お知らせ : ページ 32

同じフレームに使えるものを供給します

石川県のお客様から、輸入サッシに使われている網戸が古くなって、樹脂製のコーナー部品が破損してきたというご相談を頂きました。

写真がそのコーナー材ですが、恐らく比較的きれいな状態のものを網戸から外して撮影頂いたのだろうと思います。

古くなると樹脂そのものが劣化して、粉々になってきますから、形状も何も分からなくなるというケースが多く見受けられます。

写真のものはそういうこともなく、寸法・形状もはっきり分かりますから部材を取り寄せるのは比較的簡単です。但し、網戸のフレームの中に入って見えなくなる部分に関しては、現在同じ形状のものはアメリカで販売されておりません。

見えなくなる部分ですから特に同じである必要はありませんが、フレームの大きさに合致してしっかり固定出来るという機能は必要ですから、それを満たすものでないといけません。

でも、網戸のフレームというものは、種類がいろいろあっても一定の規格・寸法がちゃんとありますから、コーナー材を作るメーカーが違えども、適合するフレームは同じなんてことが普通にあります。

つまり、ある大きさのビス穴があるとします。その大きさが分かっていれば、その穴の直径や深さに適合するビスは、どこのビス・メーカーのものでもOKということと同じです。(勿論、材質や色のことも考えますが・・・)

今回も同様に網戸に合致するコーナー材を調達しますが、網戸の数が20枚もあり、それにコーナーが4つずつ存在しますから、合計で80個も手配が必要です。

取り敢えず、今回はコーナー部品だけですが、丈夫なグラスファイバー製の輸入スクリーンや網押さえのゴムなども必要と考えると、修理には結構な手間と時間、お金も必要ですね。

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マーヴィンのバランサー不具合

香川県のお客様からマーヴィン(Marvin)の上げ下げ窓の不具合についてご相談を頂きました。

製品は、アルティメット・ダブルハングサッシというシリーズのものなんですが、木製の建具枠の腐りの他にバランサーにも不具合があるようです。

写真は、建具(障子)を外して、窓枠のレール内にあるピボットシューを露出させた状態です。

このピボットシューは、建具とバランサーとをつなぐ為の部品ですが、バランサー本体から出ているはずの吊りヒモが、ピボットシューに結ばれているのですが、途中で切れているようです。

こうなると、バランサーの力で重い建具を吊ることが出来ませんから、窓の開閉が非常に重くなったり、両サイドにあるバランサーのヒモが両方共切れてしまったら、建具が下枠まで落下したりしますから危険な状態です。

こういう場合、バランサーの交換で元通りに直すことが出来るのでずが、木部が腐っているという状態の建具を修復することも必要です。

ただ、マーヴィンは日本市場から撤退してしまいましたので、これらのことを全て自前で直さなければなりません。

勿論、マーヴィンの窓枠をそのままに、建具だけを他社のものに入れ替えるという方法もありますが、その場合は上窓も下窓も両方入れ替えなければならなくなりますから、その分費用も掛かります。

かと言って、建具を修復するとなると、香川から建具を愛知県の会社へ持ち帰って修理をしてからまた元に戻すということをしなければなりませんから、その間の防犯対策及び防雨対策を開口部に施す必要が生じます。

簡単そうに思えますが、実際には状況の詳細確認や修復計画を綿密に立てた上で、時間とお金を掛けて直していかなければなりませんから、結構大変です。

マーヴィンのバランサーを交換するだけでも、アメリカの部品メーカーに仕様や寸法・形状を連絡しなければ適合するバランサーを見積もってもらえません。

高度な専門性と知識や経験、適切な道具と語学能力が必要ですから、一般のサッシ屋さんは二の足を踏むでしょうね。

<関連記事>: オペレーターの問題だけではなさそうです (2023年10月12日)

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面格子では脱出出来ない

窓の防犯用に、浴室や洗面サッシの屋外側にアルミの面格子を取り付けていらっしゃるおうちをよく見かけます。

一見防犯性が高そうに見えるのですが、アルミの格子が簡単に外れたりビスを外せば簡単に面格子自体が取り外せたりしますから、注意が必要です。

また、火事など発生した際に、外側に面格子が付いていると窓から外に逃げられないというリスクもあります。

今回ご紹介するのは、アメリカで売られている室内取付け型の防犯ガード。色は白もあるのですが、材質は鉄ですから簡単には壊すことが出来ません。

また、取付けビスや鍵も室内側になりますから、空き巣や泥棒でも取り外すには相当の時間が掛かります。こちらの防犯ガードは、窓の大きさに合わせて幅を調整することが出来ますから、どんな大きさの窓にも取り付けることが可能です。

それから、図にもあるように格子を室内側に開くことが可能な為、網戸のメンテナンスや窓の掃除も簡単に出来るばかりか、窓からの緊急脱出も問題ありません。当然、外には何も付いているように見えませんから、外観的にもきれいです。

いくら防犯対策をしても不安だと感じていらっしゃる方は、こういう窓の防犯アイテムもありますから、検討してみては如何でしょうか。

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アメリカから調達出来るかなぁ?

三重県のお客様から、アルミクラッド木製サッシの建具(障子)枠が腐ったので、修理をして欲しいというご相談を頂きました。

窓はリンカーン(Lincoln)というメーカーのダブルハングサッシです。

写真は、不具合のある建具を横倒しにして撮影頂いたものですが、サッシの側面の下側に付いているはずのピボットバーがありません。

ピボットバーとは、窓枠側のバランサーに引っ掛ける為の部品で、これがない状態では窓の開け閉めが出来ません。

本来ピボットバーが付いていた場所の木は、黒ずんでいるだけでなく、奥の方まで大きな穴が明いている感じですから、建具の下枠はほぼ全滅だと思います。

勿論、下枠だけでなく両サイドの側枠の一部も損傷していますから、そういった場所も部分的にカットして、新しい木枠を入れてやる必要があります。

リンカーンというメーカーの窓はあまり聞いたことがないですが、作りとしては古いハード(Hurd)のサッシに近い感じがします。

こうした不具合の原因は、ガラスの周囲からの雨漏れなんですが、やはりこの窓以外のサッシについいても同様のトラブルが将来起こるはずですから、今のうちにガラスの防水処理をしてあげる必要があります。

(雨漏れによって、ペアガラスが曇ったり内部結露を起こしたりすれば、今後更に余分な出費が掛かってしまいます)

こちらの窓については、製造したメーカーから交換用建具を調達出来ればそれに越したことはないですが、日本には代理店もなければアフターサービスを行う会社もないですから、手配が可能かどうかはよく分かりません。

こういう場合、代案として建具の木枠を補修するやり方と、上下の建具そのものを違う窓メーカーのものに入れ替えてしまう方法もあります。

(入れ替える場合、外壁に固定された窓枠はそのまま使いますから、家の壁を壊したりする必要はないので大掛かりな工事は不要です)

時間や費用を考えれば木枠の補修の方ですが、仕上がりや完成度からすれば適合する新しい建具を製作する方がいいかも知れません。ただ、どちらにしても数万円で直せる話ではありませんから、ある程度の予算を覚悟する必要はあります。

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ポタポタ水が止まらない

名古屋市のお客様から洗面の輸入混合水栓について、メンテナンスのご相談を頂きました。

こちらの水栓は、セラトレーディング(Cera)という会社が扱っていたものなんですが、ハンドルを締めても吐水口からポタポタ水が落ちるという不具合を起こしています。

こういう場合、基本的に止水バルブ(止水パッキン材)が悪くなってきているのですが、インチ寸法の部品が使われていると微妙に違うミリ単位の工具ではナットが舐める恐れがあって触れないという水道屋さんもいます。

勿論、構造が分からない輸入の水栓金具は、万一の責任が取れないので鼻っから断られるという場合もあるようです。

私たち ホームメイドは、経験やインチのメガネレンチや六角レンチを各種持っていますから、そういう場合でも全く問題はありません。

ただ、止水バルブだけでなく、何か他の問題も抱えていたりするとそういったことも別途修理をしなければなりませんから、そこは現地確認を行ってからお客様と相談する以外ありません。

修理はお客様のお話を伺ってから計画を立てますが、先に現地調査を行わない場合は、そういうリスクをお客様に予めご諒解頂いた上でメンテナンスに伺います。

<関連記事>: 固着して簡単には外れませんね (2023年10月28日)

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こうなっていたら、交換修理

名古屋市の輸入住宅に現地調査へ伺った際に、ついでにここも見て欲しいということでチェックさせて頂いたアルミクラッドの木製ドア。

こちらのサッシのメーカー名はよく分かりませんが、観音開きの高級なフレンチテラスドアという仕様です。

ただ、25年間何もメンテナンスをしていないという状況で、ご覧のようにドアの木が黒ずんできていても、まあいいかという感じで放置をしてきたらしいです。

このまま何もしない状況では、木枠(框)が腐るだけでなく、ペアガラスの中に水が入り込み、ガラスの曇りや内部結露を起こす危険もあります。

こうしたドアが複数あるのですが、太陽や風雨に曝される南面のものは全てこのような状態になっていました。

残念ながら、このような状態になっているとドアそのものを交換するというのが一般的な方法ですが、窓メーカーもはっきりしない為交換用のドアを新しく製作してもらうということが出来ません。

マーヴィンもそうなんですが、国内からメンテナンスサービス事業を撤退させてしまったサッシ・メーカーのものは、基本的に建具類を新しく作ってもらうことが出来ないのです。

そこで苦肉の策として、腐ってきている木枠の部分を外して、そこの部分だけ加工・成形した木に入れ替えて修理するというやり方を行います。

ただ、費用を出来るだけ抑える為に途中で木をつなぐということもやりますから、そこの部分だけつなぎ目が見えてしまうかも知れません。

塗装などで出来るだけ気にならないように仕上げますが、気にして見ればどうしても見えてしまうことはご了承頂かなければなりません。(でないと、悪くなっていない部分も含めて、つながっている部分の木枠は全て交換するということになってしまい、費用も大幅に掛かることとなります)

勿論、こうした不具合の原因は、雨がガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目から入り込んだことですから、そういう部分の防水処理や室内側の木部も防水塗装をしてやることが大切です。

因みに、こういう不具合はメーカーの問題ではなく、ペアガラスのサッシというものは10年くらいでガラス防水を行わなければいけないということを、日本の住宅メーカーが全く知らなかったということが原因です。

ブームやトレンド、金儲けだけで家づくりをして、輸入資材のメンテナンスに何ら知識を持ち合わせていなかった住宅業界に責任があるように思います。

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まだ使えますが、交換しましょう

こちらは、昨日記事に書かせて頂いたミルガード(Milgard)のシングルハングサッシのバランサーを建具に固定する為のトップガイドです。

普段は建具と窓枠との間に隠れていて見えませんが、これがバランサーの頭を抑えていることで建具が固定されています。

ですから、これが壊れてしまうとバランサーが窓に固定出来ず、窓の上げ下げが出来なくなります。

写真を見て頂いただけでは分からないと思いますが、この状態のトップガイドであれば、バランサーは十分固定が可能です。ただ、このトップガイドはプラスチックで出来ていますから、長年の使用で経年劣化を起しています。

その証拠にトップガイドの後方部分が割れてなくなっている状況です。その為、このトップガイドの寿命は然程に長くないと見るべきです。

今回、このトップガイドが付いていたサッシのバランサーを交換しますから、トップガイドも同時に交換しておくことで余分な労力や費用を省くことが可能です。

まだ使えるからと多少の予算を惜しんで後回しにすれば、その時は費用を抑えられるかも知れませんが、近い将来破損した際はそのお金以上の費用を掛けてまた直さなければなりません。

急がば回れ、面倒だと思わずに早め早めにメンテナンスをして下さい。

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機能しないバランサー

こちらは、ミルガード(Milgard)の輸入シングルハングサッシ(下窓のみが開閉する上げ下げ窓)から外してきたチャネルバランサー。

新築から25年お使い頂いたようですが、何年も前から窓の開閉がうまく出来なくなっていたそうですが、そのまま使い続けてきたそうです。

窓の建具が傾いてしまい開閉が出来ない状況になってきた為、今回私共にメンテナンスのご相談を頂きました。

こういう場合、その原因の多くがこのバランサーの不調にあるのですが、まずは写真をご覧下さい。

上側のバランサーは、吊りバネと固定用の引っ掛けフックとをつなぐ吊りヒモが完全になくなっており、バネ自体も錆びて動かなくなっている状態です。

写真下側のバランサーは、吊りヒモは付いているのですが、伸びて全く機能していない状態です。また、吊りヒモを巻き取っているはずの小さな樹脂製の滑車類が経年劣化で破損していますし、バネも錆が酷い状態です。

各部品が全て正常に機能して初めてバランサーがその役割を果たせるのですが、複数の部品に不具合が生じていますから、これでは使いものにはなりません。

よく切れてしまった吊りヒモを新しいものに取り替えて使いたいという人がいらっしゃるのですが、20年も経過したバランサーはヒモ以外も既に劣化が進んでいますから、1つを直した所でまたすぐに何かが壊れるというトラブルに見舞われます。

チャネルバランサーだけでなく、バランサーというものは消耗品ですから、15年くらいしたら窓の両サイドに付いているものを両方交換してやることが、家族が快適に過ごせる秘訣です。

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破損すると網戸が付かない

先日もこちらのブログ記事でご紹介をさせて頂いた輸入サッシの網戸を固定する為のバタフライ・クリップについて、またお問い合わせを頂きました。

先日と全く同じ形状・大きさのものですが、今回の写真はサッシに取付けた状態になっています。

羽根を広げた感じというよりは、手を広げたようなひょうきんな見た目をしていますよね。でも、このひょうきんな形状こそが網戸を固定する為に必要なので、他のものでは代替は利きません。

ただ、常に風雨に曝され、太陽の紫外線によってプラスチックが傷んできますから、15年くらいで定期的に交換した方がいいかも知れません。でないと、網戸がうまく窓に付かなくなりますから、小さな虫なんかが入ってくるかも知れません。

バタフライ・クリップは、北米で製造された輸入サッシでしか使われない特殊な部材ですから、国内で購入することはまず不可能です。

調達する為には輸入経費も掛かりますから、購入の際は予備も含めて出来るだけ多めに注文して、その分経費の割合を抑えるようにしたいものです。

<関連記事>: 両手を広げた網戸固定部品 (2023年8月25日)

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部材の特定はお客様にてお願いします

滋賀県のお客様から輸入のケースメントサッシに使われているオペレーターを交換したいというご相談を頂きました。

この窓は、ローウェン(Loewen)製のアルミクラッド木製サッシですが、交換部材の取り寄せをして欲しいというだけで、具体的な不具合内容はお知らせ頂いておりません。

ですから、オペレーターを交換することで不具合が解消するかどうかもよく分からないといった状況です。

取り敢えず、代表的なオペレーターの形状寸法図をお客様にお送りして同じものかどうかを確認頂くようにお願いしました。

その後暫く経って、お客様から私共がお送りした寸法図とは違う場所を計測したものが送られてきて、部材の特定と見積をしてくれというメールを頂きました。

お客様から頂いた寸法情報で分かればいいのですが、判断の決め手となる部位の寸法計測でないと、私共では適合するものかどうかは判断出来ません。

不具合のあったオペレーターの現物が手元にあれば、適合する部材がどれかを判断出来ますが、メールでのやりとりだけの場合はお客様側で適合するかどうかの最終判断を頂く以外方法がありません。

私たちは、私たちから提示させて頂いたものに基づいて材料の輸入をすることには責任を負えますが、現物確認しない状況で推測に基づいて調達するという無責任な仕事は出来ません。

輸入住宅に使われている部材を供給して欲しいという場合は、まずお客様から形状や寸法、品名・品番・メーカー名といった情報を提供頂き、それと同じか近いと思われるものを私共からご案内させて頂いた後に、欲しい部材かどうかをお客様ご自身で判断頂かないと資材の調達は出来ませんから、お気を付け下さい。

勿論、私共が現地調査を行って部材の特定まで行う場合は、部材の適否に関しても私共が責任を以って調達を行いますし、交換作業まで全てご依頼頂く場合も同様です。

<関連記事>: 間違えちゃいました (2023年11月5日)
<関連記事>: 回転軸が抜けた開閉金物 (2023年12月1日)

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