お知らせ : ページ 31

白熱電球を交換出来ます

地球温暖化抑制の観点から白熱電球や蛍光灯の国内生産が終了して、随分時間が経っています。

でも、相変わらず電球の温かみや雰囲気を好きでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回アメリカから輸入した電球が、こちら。岐阜県海津市で外装リフォーム中の輸入住宅に付ける輸入の玄関灯に取り付ける為に手配をしました。

E26と呼ばれる一般的な電球ソケットに対応していますから、白熱球の代わりとして問題なく使えます。また、蛍光灯のようにピカッと白い光を発するものでなく、白熱電球のようなオレンジがかった温かみのある光で照らします。

こちらの電球は、オレンジ色をしたLEDのフィラメントが4本入っていて、まるで古いエジソン球のように光るのもいい感じです。これであれば、レトロな雰囲気にも合うでしょうし、白熱球のような電気や熱も減らすことが可能です。

(因みに、このLED電球は800ルーメンスの光を発するのに8Wしか電力を使いません。また、その寿命は15,000時間以上です)

それから、明かりを調節する調光機能にも対応していますから、本物の白熱電球のようにお使い頂けます。

ライトがオブジェクトの色を引き出す能力 (つまり、演色) を測定する為に使用されるCRI(演色評価数)も、「80 +」 ですから、洋服の色もよりカラフルに、よりビビッドに見えるはずです。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てて頂ければ幸いです。

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雨が降ると当たってきます

以前別件でおうちのメンテナンスをさせて頂いたお客様から、玄関ドアのメンテナンスをして欲しいというご相談を頂きました。

輸入の木製ドアは、高級ドアで有名だったバファレン(Bufferen)製。

木目の感じからすると、素材は優しい木目の米ツガ(ヘム・ファー)のような気がします。

ドアが僅かに傾いている為に、雨が降ってドアの木が膨らむと、向かって右上部分がドア枠に当たって、ドアクローザーでは閉まらなくなってしまうらしいのです。

また、晴れの日はドアクローザーで閉まるものの、デッドロックのサムターンが固くて回らない(強く引っ張ってドアを閉めないと、デッドロックバーがドア枠の受け金物のヘリに当たってバーがストライクの穴に入らない)そうです。

こういう状況の場合、ドアがその重さで戸先側へ倒れ込んでいるだけでなく、ドア自体が歪んでいることが考えられます。

となると、単純に2次元方向だけを直すというよりは、3次元でドアの位置を直さないと全ての不具合を解消することは難しいと思います。

腕のいい建具屋さんであれば、こういう難しい仕事も工夫して直してしまうはずですが、そういう建具屋さんは本当に少なくなりました。

でも、私たち ホームメイドは、こういう難しい調整も難なくこなします。それは、こうした不具合をいくつも見てきましたし、それをどうやったら直せるのかを常に考えて作業をしてきたことが糧になっています。

勿論、そういった経験や知識の他にも、作業の為にドアを固定する道具やドアを水平にする道具、重いドアを持ち上げて高さを調整する道具など、様々な特殊工具や材料も準備していきます。

直しようがないくらいに曲がったりひねったりしているものもあるかも知れませんが、特殊な場合以外殆どの輸入ドアの修理・調整は可能です。

あと、木の膨張・収縮をある程度抑える為には、ティンバーケアのような木部専用の屋外防水塗料で塗装しておくことが大切です。

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ヒサシがあると、雨漏れ対策にもなります

こちらは、現在リフォーム工事を行っている岐阜県海津市にある輸入住宅。

リビングの掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の前には大きめの石張りテラスがあって、なかなか素敵です。

ただ、東向きのペラウィンドウ(Pella)製掃出しサッシは雨風の当たりが強く、雨漏れによる不具合がありました。

そこで、今回掃出しサッシの上に大きめな雨除けのヒサシ(キャノピー)を後付けすることとなりました。如何でしょうか、このデザイン。私の友人の金属加工屋さんに頼んで、本物のアイアン製キャノピーをオーダーで製作してもらいました。

重量は80kg程度あると聞いていますから、下からだけでなく上からも吊って強度を出しています。色もサッシの外装色に合わせて、少し薄めの緑色にしていますから、雰囲気はバッチリだと思います。

少し費用は掛かりましたが、せっかくのリノベーションですから、市販の安いヒサシで雰囲気を台無しにする訳にはいきません。新築から何も手を入れていないという方は、メンテナンスのついでに何かひとつ素敵なことをやってみると、家は随分よくなりますよ。

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これを直すにはテクニックが必要

福岡のお客様から、掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の鍵が破損したので交換したいというご相談を頂きました。

こちらのロックケース(バックセット)のロックラッチが破損して動かなくなっているようです。

ですから、ロックケースだけの問題であれば、ハンドルやロックレバーを交換する必要はないのですが、連動して壊れていれば同時に交換しなければなりません。

この輸入サッシのメーカーは、ヴァイスロイ(Viceroy)。カナダでも結構手広くやっていたメーカーですが、何年も前に倒産してしまいました。

また、ヴァイスロイのサッシに使われている部材は、非常に特殊なものが多く、こちらのロックケースやハンドルセットも他社では見掛けない代物です。

それでも、私たち ホームメイドは代替の交換部材を調達することは可能なんですが、写真の正面に写っているフェースプレート(カバー)だけは手に入れることが出来ません。

フェースプレートの奥にあるロックケース本体は入手可能ですから、既存のフェースプレートを本体から外して、新しい本体に付け替えてやれば使えるようになりますが、両者を接続する部分が鋳物で出来ている為に、取り外したり固定したりする時に割れて破損する可能性が非常に高いのです。

そういうことを慎重に作業しても、恐らく難しいと思いますので、破損した場合の補修方法を考えておかなければ、リスクの高い仕事になるかも知れません。

また、ロックラッチが破損した原因は、部品の経年劣化ではなく無理に操作をしたことだと思いますので、ロックが楽に掛けられる状況までドアの建て起こしを調整してやらないと、また同じトラブルになりますよ。

こうした部材の破損は、殆どが何もメンテナンスしていないことが原因の調整不足ですから、輸入サッシは悪くありません。でも、住宅メーカーや工務店のケア不足・知識不足を棚に上げて、これを製品不良だと主張する業者さんもいるらしいです。

何とも情けない話だと思いませんか?そういう点で、日本には建築のプロは少ないんでしょうね。

<関連記事>: 福岡へ出張修理 (2024年5月8日)

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他とは違う形状です

こちらは、先日届いたアンダーセン(Andersen)製ダブルハングサッシ(上げ下げ窓)用のバランサー。

バランサーは、重い開閉建具をバネの力で吊って、人間の労力を減らしてくれるばかりか、開けた建具を途中で離してもその位置をキープするという機能も果たしてくれます。

通常の輸入上げ下げ窓は、窓の両サイドに金属製の長い棒状のバランサーが仕込んであって、そこに内蔵されたバネで窓を開け閉めする形です。

でも、アンダーセンのものは、アルマイトの弁当箱のような形をしていて、これが窓の上枠内に仕込まれています。機能としては全く同じなんですが、形状や部材の位置がそれぞれ異なっているのです。

ただ、このアンダーセンのバランサーは、交換する際にいろいろな部材を外したり、手順が面倒だったり、結構バネが強くて怪我のリスクがあったりと厄介な部分もあります。

やったことがないというお客様は、最初からご自身でやるのではなく、手慣れた専門家の作業を見て、勉強してからご自身でも作業をしてみるという方がいいかも知れません。

何れにしても、どのバランサーもおおよそ15年くらいで定期的に交換するようにして頂くと、いつでも快適に窓を開けて頂けます。

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この状態ではドアは上がりません

鹿児島県のお客様から輸入のガレージドアのメンテナンスについてご相談を頂きました。

こちらは、ガレージドアの両サイドにあるレールの上部の写真ですが、ドア下からドラムまで延びているケーブルワイヤーがありません。

本来であれば、写真にあるドラムという部材にワイヤーが巻き付いていないといけないのに、外れてなくなっています。どうやら経年劣化でワイヤーが切れてしまったようですが、もう片側にあるワイヤーは正常でまだ切れていないようです。

でも、ワイヤーは常にドアを引っ張っている為、ストレスによって徐々に伸びて弱くなります。ですから、10~15年程度で交換をしないといけませんが、新築からもう26年も経過しているそうです。

ケーブルワイヤーは、慣れていれば簡単に交換することは可能ですが、トーションスプリングと呼ばれる大きなバネが連動している為、それを解除しないと交換することは出来ません。

重いガレージドアをこのバネの力で引っ張り上げているので、下手に外すと強力なバネが一気に戻って非常に危険です。そういった状況ですから、素人のお客様がご自身でやるのではなく、専門知識と適切な道具を持った専門業者に依頼することが必要です。

ただ、新築した工務店もなく、ガレージドアの専門業者も周囲にはいないという状況らしいですから、遠く愛知県から出張修理をしなければならないかも知れませんね。

もしそうであれば、ワイヤーだけでなく、トーションスプリングやドラム少し破損しかけているガレージドアも一緒に交換した方が、不具合の度に出張修理しなくてもよくなるのでいいようにも思います。

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上手に作りましたね

こちらは、豊田市のお客様からご相談を頂いたポケットドア用取っ手です。

ポケットドアとは、袖壁の中にドアが引き込まれて隠れてしまう形式のドアのこと。(壁の中央のポケット内に引き込むドア)

引き戸ですから動線の邪魔にならず、狭い日本の住宅には持って来いなんですが、ドアが傾いてしまったりしてピッタリドアが閉まらなくなると、お客様自身での調整は難しいかも知れません。

今回はそんな不具合ではありませんが、取っ手の金物が一部破損していてきれいに元通りにしたいというものでした。

ドアの木口(こぐち)の部分を見て頂くと分かりますが、木が露出してその中央に穴が明いています。本来は、ここに引き手のフックが付いていて、壁に仕舞い込んだドアを引っ張り出す時に使う引き手金具が付いています。

なかなか器用なことをやってありますが、使い勝手としてはあまりよくなかったのかも知れません。今回それをちゃんとしようと、部品の調達をご相談頂きました。

手先が器用なお客様のようですから、部品だけをお渡ししてもちゃんと取付け出来るように思います。

家のメンテナンスは基本ご自身でやって頂くことが大切です。ただ、知識も経験も道具もない状況ではちゃんとした仕事は出来ません。そういう時は、無理せず私たち ホームメイドにご依頼頂くようにお願いします。

<関連記事>: 引き手が届きました (2024年2月26日)

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触ってみないと分かりません

三重県のお客様から、フランス製の古いオーブンレンジの修理についてお問い合わせを頂きました。

こちらの写真がそうですが、メーカーは有名なロジェールです。

お客様からは品番の案内は頂いておりませんが、形状からするとRCG-622ではないかと思われます。

耐熱ガラスのフタが付いたレトロで美しいコンロですが、長年の使用で相当錆が出ていることと、点火プラグを覆っている碍子(陶器)が割れてしまっているようです。

スイッチをひねると通電はしているようで、カチカチとスパーク音がするようですが、点火自体はしていないとのことでした。

点火プラグ自体は日本に交換部品は存在しませんので、もしプラグの異常・不具合であれば修理のしようはありません。

ただ、こういうケースでも内部の配線をメンテナンスして復活出来たことが以前にもありましたので、半分半分の可能性でもしかしたら直せるかも知れません。

現状では写真をお送り頂いただけの状況ですから、修理可能と判断するには時期尚早ではありますが、何事もトライしてみないと結果は出ないものです。

もしダメでも出張費や作業代は掛かってしまいますが、そこに賭けてみるかどうかはお客様次第。日本ではもう売られていない製品ですから、お客様の愛着や思い入れがどのくらいあるかでご判断を頂きたいと思います。

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ロックケースの問題か調整不足か?

名古屋市のお客様から掃出しサッシ(スライディングパティオドア)の鍵が掛からないという相談を頂きました。

サッシは、ミルガード(Milgard)の樹脂サッシ。

ハンドルのロックレバーを下すと、写真のようにロック・フックが上下に2つ飛び出してきます。

ダブルフックですから、ほぼ外からは開けられないセキュリティの高いドアと言えるでしょう。でも、肝心の鍵が掛からなければ、その高い防犯性も役には立ちません。

お客様曰く、ロックレバーを下まで下げても、フックの出が甘く受け金物の穴に引っ掛からない状況のようです。

こういう場合考えられるのは、ドアに内蔵されたロックケースそのものの問題か、それともドアの建て起こし(水平・垂直)が狂っていて、フックと穴の位置がずれているか、もしかしたらその両方ということも考えられます。

何れにしても、こういう場合安易にロックケースを調達しても、もしかしたら原因が他にあるという恐れもありますから、注意しなければなりません。

また、このドアはロックケースの外し方の手順が特殊で、素人のお客様がご自身でそれを行うと、ドアの部材を破損させてしまうリスクもあります。

やはり、私共のような専門家が現場にお邪魔して、詳細調査や調整・メンテナンスを行ってから、必要な部品類を手配させて頂くことが一番確実で費用も掛からない修理方法かも知れません。

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雨に弱いからだけではありません

愛知県のお客様の輸入住宅に、メンテナンスを兼ねてお邪魔してきました。

第一の目的は、サミット(Summit)製のスライディングパティオドア(掃出しサッシ)のロックが外れないということで、その鍵を解除しがてらロック金物の交換をすることでした。

そちらは造作もなく比較的簡単に鍵を開けることが出来、ロック金物の交換やドアの建て起こし調整、ドアの滑り調整、ラッチフックの位置調整といったことも併せて実施しましたから、ほぼ新築時の動きを取り戻したのではないかと思います。

第二の目的は、サッシの雨漏れによる建具の腐りを調査・確認することでした。台風の風雨に曝されている東面の壁に設置されたダブルハング5ヶ所が、全て不具合を起こしている状況でした。

写真がその状態ですが、下窓を少し開けると建具枠の下枠部分が落ちてくるといった感じです。こうなると、建具に接続されている吊り金物のバランサーも外れてしまっていますから、窓によっては上に上げても落下してくるといった状況になっています。

また、下窓を少し倒して上窓建具の状態も見てみましたが、やはり下窓同様下側の木枠が少し外れかけている感じでした。こうなった原因は、ガラスに当たった雨がアルミカバーの隙間から木で出来た建具内に入り込んで、徐々に木枠を腐らせたことです。

今は廃業してしまった新築時の工務店は、何年か前にいくつか木枠を取り替えるという工事をしたようですが、原因に対しての対策を全く打っていなかった為、また同じように雨が入っているようです。

輸入住宅を手掛けた住宅メーカーの多くは、新築工事はやっても修理やメンテナンスをどのようにするのか、またどういった部分が弱点になるのかといったことの経験が全く皆無でした。

ですから、修理が出来ないか、修理をしても中途半端といった状況が殆どで、そのうち見にも来なくなるという無責任が普通でした。

その為、輸入住宅の評判は悪くなる一方。でも、それは輸入住宅そのものが悪いんじゃなくて、施工する工務店や住宅メーカーの知識・経験の不足が酷かっただけなんです。(勿論、サミットや兄弟会社のウェンコ(Wenco)のサッシは、構造的に雨に弱いという点は否めませんが、メンテナンスの対策を打っていれば木が腐ることはなかったと思います)

今回も、建具の一部の木枠を取り替えて直すか、建具自体を他の輸入サッシメーカーのものに入れ替えるかといった2通りで提案をするつもりです。

ただ、どちらにしても、外側の防水処理や木部の防水塗装をしっかり実施することが必修です。勿論、不具合のある窓以外の窓も同様に防水処理を行わなければ、また将来同じことが起こるだけです。

尚、サッシの雨漏れで一部ペアガラスに内部結露が発生しているものもありますから、それらは新しいガラスに交換が必要です。

私たちが修理・メンテナンスを実施すれば、その後10~15年は防水処理をする必要がありませんから、雨漏れを心配しなくてもよくなりますよ。

<関連記事>: 鍵が開けられないのも厄介です (2023年12月22日)
<関連記事>: ダブルハングの交換用建具(障子) (2024年8月27日)

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