愛知県のお客様から掃出しサッシ(スライディングパティオドア)のガラスが割れて、ペアガラスが結露しているというご相談を頂きました。
輸入窓は、IMSカナダの樹脂製サッシですが、ガラスにヒビが入った可動側のドアだけでなく、もう片方のハメ殺しドアも内部結露を起こしているようです。
こういう場合、ペアガラスをドアから外して交換する以外に方法はありませんが、お客様からは、「まずはガラスにヒビがある方だけ交換出来ないか」というご相談もありました。
勿論、ドア1枚だけガラスを交換するというのも出来ないことはないのですが、そういう場合ペアガラスの中に入っている白い飾り格子の太さやデザイン、格子が配置される位置(間隔)といったことが微妙に変わってしまう恐れがあります。
それは、既存のガラスとは違うメーカーで格子入りのペアガラスを作ってもらう為、どうしてもそういった仕様に違いが生じてしまうのです。
ですから、メーカーとしても格子入りのペアガラスの場合、掃出しサッシについては左右両方のガラスを同時に交換する形でなければ注文を受けられないとの連絡がありました。
片側だけ交換してもう片方は数年後又は10年以上後ということになると、メーカーとしてもその間に仕様変更が発生した場合のリスクも考えて、そういう回答をしてきたのだろうと思います。
(もしそのメーカーと違うメーカーにもう片側のガラスを作ってもらうといった状況になった場合にも、同様の問題が発生します)
そういった意味では、ペアガラスを製作してくれるメーカーの話は尤もですし、私たちが責任を負ってしっかりした施工をするという点でも、両方のガラスを交換しておくことが必要だと思います。
確かに、お客様からすれば予算の話もあるでしょうが、今後の価格高騰や何度も作業に伺うといった都度の施工費を考えると、同時に交換しておくことの方が無駄もなく、仕上がりのよさもグッと上がるはずです。
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