普通の輸入住宅を、本物の輸入住宅に!
リノベーションは、価値の創造
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築19年の輸入住宅。他社で建築したものだが、輸入サッシやキッチン・洗面キャビネット、ドア以外は、ほぼ国産建材が使われていた。当時としては頑張った方ではありますが、洋風住宅との区別は難しいというのが本音でした。
そこで、私たちは家の修復を実施すると同時に、パラペイントを始めとした輸入建材を使って内外装のデザイン・アップを試みました。
ビニール・クロスをペンキで塗ろう!
アメリカやカナダの家なら水性塗料で仕上げたドライウォールが普通だが、未だに日本ではビニール・クロスの壁紙で仕上げるのが一般的。当然、この家も全面クロス張りとなっていたが、私たちはクロスの上からドライウォール用の塗料 パラペイントを塗ることにした。
パラペイントは、石膏ボードの上だけでなく、ビニールや木、プラスチックや金属など何でも塗装することが出来る。クロスの剥がれや割れなどを補修してPARAで塗装すると、本物のドライウォールと見間違える程の美しいインテリアが実現します。
色にこだわるなら、外壁もパラペイント
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国産の外壁用塗料って、なかなかいい色が出ないんですよね。それは、塗料の色を作る時の指標が日本塗料工業会(日塗工)の色見本に基づいているからなんです。工業製品に塗る工業色のサンプル見本が、お洒落なインテリアや外装に使える訳がないですよね。
だから、このおうちの外壁にも、美しい色の文化のあるカナダの住宅専用塗料を塗りました。臭わない健康的な水性塗料ですから、ご近所にも迷惑を掛けずに塗り替えすることが出来ました。
関連ブログ記事:折っても割れないパラペイント
雨漏りしていた輸入サッシも、交換して安心
元々施工されていたアルミクラッドの輸入サッシは、日本ではあまり知られていない北米メーカーのものでした。いろいろ調べてみると、その会社のものは雨仕舞がよくない状況だったらしく、既に会社もなくなっています。
私たちがこうしてリノベーションする前に、別のリフォーム屋さんが国産のアルミサッシに一部交換していた窓もありましたが、断熱性やデザインでは輸入サッシに敵いません。
その為、私たちはマーヴィン社のインテグリティ・シリーズを使って、結露や雨漏りによって劣化した既存の輸入サッシや国産サッシを新しく取替えました。これで、この輸入住宅のサッシまわりは安心ですね。
関連ページ:リペア&メンテナンス
輸入の照明器具で、デザイン・アップ!
今までインテリアに使われていた照明器具や鏡は、全て国産。機能的には何ら問題はありませんでしたが、周囲の洋風住宅と同じような雰囲気にしかなりません。
そこで、一部の照明器具を残してこうしたありきたりの国産照明や鏡を、全て輸入のKichler社のものに一新しました。
ペンキ塗りされた各部屋とのつながりや統一感も考慮した上で、インテリアのデザイン計画を練り上げましたから、その出来栄えは素敵そのもの。
本物のリノベーションは、修復ではなく進化や新たな価値の創造でなければなりません。
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