お知らせ : ページ 34

浴室窓はよく切れます

先日サッシバランサー用のコイル・スプリングを入手しましたので、本日それを持って交換作業に伺いました。

コイルバランサーを交換したのは、クレトイシ製のシングルハング。

バランサーは、窓の両サイドに装着されているのですが、通常はどちらか片方だけが不具合を起こしてもう片方は正常というのが多いのですが、今回は両方のコイル・スプリングが切れていました。

バランサーは、どちらか片方だけがおかしくても、両方一度に交換するのが大事なので、ちゃんとコイル・スプリングも2つ分用意してきていますから問題はないのですが、恐らく片方が切れた後も暫く窓を開け閉めしていた為、もう片方も切れてしまったというのが実情でしょう。

浴室の窓は、湯気や湿気、シャワーのお湯などに常に曝されていますから、錆びないステンレスのコイル・スプリング(バネ)と言っても、金属疲労を必ず起こしてしまう状況です。

ですから、他の場所にあるシングルハングサッシに比べて、バランサーの寿命も7割から半分くらいになってしまうのだろうと思います。

バランサーは消耗品ですから定期的に交換すべきですが、これを交換出来るビルダーが殆どいない為、相談先もなくそのまま放置してあることが多いように思います。

私たち ホームメイドのような専門ビルダーを探して、家のかかりつけ医として輸入住宅のメンテナンスの相談に乗ってもらうようにして下さい。

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輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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これで窓が開けられます

ペラウィンドウ(Pella)のケースメントサッシの小さな交換部品を調達したという記事を書かせて頂きましたが、今日それをサッシに取付けてきました。

デザイナーシリーズと呼ばれる3重ガラスの高級サッシですが、使われている部品も特殊なものが装着されています。

今回調達したのはヒンジシューという白い樹脂部品で、サッシの下枠に付いているレールの中に装着して、開閉する建具(障子)が左右に走るという動作を可能にします。

写真が、それを窓枠に装着した様子です。緑の窓枠のレールに半分入り込んでいますから、見えているのはその残りの半分の部分。

こんな小さくてすぐに壊れてしまいそうな部品ですが、20年くらいちゃんと窓の開閉に寄与してくれましたので、意外としっかりしているのかも知れません。

ここにヒンジシューが付いていないと、窓はスムースに開け閉め出来ませんから、欠損していたらすぐに交換するようにして下さい。恐らくこの部品は、近い将来入手困難になるような気がします。

<関連記事>: 交換部品が届きました (2023年9月13日)

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ローウェンのメンテナンスも大変になるかも

福井県のお客様からローウェン(Loewen)のサッシに不具合が生じたので、メンテナンスが出来ないかというご相談を頂きました。

それは、スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハメ殺し側のドアのペアガラスが内部結露を起こしたというトラブルでした。

通常アルミクラッドサッシでペアガラスが曇ったりした場合、建具(ドア)ごと交換するというのが多いパターンですが、ハード(Hurd)と同様ローウェンのガラスは建具(ドア)から外して交換をすることが可能です。

ただ、しっかりとガラスの実寸法を正確に確認することと、面倒な取り外しや取付けの際に木製の押縁(ガラス押え)を破損させないように取り外さなければならないことが課題です。

万一破損させた場合は、メーカーから取り寄せるということになるのですが、今月末に日本で販売代理店をしていた資材会社がサービスを止めてしまいます。

勿論、他にも調達ルートはあるのですが、ルートが徐々に少なくなれば、それだけコストや納期も多く掛かることが予想されます。

確かに輸入サッシが殆ど売れない時代になってはきているのですが、輸入住宅を建てたお客様を放り出してメンテナンスサービスを止めてしまうというのは、どうなんだろうと思ってしまいます。

何れにしても、私たち ホームメイドは、会社が存続する限り出来るだけのお手伝いをしていきたいと考えていますから、ご安心下さい。

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ヒモが切れたら使えない

愛知県のお客様から、メーカー不明の輸入サッシに取り付けられているバランサーの調達をご依頼頂きました。

シングルハングサッシと呼ばれる下窓のみが開閉する上げ下げ窓で、そこに装着されていたチャネルバランサーの吊りヒモが切れてしまったということです。

ヒモ(糸)だけ交換すれば直るとお考えのお客様もいらっしゃいますが、バランサーは窓の左右に1本ずつ付いていますから、左右同じ長さで同じ強度のヒモを強いバネにくくり付けるのは結構大変です。

また、吊りヒモだけでなく、バネや滑車などの部品が既に錆びたり劣化したりしている場合は、更に左右のバランサーで吊り具合を合わせることが難しくなります。

ですから、どちらか一方のバランサーに不具合が出た場合は、左右両方のバランサーを新しいものに交換する必要があります。

勿論、片側だけの交換でうまくいくこともあるかも知れませんが、バネが弱った古いものを混在させればそちらに大きなストレスが掛かり劣化の進行は早まりますから、近い将来古いバランサーにも不具合が出てくるリスクは大きくなります。

もったいないという気持ちは理解出来ますが、こういう場合は2本共新しいものに交換することをお勧めします。因みに、バランサーの交換時期は15年程度とお考え下さい。

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交換部品が届きました

以前ペラウィンドウ(Pella)のケースメントサッシが開閉出来ないという記事を書かせて頂きましたが、今回開閉用のウィンドウヒンジに付いている小さな交換部品を入手しました。

ペラのデザイナーシリーズという高級バージョンにしか使われていないヒンジシューと呼ばれる白いパーツなんですが、ペラが最近デザイナーシリーズの製造や交換部品の提供を完全に止めてしまった為、メーカーからは入手困難となった部品でした。

他の輸入窓メーカーでも採用されているのを見たことがありませんし、ペラでもデザイナーシリーズ以外のケースメントサッシには使われていないといったスペシャルなパーツです。

使われているのは、建具の上下に付いているウィンドウヒンジのうち、下枠側に付いているヒンジのみ。

幸い部品メーカーから直接入手することが出来ましたが、そのうち入手困難となる可能性もありますし、小さな樹脂部品なのに価格がべらぼうに高いというものですから、早めに手に入れておくことに越したことはないと思います。

また、取付けした様子をご覧に入れたいと思いますが、これが壊れて困っている人がいらっしゃるでしょうね。

<関連記事>: ハンドルが回せないなら、無理しない (2023年7月25日)
<関連記事>: これで窓が開けられます (2023年9月16日)

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ハード製窓の交換建具

全てが揃うまでは少し先にはなりますが、千葉県のお客様のおうちに使われているサッシの部材交換を準備しています。

ご依頼の箇所は複数ありますので、一度に全てを記事にすることは難しいですから、今回はダブルハングサッシの交換建具についてご紹介します。

今回交換することになった原因は、ハード(Hurd)製窓のペアガラスが内部結露を起こして曇ってしまったというものでした。

ハードの場合、ガラスを建具(障子)から外して交換するということは出来ないですから、ガラスが挿入された建具ごと交換する以外にありません。

ただ、上げ下げ窓のうちどちらか片方の建具に不具合があったとしても、ハード社のダブルハングは建具の仕様(デザイン)が変わっている為、既存の窓枠に合う建具を作ってもらうにしても、上窓と下窓の両方を交換することが必要となります。

また、建具を吊って開閉をサポートしてくれるバランサーも従来とは異なりますから、窓枠の両サイドにあるジャムライナーというレール部材も一緒に交換しなければなりません。

そういう意味では、木製の窓枠以外は全て中身を交換するということになり、交換作業も結構な手間が掛かります。

そういった交換作業についてはまた今後記事にしていくことになりますが、その前段階で建具木部の防水塗装(2度塗り)やペアガラスや建具枠に雨が入り込まないように防水処理をしてやる必要があります。

(メーカーから入荷した時点では、室内側の木部は無塗装ですし、製造時に行われたアメリカ人の防水処理は大雑把で雨漏れのリスクがあります)

事前作業は現場で行うよりも会社内で丁寧に実施する方が、施工精度も上がりますし、現場作業の省力化も図れますから持ち込む前にやっておくことが重要です。

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コーティング材が剥がれている?

以前から問題の認識があったのですが、窓メーカーからはこの補修について何ら対策方法の回答がなかった問題をお客様からご相談頂きました。

それは、マーヴィン(Marvin)社のインテグリティ(Integrity)シリーズに於ける外装劣化の問題です。

インテグリティは、従来のアルミの外装ではなく、グラスファイバーを樹脂で固めて外装枠を形成しています。

アルミカバーがされた木製枠と比べて、成型がしやすいことや軽いこと、気温の変化による材料の伸縮や狂いが少ないこと、何よりその分価格が安いことが特徴でした。

ですから、アルミクラッドサッシに代わって、急速にマーヴィンの主力商品になっていったというのが実情です。

でも、新築から10年くらい経ったサッシ、で写真のように表面材が剥がれたという報告・相談が私共にも寄せられるようになりました。

メーカーに相談しても特に補修する方法について回答がないという状況で、私共も塗装をし直す以外に方法がないというのが結論でした。

ただ、薄い塗膜が剥がれたという問題ではなく、グラスファイバーの枠材の上に張られた表面コーティングを含めて剥がれているという状態であることから、コーティングそのものも直さないといけないのではないかと考えています。

マーヴィンが日本から撤退した今、メーカーや代理店がこうした問題に正面から対峙してくれるように思えないのですが、私たちが何等かの方策を手探りでも見出す必要があると思っています。

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鍵は調子が変だと感じたら、交換しましょう

先日、掃出しサッシ(スライディンパティオドア)のウェザーストリップ(気密パッキン材)を交換した名古屋市の輸入住宅。

その際に他にもいろいろ不具合があるので見て欲しいと言われたことの1つが、こちら。

マーヴィン(Marvin)の掃出しサッシの鍵の掛かりが、少しおかしくなってきたというものでした。

ロックレバーを操作する際、鍵爪(ロックラッチ)がうまく出たり出なかったり。ロックレバーを何度か動かしてみると、ラッチがブラブラしているのがよく分かります。

通常は、小さなバネがラッチの動作を制御していますので、素早くカチッとラッチが定位置に移動する感じですが、その制御が利いていない様子です。

恐らく内蔵されているバネが経年劣化をして、飛んでしまったか切れてしまったかという状態だと思います。

ラッチが動いてくれるうちは何とかなるのですが、そのうちレバーを操作しても全くロックラッチが反応してくれなくなると問題です。

鍵が掛かったままドアが開けられなくなったり、逆にドアをロック出来なくなったりしますから、生活に大きな支障が出てしまうと思います。

こうしたロックケースは、どの輸入サッシ・メーカーでも使われている汎用部品であることが多いですから、今後も調達には心配要りません。

ただ、輸入経費や調達時間が少々掛かりますので、値上がりや円安が進む前に、また破損が進行する前に手配をしておきたいものです。

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これからのメンテナンスをどう考えるのか?

山梨県のお客様から輸入の掃出しサッシ(スライディンパティオドア)のロックレバーが欠損してしまったので、部品を調達したいという相談がありました。

窓メーカーがどこかは分からないのですが、写真を見る限りロックレバーやドアハンドルの入手は可能なものでした。

ただ、アメリカからの調達となると、思った以上に費用が掛かります。

まずアメリカは徐々にインフレが進んできていますが、日本は30年近くデフレの状態が続き、昔と比べると価格差が倍以上になっています。

そして、30年前は1ドル80円程度だった為替レートが、今や147円にまでなっていますから、やはり円の価値も半分程度になっています。つまり、この段階で30年前と比べて日本での価格が4倍にもなっているということを計算しなければいけません。

それに加えて、アメリカからの輸送コストやアメリカの仲介業者の手数料といったものを考えると、例え小さなロックレバーと云えども日本への輸入価格は万単位になる状況です。

ただ、日本人は井の中の蛙ですから、世界の常識から相当ずれた考えをしているようで、未だに1,000円もしないくらいで手に入ると思っているのが実情です。(ある意味受注生産品ということも、分かっていないと思います)

ですから、今回のお客様も見積価格にビックリして、購入をキャンセルしたいという連絡を頂きました。まあ気持ちはよく分かりますが、今後の家の修理やメンテナンスを考えた時高いなら直さないという選択肢が可能なのでしょうか。

それとも、安い価格で提供してくれる会社が他にあると考えるのでしょうか。

昨今、輸入サッシやドアを販売していたいくつかの商社も、販売やサービスからの撤退を表明しています。(数日前、高級輸入サッシのローウェン(Loewen)の国内販売の代理店をしていた処も、サービスからの撤退を表明しました)

私たちだって、いつまで輸入住宅のサポートを続けられるかは分かりません。価格よりも何よりも、まずは修理・メンテナンスが出来る時にちゃんと直してくれる人間がいるということに感謝する気持ちが大切です。

その上で無理な操作をしたり不具合を放置したりせず、早めに調整や手直しを行うように心掛けることをするべきです。

輸入住宅は安いという時代ではありません。新築よりもその後の維持管理にはお金と相当の覚悟が必要だということを覚えておいて下さい。

その為にはまず専門知識のある輸入住宅ビルダーと信頼関係を築き、その関係を長く続けていくことがキーになるような気がします。皆さん、茹でガエルになってはいないですか?

<関連記事>: ホットドック1800円「具材ナニツカッテンノヨ」米国の物価高への嘆きに驚きの声 (2023年9月10日)

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網戸が外れ掛かっていませんか?

埼玉県のお客様から輸入サッシの網戸を窓に固定する部品が欲しいというお問い合わせを頂きました。

サッシのメーカー名はよく分からないようですが、欲しい部材の写真を送って頂きました。

写真にある網戸を固定するピンは、プラスチック製のツマミの部分が、シャフトから少し外れ掛かっているような印象を受けます。

このツマミの部分は、太陽の光に一番よく当たる部分ですから、紫外線による経年劣化が最も進む箇所でもあります。

よくシャフトは丈夫なアルミ製がいいとおっしゃる方もいらっしゃいますが、ご覧のようにシャフトは網戸のフレーム内に隠れてしまっているので、殆ど劣化することはありません。

ですから、私たちは取付けがしやすくて、ツマミも外れにくい樹脂製のシャフトを使ったスクリーンピンをお勧めしています。

ただ、樹脂製のシャフトのものは、マーヴィン(Marvin)等の輸入サッシ・メーカーでの取り扱いが終了していますので、私たちが在庫で持っているものが最後です。

そういう点では貴重な在庫ですが、多少取付けが固くてもアルミシャフトの網戸ピンはまだ手に入りますから、交換部品で心配することはありません。

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