お知らせ : ページ 6

プラスチック製だから欠けやすい?

千葉県のお客様から、バランサーを装着する時に使う部品が欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、樹脂サッシのサーティンティード(CertainTeed)製シングルハング。

写真の部品は、テイクアウト・クリップと呼ばれるもので、この部品のツメにチャネルバランサーの先を引っ掛けて両サイドの窓枠に固定します。

その状態で下窓の建具を窓枠内に挿入すると、バランサーが建具に装着されて窓がスムースに開け閉め出来るようになるという仕組みです。ですから、バランサーをサッシに取り付けたり、取り外したりする際にはテイクアウト・クリップは必ず必要になります。

ただ、バランサーの交換を行う時以外は、何ら役目がありませんから何でこんなものが付いているのか、全く分からないというお客様も多いかも知れません。

当然、このテイクアウト・クリップが壊れていても、気にするということは全くないでしょうから、いざバランサーを交換するという段になって初めてこの部品の重要性を理解出来るという感じでしょう。

頂いた写真では、テイクアウト・クリップの爪が折れてなくなっています。ツメ部分もプラスチックの薄い板状ですから、長く太陽の紫外線に当たっていると劣化して割れてしまうと思います。

バランサーの定期交換は15~20年ですから、恐らくバランサーだけでなくこのテイクアウト・クリップも一緒に交換して頂くことが必要です。

テイクアウト・クリップは、樹脂製だけでなく亜鉛メッキされた鉄製のものも多く装着されていますから、樹脂製のように爪が折れてしまうことは少ないと思いますが、窓が浴室などにある場合は錆びて欠損することがありますから、注意を怠らないようにして下さい。

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ウィンドウヒンジが外れたケースメント

岐阜県のお客様から輸入サッシの建具(障子)が傾いていて、うまくサッシを閉められないというご相談を頂きました。

輸入窓は木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製。

写真のように、本来垂直になっていなければならない建具が、上と下とでは位置が異なっていてピサの斜塔のように倒れたようになっています。

これは、雨漏れによって建具の下枠の木が腐ってしまい、建具の底面にビス留めされていたウィンドウヒンジと呼ばれる窓部品が木枠に固定出来ず、辛うじて上枠側のウィンドウヒンジだけで建具を支えている状態なのです。

この状態は非常に危険で、上側のウィンドウヒンジを曲げてしまう恐れがあるばかりか、そのウィンドウヒンジにも負担が掛かって脱落するようなことがあれば、最悪建具の落下という結果をもたらします。

ですから、早急に建具を外して安全な状態にしておいて、そこの窓開口を耐水合板等で塞いで養生をする必要があります。その上で、木製建具の木枠を修理して、防水処理や防水塗装を行ってから元の窓へと戻してやるという作業が必要です。

口で言うのは簡単ですが、マーヴィンのサッシは分解出来るようには作られていませんから、木枠を外したりガラスの周囲の部材を外したりすることは至難の業。

そう言いながら、私たち ホームメイドは、輸入サッシの建具の復旧をいくつも行ってきていますから、手間暇掛けて何とか元通りにすることが出来るんです。

ただ、そういった一連の作業を行う際に、窓の開閉金物類に異常はないかチェックして、万一不具合がある場合は交換の為に海外から調達することを考えておく必要があります。

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元々、ハの字だったと思います

静岡県のお客様のおうちにあった掃出しサッシのレールです。

ミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドアの下枠に付いていたものが左で、右は長さを合わせる為にカットした新しいドアレールの切れ端です。

樹脂製の下枠には幅が狭い溝が切ってあって、そこに古いレールが差し込んであったのですが、右のレールのように「ハの字」(言い方を変えると、Aの形)になっていないと溝の中でレールが立つことが出来ません。

レールが立っていないと、重いドアの下に付いている戸車がレールの上を走ることが出来ないので、スムースにドアが動かない状況が生まれます。

恐らく長年ドアを開け閉めしている間にあまりのドアの重さに耐えかねて、立っていたレールが写真のように横に倒れてしまったのだろうと思います。

すぐにドアを外してレールを再度立ててあげれば、元の状態に戻ったかも知れませんが、横倒しのまま使い続けた結果ハの字だった形状が完全に潰れてしまった感じです。

私も最初レールが横倒しになっていることに気付きましたので、レールを立てようと試みたのですが、レールが潰れてしまった為に溝の幅の方がレールの幅より広く、溝からレールが外れて倒れる状況では交換する以外に直す方法はありませんでした。

全く同じ形状・大きさのレールは存在しませんでしたが、互換性がありそうな強度の高いステンレス製のレールを見付け装着した処、うまくドアが左右に動くようになりました。

強化ガラスのペアガラスが入ったドアは、恐らく60kg以上あると思います。これを支えきれずに歪んだり潰れてしまったりした掃出しサッシのドアレールは、国内の輸入住宅にはたくさんあるような気がします。

サッシの動きが長年重いと感じていらっしゃる方は、ドアの戸車と共にレールの交換をしてみては如何でしょうか?

<関連記事>: 戸車交換だけでは直りません (2024年7月3日)

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ロックケースとロックレバー

静岡県のお客様のおうちから外してきたロックケースとロックレバーです。

輸入窓は樹脂サッシのミルガード(Milgard)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)ですが、鍵が掛けられず困っていらっしゃいました。

写真のように、ロックレバーのレバー部分は根元から折れてなくなっており、ロックケースの穴に差さっている爪も折れていました。こうなるとロックレバーが全く機能を果たせませんから、ロックケースはうんともすんとも動かず、鍵が掛からない状態になります。

ロックケース自体も中にホコリが入り込んで、動きが渋くなっていますからこの機会に交換しておいた方が不安は少ないと思います。今回、これらの部品を取り外して、新しいものを装着してきたので、随分調子がよくなったのではないかと思います。

勿論、鍵の部品を交換するだけでなく、重いドア自体の建て起こし(水平・垂直)、ドアの高さ(位置)も直してきました。

ミルガードの鍵は、鍵爪が2つ上下に付いていますから、防犯性も他社のロックケースに比べて高くなっていると思いますが、逆に言えば鍵が掛かったまま破損すれば、鍵の解除は相当大変になります。

こうやって破損する前に古くなったものを交換しておけば、そういうトラブルも未然に防げますので、定期に交換しておくことをお勧めします。

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無事に交換出来ました

静岡県のお客様のおうちに伺い、輸入の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)のガラス交換及び鍵の修理をしてきました。

輸入窓は、樹脂サッシのミルガード(Milgard)製で、ハメ殺し側のドアに雨漏りによるペアガラスの内部結露が発生している状態でした。

また、鍵も壊れている為、ロックレバーやドア内に内蔵されたロックケースといった部材も交換する必要がありました。

日本の住宅は、掃出しサッシを日当たりのいい南側や東側の壁に設置するケースが多く、台風などの強い雨風をまともに受けてしまうばかりか、ヒサシなどの雨除けもない為、ガラスの周囲から雨が建具(ドア)の内部に入り込んでしまい、それが内部結露を発生させることになります。

ミルガードの掃出しサッシ用強化ペアガラスは、基本的にインチ単位で出来ていますから、厚みも25.4mmという特殊な寸法になっています。

ですから、普通のサッシ屋さんでは適正な大きさのペアガラスが製作出来ませんから、寸法の違うガラスを付けるケースも多く見受けられます。

ただ、そうなるとガラスとドアとの間に隙間が生じてしまったり、逆にガラスが厚くてドアに納まらないなんてことになりますから、余計に雨漏れするリスクが増えたり、ガラス押え(押縁)が付かずガラスの固定が適切に出来ないというトラブルになったりもします。

私たちは、常にそういったことへの気遣いをしていますから、必ず事前に現地調査を行って、ガラスの採寸や交換方法の確認を実施します。

今回無事に大きな遮熱型(LOW-E)強化ペアガラスに交換が出来たのも、ロック(鍵)の部材を調整しながら取付け出来たのも、そういった地道な仕事を心掛けているからなのかも知れません。

最後に、交換したハメ殺し側のガラスだけでなく、可動側のドアのガラスも周囲に防水処理を行ってこの仕事は完了です。

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ご紹介のお客様

愛知県のお客様の輸入住宅で、輸入サッシの調整・メンテナンスをして欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのペラウィンドウ(Pella)。

写真は、いくつかある不具合サッシのうちのベイウィンドウ(台形出窓)。

ケースメントの建具(障子)は開いた状況の写真で、特に問題はないように見えますが、開け始める際に建具が窓枠のどこかに当たっているそうで、手で軽く押してあげないと開いていかないらしいのです。

また、無理に操作した為か、ハンドルもグラグラになっているものがいくつかあるようで、そうした処もメンテナンスをしたいとのこと。

今回は、ペラの販売代理店をしている会社にお客様から直接相談があったらしく、その会社から近くでメンテナンスをしてくれる信頼出来る業者がいないかということで、私たち ホームメイドに白羽の矢が立ったようです。

代理店の担当者からメールで簡単な内容と写真等を転送頂いただけで、まだ詳しい状況は現地調査をしてみないとしっかりした判断が出来ない状態ですが、長年の使用による調整不足や傷みがあるかも知れません。

また、サッシのアルミのつなぎ目が開いてきているという話もありますから、そういった箇所の防水処理も行う必要がありそうです。今後現地調査の正式なご依頼がありましたら、早めに調査に伺ってみたいと思いますので、またその結果をご報告させて頂こうと思います。

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初めての交換はプロに任せて

岐阜県のお客様から、輸入上げ下げ窓のバランサーが欲しいというご相談を頂きました。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製ダブルハング。

写真は、そのバランサーに吊りヒモで繋がっているバランサーブリックと呼ばれる部品です。建具(障子)の両サイドに付いているピボットバーをこの部品の上に載せて、吊りヒモで建具を上下させます。

写真でお分かりになると思いますが、吊りヒモがぶらんとしてバランサーから外れた状況になっています。これは、バランサーに内蔵されたバネが劣化して切れてしまった為に、それに繋がっているヒモも外れてしまったことが原因です。

バランサーもこのバランサーブリックもサッシの両サイドにあるジャムライナーと呼ばれる樹脂製のレール部材の中に入っていますから、簡単に取り外すということは出来ません。

これらを外したければ、ジャム自体を木製の側枠から取り外さなければならず、その為には手順(知識)も道具も必要となります。

私たちが事前に無理ならば取外しを中止して戻して下さいとお願いしましたが、今回お客様はバランサー本体を無理矢理外してしまったようで、ジャムライナーが割れてしまいました。

ジャムライナーは現状マーヴィンから入手することが出来ない部材ですから、補強して直す以外バランサーを装着することが出来ない状況です。

輸入サッシは、日本のサッシ屋さんでも取り扱いが難しいものですから、やった経験のない素人の方が何とかなるという安易な考えで分解・組立出来る代物ではありません。

最初はプロに修理を任せて、その仕組み(構造)や手順、やり方を理解出来た状況で自分でメンテナンスをするようにして頂かないと、取り返しが付かないトラブルにもなりますからご注意下さい。

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マスキングテープを使った防水作業

愛知県のお客様のお宅に取り付ける新しい交換用建具(障子)の防水作業をしています。

不具合を起こした輸入窓は木製アルミクラッドのサミット(Summit)製ダブルハングサッシ。

ペアガラスの周囲からの雨漏れで、建具枠の木が腐ってしまったというトラブルでしたから、雨漏れ対策は必修です。

屋外側のガラスの周囲に、青いマスキングテープをきれいに張ってあるのがお分かりでしょうか。また、アルミのつなぎ目にも同様にマスキングテープを張りましたが、万一水が中に入った場合に備えて、雨水の出口となる部分には敢えて防水処理を行いません。

マスキングテープを張った場所には、カビ防止の防水材を入れて雨漏れしないように備えます。勿論、建具を製造したシエラパシフィック(Sierra Pacific)という窓メーカーでも製造段階で防水材を施工しているので、ダブルで防水処理をすることになります。

それ以外に、建具の木枠は腐らない処理がなされた「コアガード」と呼ばれる木を使っていますし、その木の上にはパラペイントの屋外木部用防水塗料 ティンバーケアを塗ってありますので、二重三重の対策を実施しています。

ただ、ここまで万全の対策をしていても、人間が作るものに絶対はありませんから、定期的に点検・メンテナンスをすることを怠ってはいけません。

<関連記事>: ダブルハングの交換用建具(障子) (2024年8月27日)

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ピーチツリーのバランサー入荷

静岡県のお客様からご依頼を頂きましたピーチツリー(PeachTree)の輸入サッシ部品が入荷してきました。

サッシは木製アルミクラッドサッシですが、サッシの構造は非常に特殊で通常のやり方では通用しません。

写真は、そのサッシに付いていた古いバランサーと今回入荷した新しいバランサーを並べて撮った様子です。古いバランサーは、バネが腐食して外れてしまい、吊りヒモもグチャグチャに巻き付いています。

また、ちょっと分かりづらいと思いますが、バランサーの吊りヒモを窓枠に固定する為の白い樹脂パーツも一部欠損していて使えない状態です。それと比べると、新しいバランサーは非常にきれいですね。

ただ、固定用の白い樹脂パーツは、輸送途中か出荷時か分かりませんが、結構破損して到着することもあり、都度アメリカにクレームを伝えるという余分な仕事が生じます。

そういう点で、英語も出来なければならないですし、アメリカ人に対するものの言いようも気を付けなければなりませんから、語学力と高度なバランス感覚がなければいけません。

他の修理用部品が入荷した処で、お客様のおうちに伺って交換修理を行ってきますが、作業自体も時間が掛かりますし修理箇所も非常に多い為、数日掛けての仕事になりそうです。

<関連記事>: 交換パーツはないものもあります (2024年6月16日)

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ドアレバーごと交換か?

愛知県のお客様から、輸入室内ドアのドアラッチが欲しいというご相談を頂きました。

輸入ドアレバーは、タイタン(Titan、現クイックセット(Kwikset))製の古い内鍵付きタイプ。

写真は、そのドアレバーに付いていたドライブイン・ラッチですが、一般的なラッチと違いフェースプレートが頭周辺に付いていないタイプです。

ドアを閉める時に引っ掛かる鍵爪と呼ばれる部分が、ラッチに引っ込んだ状態で出て来ない感じです。通常はラッチに内蔵されたバネで鍵爪を出し入れするのですが、バネが弱って機能しなくなっているのでしょう。

ドアラッチは消耗品ですから、15~20年くらいで定期的に交換が必要ですが、頭が丸くなったドライブイン・ラッチは国内では殆ど出回っていない為、一般の方が手に入れるのは難しくなっています。

そこで私共にご連絡を頂いた訳ですが、ラッチだけでなくドアレバーの方もバネが弱ってきているとの案内も追加でお知らせ頂きました。

こういう場合、他の場所にも同じドアレバーが付いていますから、交換用のドアレバーを提案するにしても同じメーカーのものを選ぶ必要があります。ただ、同じデザインのドアレバーは既に廃番ですから、現行品の中で似たデザインのものを提案する形になります。

勿論、他社製でもっとデザインが近いものはありますが、ドライブイン・ラッチが付属してこなければ、ドアにフェースプレートの厚み分だけ彫り込み加工しなければなりませんから、きっとお客様は採用されないでしょうね。

私たち ホームメイドは、ドライブイン・ラッチだけでなく、ドアレバー(ドアノブ)そのものの交換製品も調達可能ですので、お困りでしたらご相談下さい。(廃番品の場合は、他の選択肢もご提案します)

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