手づくりのあたたかさに満ちた家と暮らしフレンチカントリー
愛知郡東郷町、そのロケーションはまさにフランスの片田舎。畑に囲まれのんびりした風情は、風景画の一部のよう。薪ストーブの煙突の煙は、家族の幸せの証です。
この輸入住宅の外装材は、カナダ製。屋根には40年保証のアスファルトシングルを、外壁には25年材質保証のダッチラップ型木質サイディングを施工。Low-E仕様の高性能輸入樹脂サッシは、特別にライトベージュのものを選びました。
大工さんが作った書架があるリビング。床や天井は無垢のパイン材
ドアやテーブルなど、リビングにあるものは全てパインで出来ています。薄いベージュ系の塗料を塗ったドライウォールの壁は、パイン材の温かさを更にイメージさせてくれます。
輸入の木製キャビネットの上に、大工さんが棚を作って書架を設置。間接照明が、棚に置いた飾り小物をやさしく照らします。子供たちが、2階フロアから薪ストーブのあるリビングを見下ろして、こんな一言が聞こえてきそうです。“おかあさん、ごはんまだ?”
キッチンの裏側だってすっきり
モノ好きなお客様ゆえにキッチン小物も多くなります。しかし、収納も大変上手!たくさん入るオープンな棚スペースに、ラフな木綿で目隠しのカーテンを掛けました。このファブリックも奥様の手づくりです。
タイルカウンターの輸入の木製キッチンは、無垢のメープル。取っ手は、アイアンのものを使用しました。
エントランスホールは、アンティークオブジェのギャラリー
夜、白い塗り壁にペンダントライトの灯が幻想的な模様を映し出します。これこそ、ドライウォール独得の美しさ。
ホールの脇に置かれた木製の収納家具や古いミシンは、この家の為に奥様が長年掛けて集めてきました。パイン材のドアのドアノブは、この家に合わせて頑丈でラフなデザインのアイアン製を選びました。勿論、カナダ製です。
2階のスペース
この写真だけではよく分からないかも知れませんが、屋根裏空間をうまく利用した変わった形のスペースです。ここは、家族全員が自由に使えるファミリースペースとしてプランしました。
斜め天井が下がってきた低いスペースには、収納空間を設置。この家、かくれんぼには事欠かない子どものお城です。同じ音楽を聴きながら、ママはパソコン、パパは読書なんていう過ごし方もステキ。
レストルーム・洗面室前の廊下空間
家中の照明器具は、お客様が時間をかけた選りすぐり。家の中に設置するものは過剰なデザイン性を排して極シンプルにしているのが美しさの秘訣です。
無垢のパイン材のドアは、細い板を縦につなぎ合わせたようなデザインのものをカナダから取り寄せました。サッシは、木枠を回さないドライウォールリターン(ドライウォールをサッシ部分まで丸く巻き込んだデザイン)という手法を用いました。下端に木製のボトムシルを付けただけのシンプルなデザインが、この家の雰囲気にピッタリです。