お知らせ : ページ 31

窓の開口部を塞ぎました

建具(障子)の下枠が雨漏れで腐ったので、修理する為に建具を外して窓の開口部を塞ぎました。

施工から既に20年以上経過したサッシですが、腐った建具枠以外は非常にきれいにして頂いています。

ただ、窓が家の東面にあることで、台風などの強い雨の時はガラスに雨が直撃する感じだったと思います。

この輸入サッシは、マーヴィン(Marvin)製のケースメントサッシなんですが、ダブルハングのように他社製の建具に入れ替えるということは出来ません。

その為、腐った木枠をカットして、そこに木を加工して新しい枠材を付けるという方法で修理をします。

建具の修理は作業場で1ヶ月程度掛かりますから、その間雨や風が室内に入らないように、耐水合板の周囲に隙間埋めを張って窓開口を塞ぎます。

外からは釘やビスが1本も見えないようにして密着させますから、空き巣や泥棒も養生材を外すことは不可能です。

それなりの手間や時間は掛かりますが、その分安心して建具が来るのを待って頂けますから、このくらいの仕事はやらないといけません。

<関連記事>: 修復前のマーヴィン製ケースメントサッシ建具 (2023年11月8日)

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ピーチツリーのアルミクラッド木製サッシ

兵庫県のお客様から、輸入サッシのバランサーの糸(吊りヒモ)が切れたので、修理をして欲しいというご相談を頂きました。

窓は、ピーチツリー(PeachTree)製のアルミクラッド木製ダブルハング。

最近なかなか見掛けない特殊なタイプの上げ下げ窓です。基本構造は、他社のダブルハングと同様に両サイドにある窓枠にバランサーが設置されていて、それで上下の建具を吊って開閉するというものです。

ただ、ピーチツリーのものは、建具自身にバランサーが付けられていて、ヒモの方は窓枠に固定してあるというタイプで、樹脂サッシのチャネルバランサーと似たような配置になっています。

また、バランサーを外したり付けたりする為にはいろいろと部品も触らなければならない感じで、知らない人はどうやっていいか全く分からないと思います。

私共にも10年くらい前に別のお客様から相談を頂いて以来、ピーチツリーのサッシを修理することがありませんでしたから、少し昔の記憶のおさらいが必要です。

ただ、ピーチツリーという会社がなくなった今でも、バランサーなどの交換用部品は入手可能ですから、将来の為に今のうちに在庫をしておくと安心かと思います。

但し、昔と比べて円安やアメリカのインフレ、世界情勢のよる輸送コストの上昇といったことで、調達価格も相当上がっていますから、その点は覚悟しておく必要があります。

<関連記事>: ピーチツリーのシングルハング窓のロック破損 (2014年12月10日)
<関連記事>: ピーチツリーのサッシは、ガラス交換は難しい (2018年9月21日)

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受け金具も調達出来ます

アルパイン(Alpine)製の引き違い片引きサッシ(スライダー)で、クレセント本体の破損の相談はよく頂きます。

その多くは、回転するレバーを無理矢理回して鍵を掛けようとしたことで、本体のカバーやレバーの根元が壊れてしまうといったトラブルです。

ですから、ロック金物の調達は、クレセント本体が殆どなんですが、ロックの相手側である受け金物(ストライク)の方も金属が削れていないでしょうか。

もし受け金物の方も経年劣化が進んでいるようなら、そちらの交換も考える必要があります。ただ、アルパインのサッシに合う受け金物って、なかなか手に入らないんですよね。それは、他のメーカーのロックと形状が全く違うからなんです。

それでも、私たちはアルパインに適合するタイプの受け金具を手配することが可能です。(尚、古いタイプとは少し形が変わっています)

ロック本体を交換する際は、受け金物の方もチェックして頂き、必要あれば一緒に注文をしてもらえれば、送料も別々よりはお値打ちになりますよ。

<関連記事>: アルパインの破損したクレセント (2021年10月4日)

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マーヴィンのダブルハング用です

こちらは、今月末に長野県のお客様のおうちの窓に装着する新しい建具類です。

新しく装着すると言っても新築の家に施工するのではなく、20年近く前に建てられた輸入住宅の窓が腐ってしまった為に入れ替え用として輸入したものになります。

既存のサッシはマーヴィン(Marvin)製のアルミクラッド木製ダブルハング。ガラスの周囲から雨が建具枠の中に入り込んで、木が腐ってしまいました。

直す方法としては2つあるのですが、1つは腐った木枠を部分的に外してそこに加工した木を入れ込むという方法。

この場合、木を途中で継いだりしますから、少し見た目が問題なのと、腐った建具を一旦会社のある愛知県に持ち帰って修復しますから、その間窓の開口部を何かで塞いで雨や泥棒が入らないように養生をする必要があります。

もう1つは、外壁に固定された窓枠をそのまま利用して、その中に装着された上下の建具を他の窓メーカーのものに入れ替えるという方法です。(その際、建具が上下する為のジャムライナーと呼ばれるサイドレールの部材も一緒に交換します)

こちらは、窓の詳細寸法や納まりをちゃんと確認しないと新しく製作した建具が入らない恐れがあることと、よく見ると窓のデザインが若干ですが違って見えることです。

但し、新しい建具が到着するまでは古い建具を付けたままに出来ますから、別途養生をする必要もありませんし、家の外観も変わりありません。

今回は、後者の他社製建具に入れ替えるという方法を採用しました。製作してもらうのに半年程の時間は掛かりますが、事前調査が1日、建具の交換も1日で完了する為、生活をする上でも楽だと思ったからです。

また、今回既存と同じサイズで製作したシエラパシフィック製の建具は、「コアガード」と呼ばれる特殊な加工を木に施してある為、万一木枠内に雨が入り込んでも全く腐らないという点でもいいと感じたからです。

但し、シエラパシフィックは、現在ダブルハング以外のサッシの交換用建具を製作してくれないので、ケースメントや掃出しサッシなどはこのサービスの対象外です。

でも、メーカー不明のものやメーカーが交換部材を供給中止したダブルハングサッシでも他社の製品を使って直すことが出来ますから、輸入のアルミクラッド木製サッシを使用しているお客様には朗報だと思います。

因みに、新しい建具等は社内でパラペイントのティンバーケアで木部の防水塗装を行って、更に屋外側のガラスにも防水処理を施しています。(メーカーが製造時に実施していることとは別に、追加で行っています)

<関連記事>: 一時的に付けています (2023年5月27日)
<関連記事>: 腐ったダブルハングが復活 (2023年11月1日)

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こういう壊れ方もよくあります

大阪のお客様から片引きの引き違いサッシに使われているロッククレセントが壊れたので部品が欲しいというご相談を頂きました。

写真がそのクレセントですが、アルパイン(Alpine)のスライダーサッシに使われているロック金物のレバーハンドルが本体から外れて脱落してしまったようです。

本体も鋳物で出来ていますからそう簡単には壊れないのですが、何度も相当な力で窓の鍵を掛け続けたのが原因です。恐らく、2つの建具の噛み合わせの位置が悪く、クレセント・ロックが掛けづらい状況になっているんだと思います。

ですから、これと同じ部品を調達しても、原因となっていることを直さないで部品だけを取り替えても意味はありません。

まずは、建具の位置調整をしたり、建具の下に付いている戸車に問題がないかをチェックしたり、金物の取付け位置を修正したりして、問題解決を行いましょう。

元々は何の問題もなく鍵を掛けることが出来たはずですから、そうなるように復旧することこそ大切です。とにかく、こういう時は無理は禁物です。原因を取り除かずに更に変なことをすると、問題がどんどん増えていきますので注意しましょう。

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10本お渡ししました

昨日、お近くにお住まいのお客様が、シングルハングサッシのバランサーを取りに来社されました。

窓メーカーはよく分かりませんが、樹脂サッシでよく使われるチャネルバランサーです。

窓の大きさによって大きさが違うバランサーを合計10本手配しました。つまり、窓5ヶ所分を交換出来る量をお渡ししたことになります。

よく窓の両サイドにあるバランサーの片側だけに不具合があるからと、片方の1本だけを調達したいというお客様もいらっしゃいますが、バランサーのバネや吊りヒモは両方共同じように劣化が進んでいます。

ですから、バランサーの交換は2本で1組を交換することが基本です。

今回のお客様のようにご自身で交換出来るという方は、部材のみをお渡しして私共は取付けまでの費用を頂かないのですが、交換をしたことがないという人だと、まずは私共がやり方をお見せしながら次回の為にやり方を覚えて頂くことが一番です。

お近くに住んでいらして、尚且つ作業のやり方もご存じというお客様は少ないですが、こういうお客様を全国に出来るだけ増やしたいというのが私たちの希望です。

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先が折れるとロック出来ない

こちらは、先日輸入した網戸用のロック受けの金物です。

ロック・フックというもので、マーヴィン(Marvin)製掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の網戸に鍵を掛ける為の部品です。

輸入掃出しサッシの網戸には、取っ手にロック機能があるものとないものがあるのですが、ロック機能が付いている網戸が取付けられていても、このロック受けの部品が付いていなくて鍵をすることが出来ないというサッシもあるようです。

そういうのって、恐らく新築した住宅メーカーがこの部品を何に使うのか分からずに、捨ててしまったことが原因なんでしょうね。今回この部品を輸入したのは、お客様のおうちで破損が見付かった為交換しようということになったからです。

鉄の鋳物で出来た小さな部品なので、雨などに長年当たって経年劣化を起こすとビスを取り付ける穴の薄くなっている部分で欠けてしまいます。そういうことで網戸のロックが出来ない輸入住宅って、結構あるはずです。

掃出しサッシ本体のドアに鍵があるからいいやと考えている方もいらっしゃるでしょうが、ドアを開けて風を入れたいという時に念の為網戸に鍵を掛けたいという人には、このロック・フックは必需品です。

サイズや形状は窓メーカーによって違いますから、それぞれに合ったものを入手しておきたいものですね。

<関連記事>: 鋳物なので欠損します (2023年9月6日)

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片引きだから開けられない

日本のサッシは、引き違い窓にしても掃出しサッシにしても、2枚ある建具(ドア)の両方共開閉することが出来ると思います。

でも、よ~く考えてみて下さい。お庭に出たりベランダに出たりする時、皆さんはどちらか一方のドアしか開け閉めしないはずです。

つまり、もう片方のドアは常に閉まったままという人が100%ですよね。ですから、欧米のサッシはどちらか一方をはめ殺しにして、開け閉め出来ないように作られています。

どっちも開けられるようにしておいた方が便利じゃんという方もいらっしゃるかも知れませんが、20年以上開けないドア(窓)を開けられるようにするなんて、お金も手間も無駄ですよね。

また、片側しか開けられなければ、防犯上もどちらか一方だけを対策すればいい訳ですから、家の安全対策もシンプルです。

写真は、北米で入手出来る防犯用のバー製品。長さ調整が可能ですから、掃出しサッシや片引きの引き違いサッシの大きさに合わせて幅を変えることが可能です。

これを可動建具(ドア)のレールに載せて固定すれば、建具は開閉出来なくなります。勿論、簡単に取り外しも出来ますから、庭などに出るにも支障はありません。(防犯バーを縦使いすれば、シングルハングサッシの防犯にも使えます)

(輸入サッシの場合、可動側の建具ははめ殺し側の建具よりも室内側に位置することが殆どですから、防犯バーも室内側に取り付けられます)

日本人は防犯に対してはやはり意識が低いからか、窓についても欧米ほどの合理性がありません。

輸入サッシはメンテナンスが面倒だと考えて、国産サッシにする人もいらっしゃいますが、輸入サッシの手入れさえ出来るようになれば、メリットの方が大きいかも知れませんよ。

因みに、輸入の掃出しサッシは、強化ガラスを2重にしたペアガラスですから、その点も素晴らしいですよね。(その殆どが、遮熱型のLOW-E断熱ペアガラスでもあります)

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多分、カートリッジバルブの問題です

名古屋市のお客様から輸入のキッチン水栓に不具合があるので、直せないかというご相談を頂きました。

こちらがその水栓金具で、デルタ(Delta)製のアディソン(Addison)というシリーズになります。

まだ新しい水栓のようですが、何かの拍子で吐水口から水がポタポタ落ちるようになったみたいです。

こういう場合考えられるのは、本体に内蔵されているカートリッジバルブ(止水パッキン)という部品に問題があると考えられるのですが、現場で実際に分解チェックをした訳ではありませんので、他の部品にも不具合があるかどうかは分かりません。

ただ、それ程消耗をしている状態ではないようですから、バルブを新しくしてやるだけでメンテナンスは出来るだろうと思います。

勿論、お金を掛けて事前チェックに伺うというやり方もあるでしょうが、確率が低い他の場所の破損の為に余分な費用をお願いする必要もない気がします。

そこはお客様と協議をして判断させて頂くことが大切ですが、出直したとしても事前調査に伺う費用よりも多少部品代が余分に掛かる程度でしょうから、バルブだけで即修理の方が合理的です。

<関連記事>: 結構汚れていますね (2023年11月7日)

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オペレーターの問題だけではなさそうです

先日、マーヴィン(Marvin)製アルティメット・シリーズのダブルハングサッシの建具木部の腐れについてブログ記事に書かせて頂いた香川県のおうちですが、ボウウィンドウに取付けられているケースメントサッシについても不具合のご相談を頂いております。

窓を開けるクランクハンドルの部分が壊れて、窓の開け閉めが出来なくなっているという内容でしたので、開閉金物のオペレーターに破損があるのだろうと考えておりました。

そこでオペレーターの交換について、いろいろとチェックをさせて頂いていたのですが、頂いた写真を見たらオペレーターの問題だけではなさそうな予感がしてきました。

オペレーターと建具とをつなげているブラケットと呼ばれる金物があるのですが、この金物を固定するビスの周辺に黒ずみや小さな割れがあるではないですか。

このビスが抜けてくるくらい木が腐っているかどうかは、写真ではよく分かりませんが、大きな問題を孕んでいることは確かなようです。

オペレーターの不具合もあるかも知れませんが、こちらの不具合も同時に直さない限り中途半端な修理となってしまい、近い将来また遠くまで直しに伺わなければならなくなってしまいます。

これだけ何ヶ所か建具の木部が腐っている窓があるということは、このおうちの窓全てにおいて外装のガラス防水を早急に行う必要があると思います。

輸入サッシは、製造時にガラスの周囲を防水処理がしてあるのが普通ですが、それも10~15年すれば劣化してくるものです。

ペアガラスのアルミサッシや樹脂サッシであれば、こんな問題は起こらないと考える方もいるとは思いますが、これと同様に雨漏れすればペアガラスの中が曇ってきたり内部結露を起こしたりします。

いいものは、手を掛けて手入れしてやらなければすぐに悪くなるということを忘れてはいけません。

<関連記事>: マーヴィンのバランサー不具合 (2023年10月10日)

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