お知らせ : ページ 40

随分いい線になってきました

稲沢市で新築を計画されているお客様のおうちのプランを思案中です。

家はコンパクトながら、様々な拘りのあるお客様で、なかなかそれらを満足させるラフプランがまとまりませんでした。

そこで、もう少し突っ込んだ内容の質問をさせて頂いた処、少々明かりのようなものが見えてきました。

間取りのプランというものは、合理的に組み合わせていけば自然と形になるように思われるかも知れませんが、お客様のバックグラウンドとなるものや経験値・憧れ・予算感といったものは人によって様々ですから、すぐに決まるというものではありません。

そう言いながら、紙に描いたり頭の中で模索したり、寝る前にふと考えが浮かんだりといったことを繰り返していると、突然天から降りてくる
ことがあるんです。

恐らく芸術家の皆さんやデザイナーさんという職種の人は、そういったインスピレーションがあって無から有を生んでいくのだろうと思います。まあ、私がそうとは言いませんが、そういう瞬間は誰しもあるはずです。

今回のプランも昨日突然いい案が浮かび、それの概略を殴り描きしたものが写真です。これだけラフに描いただけで、建物の外観まで既にイメージ出来ていますので、後は何も考えずに詳細を描けば終わりです。

但し、その終わりはどこまでも尽きないというのが、建築プランなんですけどね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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梅雨でバランサーが不調かも・・・

名古屋市のお客様からシングルハングサッシのバランサーを調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、ミルガード(Milgard)製の樹脂サッシです。

通常、バランサーは建具の両サイドに隠れるように装着されていますが、内蔵されたバネが錆びたり弱ったりしてくると、バランサーが建具の下の方から飛び出してきます。

また、バネだけでなく吊りヒモが切れたりしても、同様にバランサーが露出してきますから、その時はバランサー自体を交換しないと窓が開かなくなってしまいます。

やはりバランサーの寿命も15年程度ですから、1ヶ所に不具合が発生したら、他の上げ下げ窓も同時に交換・メンテナンスすることをお勧めします。

不具合が発生する度に調達して交換作業を行うという人もいるかも知れませんが、それでは海外からの送料がバカになりませんし、交換作業にも何度も来てもらう必要があるので効率が悪くなります。

このお客様はまとめて25本をご注文頂きましたが、複数のお客様から10本単位でのご依頼も頂いております。湿気の多い梅雨の季節ですから、バネやヒモの不具合も多くなるのかも知れませんね。

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元々付いていたものじゃないかも・・・

あま市のお客様のアパートに伺って、輸入サッシの鍵部品の交換をしてきました。

サッシは、アルパイン(Alpine)製の片引きの引き違いサッシです。

無事に交換が出来たのですが、アルパインの窓でいつも交換しているロック・クレセントとは若干形状が違います。勿論、交換出来たのですから、取付け穴の間隔や位置は全く同じなんですが、細かな形状が異なっています。

私共が用意した新しいクレセントは、アルパインのサッシに標準的に装着されているものなんですが、レバーの当たり留めのような突起は付いていません。(突起がなくても、必要以上に回転しないような作りになっています)

また、回転する鋳物のラッチ部分の形状も違っています。私が推測するに、この部品は以前一度不具合があって交換しているように思います。

その際、穴位置さえ同じであれば大丈夫だろうと、若干形状が違う部材を調達して取り付けたのだろうと思いますが、ラッチの形状の違いで最後までレバーを回すことが出来ず、それを無理に回そうとしてラッチの先端が折れてしまったと思われます。

先が少し細いことで、ロック受けの方に引っ掛かることが出来ますが、そうなっていないのでラッチが受けに掛からず鍵が出来なくなったように思います。

小さな違いですが、こういう部分まで確認出来れば、ちゃんと長くお使い頂けるはずですので、うまく鍵が掛からない時は専門家に相談して下さいね。

<関連記事>: 不具合のあるロック・クレセント (2023年3月26日)

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ご自身で交換出来ますか?

宮城県のお客様からオーニングサッシ(下側が開いていく開き窓)の開閉オペレーター金物を調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、日本を先日撤退したマーヴィン(Marvin)製です。

マーヴィンからは、ほぼ全ての部材を取り寄せることは出来ない状態ですが、汎用部品は部品メーカーから入手可能です。

で、今回部材のみを調達して、取り替え・調整といった施工はご自身でやられるというお話でした。オペレーターは、サイズや種類がいくつもありますので、それを確認する為に写真や詳細寸法をご案内頂くようにお願いしました。

ただ、頂いた写真は、窓枠に隠れた状態のオペレーターが写っているだけで、肝心の寸法やビス留めの位置などがはっきり分かりません。

こうした詳細を確認する為には、木で出来た窓枠を一旦窓から外して、オペレーター全体を露出させることも必要です。

勿論、オペレーターをご自身で交換するとなれば、そうした作業が必修ですから、形状・寸法確認の為に事前に外すことが簡単に出来なければいけません。

ただ、やったことがないのに勢いだけで作業を行うと、薄くて繊細な木枠を破損させたりしますから、適切な道具と慎重な作業が大切です。

もしそうした施工に自信がないようなら、やはり専門家に依頼して一連の交換工事をやってもらうようにして下さい。もし木枠が壊れても、マーヴィンから交換部材を入手することは不可能ですから、割ったり壊したりしたら終わりです。

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万一の際の補助ロック

岡崎市のお客様から掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のロックが破損したので、調達したいというご相談を頂きました。

サッシは、ローウェン(Loewen)製のアルミクラッドサッシです。

掃出しサッシにはハンドル部分にロックレバーが付いていて、そこで鍵を掛けるのが一般的です。

ただ、いくつかの窓メーカーでは、可動ドアとハメ殺し(FIX)ドアとが重なる召し合わせ部分に写真のような二次的ロックが装着してあるものがあります。

ドアの下端に近い場所にあるので、あまり目立たず使っていないケースもあると思いますが、万一ハンドルロックが壊れてしまった時や少し家を空けるような場合に、こうしたロックを利用すると便利です。

こちらはローウェンの掃出しサッシに標準装備してあるものなんですが、他社の掃出しサッシに追加で付けることも可能です。

バネが付いたロックバーを押し込むと、バーがドアに明いた穴に挿入されて鍵が掛かるという仕組みですから、操作も非常に簡単です。

また、穴の位置をずらすことで、ドアを少し開けた状態でロックをすることも可能ですから、空気の入れ替え時にも安心です。

空き巣や泥棒被害に何か対策をしたいという方は、如何でしょうか。勿論、これ以外にも輸入の補助ロックがありますので、ご相談下さい。

<関連記事>: 微妙な違いで使えません (2023年7月22日)

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ドア位置を上げたい気持ちは分かります

昨日に引き続き岡崎市のお客様の輸入住宅でメンテナンスを行った話題を書かせて頂きます。

今回は、玄関ドアのドアヒンジ。

20年近くヒンジを一度も交換しないで、大工さんや建具屋さんにドア位置の調整だけをしてもらって乗り切ってきたおうちです。

毎日何度も開閉するヒンジですし、輸入のドアは非常に重いですから、その消耗も激しいものがあります。

10年以上お使い頂いていると、そのうちドアが下がってきて、敷居にドアの下端が当たってきてしまいます。そうなると、ドアの開閉に支障をきたしたり、ロックラッチの掛かりが悪くなって鍵が閉められなくなります。

普通であれば、消耗したドアヒンジを交換すれば終わりの話なんですが、大工さんや建具屋さんでは舶来のドアヒンジなんて手に入れることは出来ないと思います。

その為彼らは、ヒンジの位置を上に上げてドアを持ち上げるという施工をする訳ですが、その為にはドア枠に入れてある切り込みを大きくしてやらないとヒンジは上には上がりません。(今まで最低でも2回は、こうした調整作業を行ったようです)

私たちは適合する新しいヒンジに交換して、ドアの建て起こしも調整したのですが、ご覧の通り追加で切り込んだ部分が露出してしまいます。

すぐにドアヒンジを交換すれば、ドア枠にこんな傷を付ける必要はなかったのですが、私たちのような専門家を知らなければ、仕方がないことですね。

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ドアノブは、消耗品です

岡崎市のお客様から部屋のドアレバーが下がったままちゃんと動かないので直して欲しいというご相談を頂きました。

ドアレバーは、旧タイタン(Titan、Kwikset)製のツーレーンというシリーズのものです。

ご覧のように、内蔵されているバネが弱って、下がったまま上に上がらなくなっています。

こうなるとドアの開閉がしづらくなってしまい、もっと破損してくると部屋に閉じ込められたりするようになります。早急に直す必要がありますが、このドアレバー(ドアノブ)は既に生産中止となっていて、入手することが出来ません。

ただ、北米のドアノブは、取付けする為の穴の大きさや位置が標準的に決められていますから、他のアメリカ製品を調達してもちゃんと交換することが可能なのです。

今回は、同じメーカーのもので、少し可愛らしいデザインのドアレバーに交換しましたが、いずれ他の部屋のドアレバーも全て新しいデザインのものに置き換わると思います。

これも一つのリノベーション(改装・改善)ですから、こういう修理も楽しんでやっていって頂きたいと思います。

<関連記事>: ドアレバーにも寿命があります (2019年9月30日)

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キャラドン製上げ下げ窓のバランサー

昨日に引き続き愛知県の輸入住宅のメンテナンスの話題です。

今回の写真は、輸入サッシの修理調査をした時のものです。

窓は、カナダ キャラドン(Caradon)製のダブルハングサッシ。

非常に動きが固くて、開閉が全く出来ない状態でした。建具が窓枠の何かに引っ掛かっているのと、内蔵されているバランサーが不具合を起こして作動しないことが原因です。

ただ、これももっと深くにある原因は、殆ど操作をしてこなかったことと、日頃の掃除を全くやっていかなったことだと考えられます。つまり、家に対するお客様の無関心が、窓やドアの不具合を助長したということだと思います。

取り敢えず、何とか窓を開けて下窓の建具を取り外した様子が、こちらです。窓枠の中に螺旋状の金属の棒が見えますが、これが重い建具を持ち上げているバランサーの吊り金具です。

ここにゴミや汚れが溜ることで、バランサーの動きが悪くなり、最終的には窓が開けられなくなったという感じです。

スパイラルバランサーを使っている輸入サッシは、国内ではあまり多くはありませんが、それでも何度か修理をしてきましたから、交換部材の調達や交換・調整は問題ありません。

キャラドンのアルミクラッドサッシは、輸入住宅ブームの際に多く使用されていたようですから、交換時期に来ているものもあるはずです。

既にメーカー自体は存在しませんが、私たちのような輸入の専門家であれば、修理メンテナンスをすることは可能ですから、破損する前にご相談頂きたいと思います。

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ポケットドアの開閉不良

昨日愛知県のお客様からあちこち直して欲しいというご相談を頂いたという記事を書かせて頂きました。

今回は、そのおうちのポケットドア。

壁の中に明いたスリットの中に、ドアが引き込まれて開閉するという仕組みの引き違いドアが、ポケットドアです。

写真がそのドアですが、少し戸先の方が下がってきているのが分かります。こういう場合、ドアの下端が床に擦ったりして、ドアの開閉にブレーキが掛かります。

そうなると、ドアを開けるのが重くなりますから、自然とドアを開け閉めしなくなるという状況に陥ります。

上枠内にあるレールに戸車が入っていて、それがドアと連結されているのですが、それが外れてしまったか、それとも戸車自体が脱落してしまったかだろうと思います。

ただ、これを直そうとすると、ドア枠の一部を外してレールや戸車を露出させないと何も出来ません。

ただ、このドアを施工した大工さんは、そうした将来のメンテナンスを全く想定していないようですから、損傷しないように外すのは結構大変です。

勿論、専用の工具もないと全く調整も出来ませんから、そういう道具を持った専門家にお願いすることをして下さい。

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曲がるほど引っ張ったのか?

愛知県のお客様から輸入住宅をいろいろメンテナンスして欲しいというご相談を頂きました。

写真は、その1つ。こちらのサッシは、どこのメーカーのものか不明の掃出しサッシ(スライディングパティオドア)です。

一見何も悪くなさそうに見えますが、よく見るとハンドルを固定しているビスが1本なくなっています。また、このハンドルが上の方に行くに従って、湾曲しているのが分かります。

恐らく、ドアの開け閉めが相当重くなって、それを無理して力づくで引っ張ったりしていた為に、取付けビスが破損しハンドルの台座も曲がってしまったのだろうと思われます。

ドアの開閉が固くなった原因は、ドアの水平・垂直が取れていないということの他に、ドアが下がり過ぎて下枠のレールにドアが当たってしまったということが考えられます。

勿論、ドア下の戸車部品が摩耗していることも考えられますが、それよりも戸車周辺に砂やゴミが入り込んでいることの方が問題となります。

結局の処、住み手の掃除や手入れが不足していたのと同時に、建てた建築業者もメンテナンスについて知識や経験がなかったということが重なってこうなったのだと思います。

専門知識のある専門家によって、定期的に調整・メンテナンスを行っていれば、頑丈な輸入のサッシがこうなることはありません。(あと、ペアガラスも曇っていますから、こちらも交換が必要です)

失礼なことを言って申し訳ありませんが、自分のことを棚に上げて製品のことを悪く言う人がいますが、家に対する気持ちや熱意が失われていることが問題だと思います。

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