お知らせ : ページ 43

やり残した仕事を完了しました

昨年夏から11月に掛けて、長野県の蓼科高原にある別荘で窓や玄関ドアのメンテナンス工事を行いました。

サッシは、スウェーデン SP Snickerier製の木製輸入サッシなんですが、専用のガラスパテが古くなって固着していましたから、除去を含めた施工作業に思った以上の時間が掛かりました。

また、それが終わった後、屋外に面した木部の劣化を抑える為にパラペイントで防水塗装をして欲しいとのご要望も頂きましたので、そちらの追加工事もやる必要がありました。(将来ガラスの防水パテが悪くなってきた時の為の、予防の木部防水です)

そうこうしているうちに11月末になってしまい、最後のひと手間を残して冬じまい。11月末の最後の仕事でも、朝は雪が積もる時もありましたから、12月に再度伺うという訳にはいきませんでした。

で、雪も完全になくなった今月18日から数日間で最後の仕上げをしてきました。

やり残した仕事は、1階にある窓の塗装なんですが、木製窓は三角形に開く2重窓で、屋外側になる窓(建具)の外の防水塗装(白色)、屋外側になる窓(建具)の内側の防水塗装(クリア色)、そして窓枠の防水塗装(白色)でした。

取付けた状態での塗装でしたから、結構やりづらい仕事ではありましたが、数も限られていましたので、造作もなく終えられました。

最後に、2階にある大きな掃出しサッシの木部防水塗装(クリア)を行って無事に依頼事項を完遂することが出来ました。

お客様には半年もの長い間、別荘のメンテナンス工事をさせて頂き、感謝の一言です。(こんなに長く掛かってしまったので、予算的には持ち出しですが、はしょった適当な施工をすることは出来ません)

<関連記事>: ガラスパテって、分かりますか? (2022年10月26日)

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この色だけが入手しづらい

千葉のお客様から調達をご依頼頂いている上げ下げ窓のロック金物があります。

それは、ハード(Hurd)社のダブルハングサッシに使用されているカムロックなんですが、マーヴィン(Marvin)でも同じタイプのものが装着されています。

写真がそのロック金物なんですが、最近欠品になることが多く、いつ部材メーカーの在庫になるか分からない状況が続いています。

今まではそれ程珍しいものではなく、ごく普通に入手出来たのですが、こういう事態は初めてです。

ただ、この写真のブロンズ色に拘らなければ、白や黒っぽいこげ茶色といったものは入手可能で、何故ブロンズ色だけダメなのかが不明です。(古いハードの金物は、シャンパンゴールドという特別色でしたが、こちらは現在廃番です)

そうは言いながら、入手ルートが1つという訳ではありませんから、いろいろと手を尽くせば何とか調達することは可能です。

輸入住宅のサッシやドアの部品は、長く製造されているものが殆どで、製造中止になるものは少ない状況ではありますが、それでも在庫がないと言われると少し心配になるのは私だけでしょうか。

まあ、すぐに正常な状況になると思いますけどね。

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同じ大きさでもいろいろあります

山梨のお客様から輸入サッシの網戸部材を調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、どこのメーカーのものかは不明です。

具体的には、網戸のプラスチック製コーナー材や持ち手(取っ手)、網戸をサッシに固定する為の板バネ部品です。

写真は、その1つであるコーナー部品。一部陽の当たる部分が黄色く変色していますが、この部品はまだ破損していない状態です。

でも、太陽に曝される南側の窓に付いていた網戸などは、樹脂が粉状に劣化してコーナー材がなくなっているものもあるようです。

こうしたコーナー部品は、部品メーカーによっていろいろな形状のものが作られているようですが、規格化された網戸フレームの寸法・形状が同じであれば、どのメーカーのコーナー材でも使うことは可能です。

ただ、お客様自身がどのフレームであれば、どのコーナー材が合うのかということは、なかなか調べるのが難しいかも知れません。

勿論、既存のものと全く同じ形状・大きさのコーナー材を見付けられれば簡単ですが、そういうものはなかなかないのが実情です。(こうした部品を作っているメーカーは、たくさんあるようですから・・・)

ですから、私共のような専門家に相談をしながら、部品の特定や調達をしてもらうことが一番安心かも知れませんね。

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網戸のオーダー可能です

輸入サッシに付いている網戸を落としたり、台風などで飛ばされて歪んでしまったりしたことはありませんか?

そんな時、近くのサッシ屋さんに相談しても、窓に合った輸入網戸を作れるとは言ってもらえないのではないでしょうか。

写真は、輸入サッシの網戸を製作する際に使う材料と工具の一部です。こちらに紹介したものは、網戸フレームに網戸の固定ピンを装着する為のものなんですが、最も大切なのは穴明け用のドリルです。

一見普通の鉄工用ドリルのように見えるのですが、先端の長さ1cmくらいまでは細い直径のものになっていて、それ以後は少し太くなっています。

全く新しい網戸フレームには、網戸ピンを装着する為の穴が明けられていませんから、オリジナルの網戸と同じ位置に穴を明けてやる必要があります。ただ、単に穴を明ければ網戸固定ピンが装着出来る訳ではありません。

普通に使っていて網戸ピンがフレームから外れてしまうというのでは非常に煩わしいことになってしまいますし、逆に穴が小さ過ぎればピンの出し入れがスムースにいきません。

その為、このドリルはピンを出し入れする方の穴は大きめに、ツマミのキャップの方はキャップが穴に入り込まないように小さめに明けられるように作られています。

勿論、輸入の網戸固定ピン専用のドリルですから、適合するインチ寸法で出来ているのはお分かりだと思います。

これ以外にも様々な道具や材料を組み合わせて、各輸入サッシメーカーの網戸をオーダーで作ることが出来ますが、これが出来る専門家は国内にあまりいないかも知れません。当然、網は丈夫な輸入のグラスファイバー素材を使います。

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リフォームなら、取っ手もおしゃれに

写真は、先日静岡県の輸入住宅で取り付けた金色の窓の取っ手(持ち手)。

窓は、ハード(Hurd)製のダブルハングサッシですが、そこにシエラパシフィック(Sierra Pacific)製の新しい建具(障子)を装着しました。

シエラパシフィックの交換用建具には、オプションで白い大きめの取っ手が付属してくるのですが、ダークカラーの木製建具には少し違和感を覚えます。

そこで、今回私たち ホームメイドは、クラシックなインテリアにも合う輸入の取っ手(ハンドリフト)を独自にチョイスしてみました。

取っ手はアンティークな感じがする真鍮(しんちゅう)で出来ていますから、時間が経つと趣きも増してくるように思います。

上げ下げ窓のダブルハングや片引きの引き違いサッシ(スライダー)には、純正の取っ手が付いていると思いますが、あまり気に入っていないというお客様も多いと思います。

この機会に窓の雰囲気を変えてみたいと思っていらっしゃる方や、窓の不具合で新しい建具に取り替えをしなければならないという方は、こうした取っ手を付けてみては如何でしょうか。

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古くなったら交換です

名古屋市のお客様から掃出しサッシのウェザーストリップ(気密パッキン材)についてご相談を頂きました。

サッシは、マーヴィン(Marvin)製のスライディング・パティオドア。

写真のように、サッシ枠の両サイドと上枠に塩化ビニールで出来たウェザーストリップがいくつも付いていますが、元々はこれらにフィラーと呼ばれる柔らかなフィンのようなものがくっついていました。

それがサッシ枠とドアとの間に入り込んで、その隙間を埋めるという役目を果たしていました。隙間がなくなる訳ですから、外部からの雨風の浸入も防げますし、気密性の向上や断熱性の確保、遮音などといったことにも効果があります。

ただ、フィンも塩ビで出来ていますし、ウェザーストリップに一部がくっついているだけですから、古くなると破れて欠損してしまいます。私の感じからすると、やはり寿命は15年程度のような気がします。

既に日本から撤退しているマーヴィンですが、アメリカのサプライヤーから直接入手する方法は残っていますし、日本の代理店だったところにも僅かに在庫を持っている会社があるようです。(但し、すぐに底を尽くと思いますが・・・)

マーヴィン以外の輸入サッシでも、ウェザーストリップは必ず付いていますから、性能を維持する為にも適宜交換するようにしたいものです。

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ロック金物を交換したアンダーセン製ケースメントサッシ

豊田市のお客様の輸入住宅で、縦辷りサッシ(横に開いていく窓)のロック金物の交換を行いました。

サッシは、アンダーセン(Andersen)製の4枚ボウウィンドウと単独のケースメントサッシの2ヶ所です。

ボウウィンドウは、4つあるうちの1つの窓のロックレバーが途中で折れて、鍵を開け閉めするのに支障をきたしている状況でした。

単独のケースメントサッシは、ロック金物自体が内部で不具合を起こしたらしく、鍵が掛かったままロックレバーで解除出来ない状態でした。こうした状況になって何年も経過していたらしく、修理出来る人をずっと探していたとのことでした。

これらの2つの不具合は、サッシ枠の中に内蔵されているタンデムロック(1つのレバーで2つのロックが同時に掛かるマルチロック)の金物が破損したことが原因です。

ただ、この金物は木製のサッシ枠に隠れている為、それを取り替えるにはサッシ枠の大部分を取り外す必要があります。

サッシ枠は薄い木で作られていますから、無理に外そうとすると割れたりしてしまい、更に破損した枠材も調達する必要が出てしまいます。そうなると費用も施工も大幅に掛かってしまいますから、慎重な仕事が求められます。

また、新しいタンデムロックを装着した後は、サッシ枠を元に戻してから作業で傷付いた部分を塗装やパテで修復することが必要かも知れません。

当然、破損したのは窓の開閉不良に起因していますから、サッシの調整作業や掃除を行うことも忘れてはいけません。そこまでやって交換工事は終了しますが、丁寧な仕事をしてくれる専門業者さんは、あまり多くないかも知れませんね。

それから、こうしたトラブルを防ぐ為には、こまめな掃除とシリコンスプレーを使って常に滑らかな動きをキープするようにして下さい。

<関連記事>: 修理調査では、点検作業も行います (2022年11月22日)
<関連記事>: 鍵が掛かったまま壊れてしまった (2023年1月29日)

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ドアだけじゃないかも・・・

東京のお客様から熊本のご実家の掃出しサッシを修理したいというご相談を頂きました。

サッシは、リッチモンド(Richmond)製のスライディング・パティオドア。

トステム(現リクシル)が代理店となって販売していた輸入サッシですが、販売を止めてしまってから10年以上になるはずです。

ですから、修理に関する資料も乏しく、直すとなると独自に木材を加工して、破損した箇所を入れ替えるしか方法はありません。

ただ、そうした作業はその場ですぐに出来るものではありませんから、ドアを一旦外して会社へ持ち帰って、修復してから再度付けに行くということをしなければなりません。

ですから、1~2ヶ月程度ドアの開口部をべニア板のようなもので塞いで、雨風が入らないように養生をする必要もあります。

ただ、今回のトラブルはシロアリの侵入による被害ということですから、ドアだけでなく壁に固定されたサッシ枠にも被害が及んでいる可能性を否定できません。(同時に、雨水の浸入も考えられます)

まずはドアの取り外しを行うと共に、サッシ枠やその奥の構造体への被害がどのくらいあるのかを調査して、トラブルの全容把握と修復計画を立てる必要がありますね。

<関連記事>: 熊本へのリッチモンド製サッシの修理調査 (2023年6月16日)
<関連記事>: シロアリと雨漏れ被害を復旧しました (2023年8月17日)

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外からはほぼ見分けが付きません

昨日、ハード(Hurd)の窓の建具を交換した様子をご紹介しましたが、今日はそれを外から見た様子をご紹介します。

今回建具(障子)を交換した窓の横に、丁度全く同じサイズの古いオリジナルのダブルハングサッシがありましたので、横並びで写真を撮ってみました。

少しガラスやアルミフレームの白色がきれいなこと以外は、全く見分けが付かない程美しく仕上がっていると思いませんか。

木製格子の追加オプションは、新しい仕様の建具で注文することが出来ませんので、既存の建具から取り外した古い飾り格子を加工して取付けしてあります。

古い格子は室内から見える部分をこげ茶色に、屋外から見える部分を白色で塗装していますから、デザイン的に手が込んだ仕事をしています。

今回はハードのダブルハングで建具交換を実施しましたが、他社の輸入サッシでも一定の寸法基準を満たすことが出来ていれば、今回のようにシエラパシフィック製の新しい建具に入れ替えることが可能です。(交換の際は、独自の木部防水塗装(パラペイント社ティンバーケア使用)・ガラス防水処理も行います)

例えば、マーヴィン(Marvin)のような他社のアルミクラッドサッシでペアガラスが内部結露を起こしていたり、ガラスが割れてしまったり、建具の木部が腐っていたりしてお困りでしたら、私たち ホームメイドに一度ご相談を頂くといいかも知れません。

壊れた古い輸入窓が、見事に復活すると思いますよ。

<関連記事>: 工夫して格子を付けました (2023年5月9日)

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工夫して格子を付けました

昨日、静岡県のお客様のおうちで、輸入サッシの建具(障子)交換を行いました。

サッシは、ハード(Hurd)社製のダブルハング。

ペアガラスが突然割れてしまったということで、建具を入れ替えることとなりました。

ただ、古い形状の建具は既に製造中止されている為、窓枠に装着されているジャムライナー(建具レール、側枠)を新しい建具に適合するものに交換する必要がありました。ということで、上下の建具と両サイドのジャムライナーを一緒に交換して、壁に付けられた窓枠は既存のものを使っています。

よく国産サッシに交換するという人もいるようですが、輸入サッシの周囲にカバーをするように取り付ける為、見た目も相当野暮ったくなるのが球にキズです。

写真は新しい上下の建具を窓に装着した様子ですが、下窓だけに飾り格子が入っています。実は、このサッシの古い建具には飾り格子が付いていたんですが、新しい建具は形状が若干異なる為、通常であれば古い木製格子の流用は出来ません。

それなら、メーカーに依頼して新しい建具に合う木製格子を取り寄せればいいじゃないかと思われるかも知れませんが、新しい建具には木製格子のオプション設定がないのです。

こういう場合選択肢としては、格子なしの窓にしてしまうか、ペアガラスの中に白い格子が予め入っているものにするか、二者択一です。でも、おうちの他の窓が全て木製格子付きですから、どちらもおうちのデザインには似合わないものとなってしまいます。

そこで、古い建具に付いていた木製格子を取り外して、新しい建具に適合する形に加工することを試みてみました。どうでしょうか、格子が入った下窓の感じは。非常に加工が大変でしたが、新しい建具に古い格子をうまく取り付けることが出来たと思います。

その後、上窓にも格子を取り付けましたが、やはり格子がない窓と比べると随分趣きが違いますよね。こうした手間を掛けて以前の窓のデザインを復旧させるのは、多分私たち ホームメイドくらいしかやれないかも知れません。

最後に、持ち手(リフトハンドル)を弊社オリジナルのゴールド色のものにして、作業は終了です。(メーカーの純正品は色も悪いですし、大きくてあまり格好がよくありません)

<関連記事>: 突然割れたとのことです (2022年7月28日)
<関連記事>: 外からはほぼ見分けが付きません (2023年5月10日)

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