岐阜県のお客様から両開きのフレンチドアの鍵が掛かったまま解除が出来ないという相談を頂きました。
輸入窓は、アルミクラッド木製サッシのペラウィンドウ(Pella)社製。
それも、このサッシはドアに挿入されたペアガラスの他に、取外し可能なシングルガラスの建具(障子)が室内側にもう1枚取付けられたデザイナーシリーズと呼ばれる高級バージョンです。
屋外側からキーを差し込んで回しても、室内側のサムターンを回してもクルクル空回りするだけでデッドボルトバーが引っ込んでくれないようです。
写真はハンドルセットを屋外側から撮ったものですが、ドアの隙間からソリッドの金属で出来たデッドボルトバー(カンヌキ)がはっきり見えます。
中空のバーであれば、金ノコ等で比較的簡単にカットすることも出来るのですが、中まで硬い金属で出来たものだとそう易々とは解除出来ません。
勿論、何かが引っ掛かっているだけで、それを取り除いてやればすぐに鍵が開けられるというのであればいいのですが、現場で慎重に作業を進めてみないとどうなっているかは分かりません。
最悪、時間と手間を掛けて鍵の解除を試みることになるのですが、デッドボルトバーを切ってしまうと二度と鍵を掛けられなくなりますから、デッドボルトを内蔵したマルチポイントロックのロックケースもメーカーから予め取り寄せておく必要があります。
また、室内側のサムターンや屋外側のロックシリンダー等にも不具合があるといけませんから、そういった部品類も用意しておかなければなりません。
様々な不具合を想定した上で修理を進めていかないと、途中で作業を中断して再度準備してからお伺いすることになりますから、お客様にも時間と心配をお掛けするかも知れません。
そういった想像力は、今までの経験と知識がないと出てこないでしょうから、付け焼刃の業者さんではなかなか難しいと思います。
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。