お知らせ : ページ 8

なかなか厄介な仕事です

岐阜県のお客様から両開きのフレンチドアの鍵が掛かったまま解除が出来ないという相談を頂きました。

輸入窓は、アルミクラッド木製サッシのペラウィンドウ(Pella)社製。

それも、このサッシはドアに挿入されたペアガラスの他に、取外し可能なシングルガラスの建具(障子)が室内側にもう1枚取付けられたデザイナーシリーズと呼ばれる高級バージョンです。

屋外側からキーを差し込んで回しても、室内側のサムターンを回してもクルクル空回りするだけでデッドボルトバーが引っ込んでくれないようです。

写真はハンドルセットを屋外側から撮ったものですが、ドアの隙間からソリッドの金属で出来たデッドボルトバー(カンヌキ)がはっきり見えます。

中空のバーであれば、金ノコ等で比較的簡単にカットすることも出来るのですが、中まで硬い金属で出来たものだとそう易々とは解除出来ません。

勿論、何かが引っ掛かっているだけで、それを取り除いてやればすぐに鍵が開けられるというのであればいいのですが、現場で慎重に作業を進めてみないとどうなっているかは分かりません。

最悪、時間と手間を掛けて鍵の解除を試みることになるのですが、デッドボルトバーを切ってしまうと二度と鍵を掛けられなくなりますから、デッドボルトを内蔵したマルチポイントロックのロックケースもメーカーから予め取り寄せておく必要があります。

また、室内側のサムターンや屋外側のロックシリンダー等にも不具合があるといけませんから、そういった部品類も用意しておかなければなりません。

様々な不具合を想定した上で修理を進めていかないと、途中で作業を中断して再度準備してからお伺いすることになりますから、お客様にも時間と心配をお掛けするかも知れません。

そういった想像力は、今までの経験と知識がないと出てこないでしょうから、付け焼刃の業者さんではなかなか難しいと思います。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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まずは、ケースメントのガラス交換

以前愛知県のお客様の輸入住宅で、ハーフサークルウィンドウ付きダブル・ケースメントサッシでペアガラスの内部結露を確認したという記事を書かせて頂いたことがありました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのサミット(Summit)社製。

ガラスが入った建具(障子)を一旦窓から外して、会社で建具を分解しペアガラスの実寸法をチェックした上で、新しいガラスを製作しました。

ただ、建具を分解して分かったのですが、木枠の内部が雨漏れで腐ってガサガサになっていたのです。そこで、新しいペアガラスを入れる前に、腐った建具枠を新しいものに代えてからペアガラスを挿入して組み立てました。

その後、無塗装の木枠部分を古い塗装された木枠と同じように防水塗装して更に屋外側のガラスの周囲に防水処理を実施しました。

そうした一連の作業を行った後、昨日現場でようやく修理した建具を窓枠に取付けてきた様子がこちらの写真です。半円窓は外部足場を設置してからのガラス交換になりますが、その下の2連のケースメントサッシは美しく仕上げることが出来ました。

既に長年のクセが付いてしまっているので完璧とまでは言いませんが、サッシの開閉調整やロックの調整なども行って、比較的スムースに窓の開け閉めが出来るようにもなりました。

全てがオーダーメイドの仕事ですから、時間と手間はどうしても掛かってしまいますが、ちゃんと直すという点では最も理想的かも知れません。

<関連記事>: 半円窓のガラス交換 (2024年2月28日)
<関連記事>: 建具の分解作業 (2024年5月23日)
<関連記事>: 下枠だけ作り直しです (2024年6月28日)

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手に入れづらくなってきました

岡山県のお客様からマーヴィン(Marvin)の輸入サッシに使う網戸を固定する為のピンが欲しいとの問い合わせを頂きました。

マーヴィンに限らず、ハード(Hurd)やその他のアルミクラッド木製サッシの網戸を固定する為にも使われる網戸ピンですが、最近は少し手に入りづらくなってきているようです。

以前マーヴィンの大手国内販売代理店であったナガイさんが、代理店契約終了後もアルミシャフトのスクリーンピンを販売していたんですが、在庫完売の為販売を休止してしまったようです。

私たちもナガイさんとはお付き合いがあるのですが、マーヴィンだけでなくアメリカの輸入資材そのものを取り扱わなくなってきているようで、少々残念な気もします。

確かに輸入住宅そのものの需要が減って、輸入資材の販売も右肩下がりという状況でしょうから、売れないものを在庫していても経費倒れになってしまいますし、修理やメンテナンスを細々とやっていても大したお金にならないとは思います。

ただ、世の中トレンドや好みの波というものがありますから、将来必ず輸入住宅が見直される時代がやってくるはずです。

それに備えて、アメリカの流行を発信したり、新しい商品を紹介したりすることが輸入商社に求められますし、今まで販売した商品のアフターサービスを継続してこそ、消費者の信頼を獲得出来るのではないでしょうか。

私たち ホームメイドは、愛知県の小さな輸入住宅ビルダーに過ぎませんが、既に国内販売をしていない輸入資材を含めて、出来る限り修理メンテナンスや部材供給をしていきたいと思っています。

ただ、私たちだけではその動きを確固たるものに出来ませんから、多くの資材メーカーや現場の工務店を巻き込んで、安心してお住まい頂けるような体制を構築していきたいものです。

その為に、網戸ピンといったあまりお金にならない商品でも、私たちは継続的に調達をして皆さんにお届け出来るようにしています。(現在は、従来の樹脂シャフトのものと新しいアルミシャフトのものの2種類を提供していますし、その他の固定部品も輸入可能です)

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きれいにすれば、寿命も延びます

鹿児島のお客様から網戸の取っ手(持ち手)を調達出来ないかというご相談を頂きました。

輸入サッシは、樹脂製のアルパイン(Alpine)社製。

グラスファイバー製の網は黒々としていて劣化はあまり見受けられないようにも思いますが、網戸のフレームや取っ手部分はやけに汚れが付着しているようにも見えます。

私が想像するに、網戸の室内側がこのように汚れているのは、浴室のように水分や湿気が多い場所に設置された窓ではないかと思います。

湿気や水分だけならここまで汚れないのですが、カビや油分が付着する環境に長年放置された状態だと、汚れがどんどん進行していきます。

お部屋のサッシと比べて、浴室のサッシは意外と手が届きにくい場合が多く、窓は開けられてもそれ以上に手を伸ばすことはなかなか出来ません。

もし網戸の取っ手の劣化を少しでも遅らせたいのであれば、月に1度くらいは網戸を外して、雑巾などを使って水分や汚れの拭き取りを行って頂くことをお勧めします。

そうすれば、窓のバランサーやオペレーターといった開閉金物もきれいな状態に保つことが可能でしょうから、網戸だけでなく窓そのものの寿命も延ばすことが可能です。

勿論、そうしていても窓部品には寿命というものがありますから、逐次交換は必要ですが、15年で交換する処を20年に出来ればその分の手間や部品代を削減出来ると思います。是非、夏の間に一度窓の掃除をしてみては如何でしょうか?

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ハードのバランサー不具合

お客様からダブルハングサッシの開け閉めがしづらくなったので、メンテナンスをしたいというご相談を頂きました。

上げ下げ窓のダブルハングは、ハード(Hurd)製の木製アルミクラッド(外装に耐久性のあるアルミカバーを装着した木製サッシ)。

写真を見てもきれいな状態で特に不具合はなさそうにみえますが、窓の開閉をサポートするバランサーという部材は、窓の両サイドに付いている樹脂製のジャムライナーの中に隠れている為、外見上の変化はありません。

ハードの場合、バランサーは吊りバネ以外に建具(障子)とバネとをつなぐバランスシューという樹脂部品で構成されています。ただ、古いハードの吊りバネは、既に製造が中止されていて、部品メーカーからも入手することが難しい状況です。

そうなると、バネ交換不能で修理も出来ないと思うかも知れませんが、実際には吊りバネは比較的耐久性が高く、バネが弱ったり切れたりすることはあまりありません。(勿論、バネが原因のトラブルがゼロではないことも、覚えておいて下さい)

ハードのバランサーの不具合は、主に樹脂で出来たバランスシューが割れて、バネと建具の連結が出来なくなったことが原因ですから、これを交換することで修理は出来ますが、樹脂で出来たジャムライナーが劣化して破損している場合は、完全には元に戻せないかも知れません。

それは、吊りバネ同様ジャムライナーも既に製造が終了している為で、直す方法がないというのが現状です。

それでも、ハードを吸収合併したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という会社が新しい仕様の窓を製作してくれますから、外壁に固定された窓枠はそのままに、上下の建具やジャムライナーを交換することで修理することは可能です。

見た目も然程変わりませんし、今後のメンテナンスも問題なく出来るように生まれ変わりますが、建具交換が伴いますからその分費用が掛かることをご了承頂かなければなりません。

私たち ホームメイドは、修理の仕方についていくつもの選択肢を持っていますし、状況によって最適のメンテナンスを提供出来ますから、どうしていいか分からないお客様はご相談を頂くことをお勧めします。

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暑い中、ご苦労様でした

私共 ホームメイドが2000年に会社を興して以来借りている事務所兼倉庫。

一度管理会社が塗り直しをしてくれたんですが、そろそろ塗装が傷んできたということで、2度目の塗り直しをしてくれました。

塗料の色については、私の方で指定してもいいということでしたので、全体をちょっとだけ爽やかにして、アクセントで倉庫の扉を真っ赤にしてみました。

管理会社には標準色というものがあるらしくそれを薦めてくるのですが、それでは全然センスがありません。先回も私たちが選んだ色で塗ってもらったのですが、そりゃ私たちの方がデザインについては格段に経験が違います。

前から申し上げていますが、同じ塗料を使っても色のセンスの違いによって建物の価値が全く違うものになるんですから、無難でいい加減な色遣いは願い下げです。

ただ、日本の塗料は品質という点ではあまりよくありませんから、薄いブルーグレーの塗装は5年もすると白ぼけて寂しい感じになるでしょうね。まあ、また10年後には塗り直しをすればいいのですから、どんどんチャレンジングな色遣いをしていきたいと思います。

それにしても、管理会社から派遣された足場屋さんとペンキ屋さんは、35度を超える暑さの中、よく頑張ってくれました。有難うございました。

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名古屋も大荒れか?

今、台風5号が東北地方に接近しつつあるようですが、その次に控えている熱帯低気圧も同じようなルートを通って台風になるそうです。

名古屋を含めて東海地方はあまり影響ない感じではありますが、実は南鳥島近海にもう1つ熱帯低気圧が発生したというニュースがNETに出ています。

こちらの方は、まだはっきりしたルートが出るのは先になりそうですが、ニュースの予想では16日に東海地方へ接近してくるとなっています。16日(金)と言えばお盆休みの終わり頃。

もしこの予想通りだと、高速道路や新幹線、飛行機の発着にも相当影響が出そうです。帰省の日程を前後にずらすか、家にずっといる人はそのまま籠るか、無理に天気が悪いタイミングで外出しない方がよさそうです。

あと強い雨風の際は、サッシや玄関ドアから雨漏れしたりしますから、隙間を埋めるなどの養生を忘れないで下さいね。

こんな時ですから、南海トラフ地震なんて大きな災害が重ならないといいですが、こればっかりは人間の力ではどうしようもないです。備えれば憂いなし。台風や地震が襲ってきても、ある程度被害が少なくなるように準備をしておきたいものです。

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部分交換は出来ません

東京のお客様からケースメントサッシを閉める際に、クランクハンドルの軸が途中で飛び出してくるというご相談を頂きました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのクレストライン(Crestline)社製。

飛び出してくる部分のみを部分交換して直したいというご希望でしたが、この回転軸はギアが付いているオペレーターと呼ばれる開閉金物の一部であって、分解交換が出来ない構造になっています。

勿論、オペレーター自体を破壊して分解することは可能なんでしょうが、そうしたらオペレーターは使えなくなってしまいますから、事実上分解修理は不可能と考えるべきです。

また、オペレーターを交換するだけで、窓の開閉がスムースになるかと言えばそうではありません。

鋳物で出来た回転軸がポキッと折れてしまったということは、それだけ大きな力が回転軸に掛かったということですから、無理に窓を開け閉めしていたという状況を改善しない限り、また同じ問題が発生します。

それから、このオペレーターは窓の木枠を外さないと取外しが出来ません。薄い木で出来た繊細な木枠ですから、やはりやったことがない人が適切な道具も用意せずに作業をするということには破損リスクがあります。

お金を掛けずに簡単に直したいという気持ちは分からないでもないですが、今までろくなメンテナンスをしたことがなかったとしたら、今回はちゃんとした修理をしてあげてもいいのではないでしょうか。

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古いドライブイン・ラッチ

愛知県のお客様から古いドアレバーに付いているドアラッチが壊れたので交換して欲しいとのご相談を頂きました。

輸入のドアレバーは、トイレドアなどに付けられる内鍵(サムターン)が付いたタイタン(Titan)製。

内鍵付きとは、キーを差して開け閉めする外部ドア用のドアレバーではなく、部屋(トイレ等)の中からしか鍵を掛けらないタイプのものです。

ただ、このドアラッチは、鍵が付いていない空錠と呼ばれるドアレバーやドアノブにも使えますから、キーで開け閉めするもの以外であればこのドアラッチが使えます。

写真のドアラッチは、鍵爪の周囲が丸い形状をしています。これを私たちはドライブイン・ラッチと呼んでいます。

通常は、この丸くなった部分にフェースプレートと呼ばれる金属の板が付いているのですが、古いドアノブ(ドアレバー)ではフェースプレートが付いていないものが多かったように思います。(尚、国産のラッチは、100%フェースプレート付きです)

写真ではドアラッチが破損しているようには見えませんが、恐らくドアノブを回しても鍵爪部分が十分に引っ込まない状況になっているのではないかと思います。

鍵爪が引っ込まなければ、鍵爪が受け金物のストライクの穴に引っ掛かったまま外れてくれませんから、ドアが開けられない状態になってしまいます。

ただ、ドアラッチはいきなり壊れるのではなく、徐々にバネが動かなくなるという症状が出てきますから、早めに気付いて対処してやれば大ごとになることはありません。

まだ大丈夫と修理・交換を怠ると、そのうちドアが開かないなんてことになりますから、皆さんも注意して下さいね。

<関連記事>: 鍵爪が出て来ないドアノブ(ドアレバー) (2024年8月28日)

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浴室窓は網戸が必修

愛知県のお客様から、ユニットバスに設置した樹脂サッシの網戸が壊れてきたので、新しいものを調達したいというご相談を頂きました。

浴室窓は、クレトイシ製のシングルハングサッシ。

可動する下窓の外側のみに網戸が付いているタイプです。

シングルハングは、網戸が屋外側に付いていますから雨風にも当たりますし、浴室の湿気対策で窓を開ける際には浴室内の湿気や水分にも曝されます。

ですから、長年の使用でカビなども付着して、グラスファイバーの網だけでなく、プラスチックのコーナー部品や持ち手部分なども劣化が進むかも知れません。

本来であれば、半年に一度は網戸を外して窓や網戸を掃除したり、雑巾で水気を拭き取ったりすべきなんでしょうが、そういう気遣いが出来るご家庭は限られています。

網戸だけでなく、浴室の窓には開閉する為の金物(バランサーやオペレーター)が装着されています。こうした部品類も湿気で錆びて劣化しますから、寿命を少しでも延ばしたいという場合は、定期的なメンテナンスを心掛けて頂きたいと思います。

こうした窓部品が破損してしまうと、換気の為に窓を開けるということも出来なくなりますので、生活自体がしにくくなるかも知れません。

また、湿気が多い浴室の窓は、内部結露を防止する為にペアガラスの防水処理を内外共に行うことも重要です。

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