お知らせ : ページ 3

ペラでなければ、入られたかも

岐阜県のお客様から、空き巣の被害を受けたので修復したいというご相談を頂きました。

被害を受けた輸入の両開きフレンチドアは、木製アルミクラッドサッシのペラウィンドウ(Pella)。

写真は、そのサッシの木口(こぐち)の部分です。防犯対策が強固なマルチポイントロックやカンヌキ式のデッドボルトが装着されていますので、ドア金物が歪み木枠がボロボロになっても、ドアが室内への侵入を何とか防いでくれたようです。

恐らく空き巣はプロではなく、慣れない素人のような人間だったようで、輸入サッシが侵入しづらいということを理解しておらず、無理矢理手荒な手口で侵入を試みたのだろうと思います。

もしこれが国産のアルミサッシであったなら、ここまで壊されることもなく簡単に室内へ入られていたはずです。

部屋への侵入はされませんでしたので、貴重品等は無事だったようですが、こちらのペラのサッシは既に製造が終了している高級なデザイナーシリーズのものですから、全く同じものを調達して直すことが出来ません。

そういった意味では非常に大きな被害ではありますが、ご家族の命を守ってくれたことは素晴らしかったと思います。

これからメーカーとも相談して、どのように復旧するかを検討しなければなりませんが、防犯性が高い輸入住宅に変に手を出して欲しくないですね。これから年末シーズンを迎えますので、皆さんも泥棒や空き巣への対策は十分に行って下さい。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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室内に雨水が溢れるのは、掃除不足

22日に愛知県のお客様の輸入住宅にお伺いして、スライディング・パティオドア(片引きの掃出しサッシ)の掃除メンテナンスを行ってきました。

輸入窓は、樹脂製のサミット(Summit)です。

写真は、そのサッシの窓枠の下端ですが、ドアを開閉する時に使うレール部分にホコリや細かな砂が大量に溜まっているのが分かります。

実はレールの下には空間が空いていて、そこには排水用の穴が明けられています。それは、強い風が吹いてレールがある内側まで外から雨水が浸入してくるという状況の際に、このレールの下にある空間に水を落としてから排水用の小さな穴へ雨水を流す為のものです。

ただ、このようにレール部分にゴミが溜っていると、雨水がレールの下へ落ちなくなるばかりか、下の空間にも徐々にゴミが溜り、排水口をも塞いでしまうことになります。

よく輸入の掃出しサッシの下側から大量の雨水が部屋に入ってきたという不具合をお聞きしますが、その殆どは新築から一度もレールを外して掃除をしたことがないのが原因です。

下枠のレールを外すには、大きくて重い可動ドアを一旦窓から外さないといけませんから、これをやるには適切な手順と道具がないと出来ません。

日頃の掃除である程度漏水は防げるのですが、レールの下まで掃除をするという場合は、私共のような専門家にお願いして頂いた方が安全かも知れません。

大きくて重いペアガラスが割れたり、レールを曲げてしまったりしたらそれこそ復旧が大変ですから、くれぐれも無理しないで下さいね。

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画鋲で留めていないですか?

長野県のお客様のおうちから修理の為に引き揚げてきたフレンチドアには、飾りの木製格子が付いていました。

マーヴィン(Marvin)製のフレンチドアやスライディング・パティオドア(片引きの掃出しサッシ)に付けられている格子は、写真のような固定ピンでドアに留めてあります。

でも、この固定ピンはプラスチックで出来ているので、掃除などで外そうとすると頭のツマミが割れて取れてしまうことが多いんですよね。

そういう時、簡易で画鋲をピン代わりにする人もいるのですが、長さも形も違う為、見た目はよくないししっかり固定することも出来ないかも知れません。

でも、脱着可能な木製格子を固定するピンは、今でも手に入れることは可能です。

勿論、日本から撤退してしまったマーヴィンから調達することは出来ませんが、海外からの調達ルートがある私たち ホームメイドでは、問題なく手配出来ます。

太陽の光や熱で20年もすると劣化してしまうものですから、一度に全部取り替えてみるのもいいかも知れません。

建てた住宅会社が倒産してしまったり、輸入住宅の仕事を止めてしまったり、輸入資材が国内では手に入らなくなったりして、ご自宅のメンテナンスをどうしたらいいのか困っている方は多くいらっしゃると思います。

でも、諦めるのは早いかも知れません。輸入する為の費用は掛かりますが、こんな小さな部品でも入手は可能ですし、修理や修復・取り替えといったことも難なくこなすのが、ホームメイドです。

<関連記事>: ペアガラス交換と木部修復 (2024年9月4日)

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刻印だけだと間違える?

昨日愛知県のお客様のおうちでシングルハングサッシのバランサーを交換したという記事を書かせて頂きました。

樹脂製のインシュレート(Insulate)というメーカーのもので、無事に交換を完了したのですが、交換した古いバランサーをよく見ると刻印が間違っているのを発見しました。

刻印は、そのバランサーの長さやバネ強度を表記する為のものですが、金属部分の長さが508mmのバランサーに「19」と「13」と刻印されたものがありました。

508mmのものは、「19」の刻印でなければならないのですが、何故か「13」という刻印のものがあったのです。交換部材の調査の際に、刻印だけを確認してバランサーを調達していたら、もしかしたら長さが短いものを調達していたかも知れません。

これは非常に危険な話ですが、アメリカのものではたまにある話ではないかと思います。

勿論、日本の製品でも表記間違いというものは存在する訳ですから、欧米の製品をレベルが低いと言うのは違うと思いますが、やはり製品の特定を行う時はダブルチェックをすることが大切ですね。

刻印番号とそれが表す長さの2つを確認さえすれば、ほぼ正しい部材を入手することが出来るはずです。ほぼと言う意味は、それでも注文したものと入荷してきたものに違いがあったり、入荷品に破損や欠品があるかも知れないということです。

輸入部材の商売は、そういう場合でもちゃんとメーカーに対して英語でクレームを言えるかどうか、うまく注文通りに取引が出来るかどうかが肝になります。

<関連記事>: 午前中は、バランサーの交換 (2024年10月21日)

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午前中は、バランサーの交換

今日の午前中は、愛知県のお客様の輸入住宅にお伺いして、バランサーの交換をしてきました。

輸入窓は、樹脂製シングルハングサッシのインシュレート(Insulate)です。

お客様は中古で家を購入したそうですが、それ以前から殆どメンテナンスは行われていなかったようで、20年以上何もしていない状況でした。

今回、いくつかあるシングルハングのうち、2ヶ所のバランサーのヒモやバネが切れて窓が開けられなくなったということで、全ての窓バランサーの交換を提案しました。

バランサーはおおよそ15~20年程度が寿命で、このうちのものは既に耐用年数を過ぎているので、今正常なものでも近いうちに不具合を起こすだろうから、一緒に交換しておいた方が何度も海外から取り寄せて都度交換作業をするよりも一度にやった方が経済的ですよとお話ししました。

とは言っても、シングルハングサッシは8ヶ所ですから、それ程多いという感じでもなく、スムースに交換作業を終えることが出来ました。古いバランサーは、全てバネが錆びており、伸び縮みもあまり出来ない状況でしたから、やはり交換して正解でした。

樹脂サッシに限らず、アルミクラッド木製サッシでも上げ下げ窓にはバランサーが装着されていますから、20年近く経っていたらそろそろ交換することを考えて下さい。

<関連記事>: 下から出てきたものは、戻せません (2024年9月22日)
<関連記事>: 刻印だけだと間違える? (2024年10月22日)

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ハンドル・ノブが取れちゃいます

こちらは、以前サッシ等の現地調査に伺った三重県のお客様のケースメントサッシ。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのキャラドン(Caradon)です。

10年以上前に会社がなくなってしまっているからと、半分諦めていたメンテナンスですが、私共のことをNETで見付けて、ここなら何とか直してくれるのではないかということでご相談頂きました。

写真は、ケースメントサッシのクランクハンドルと開閉金具のオペレーター部分になっています。本来、オペレーターは、ハンドルカバー(オペレーターカバー)によって覆われているものなんですが、プラスチックで出来ている為、経年劣化で割れてなくなっています。

また、クランクハンドルを操作する際のツマミ部分であるノブも、テープのようなものを張って、取れてしまうのを辛うじて留めています。

ハンドルは、使い終わったら倒してしまっておける可倒式のもので、固定式のものに比べて少し高いですが、コンパクトに出来る分見た目としてもいいかも知れません。

ハンドル・ノブはカシメで固定してあるのですが、これが結構外れてしまうことが多く、多くのお客様が使いづらいまま使っているような気がします。

ハンドルやカバーは、キャラドン固有の部品ではなく、他のサッシメーカーでも使っている汎用部品ですから、部品メーカーから入手することは可能です。

ただ、使われているオペレーターの仕様によって、ハンドルやカバーが異なりますから、窓に合った適正なものを手に入れる必要があります。

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防犯上、早めに交換

20年以上前に新築させて頂いたお客様から、玄関ドアに付いている鍵が壊れて使えなくなったという連絡を頂きました。

玄関ドアに付いているデッドロックは、旧タイタン(Titan、現クイックセット)のハンドルセットに付属していたものになります。

室内側のサムターンを回せば鍵が掛かりますが、外からキーを差し込んで回してもクルクル回転するだけで全く鍵の操作が出来ません。

これは、デッドロックに内蔵されたキーシリンダーが破損しているのが原因ですから、交換してやればすぐに元通り使えるようになります。ただ、メーカー毎にデッドロック・ラッチやシリンダーの形状が異なっていますから、輸入品ならどこのものでも交換出来る訳ではありません。

また、製造された時代によって、同じメーカーのものでも仕様が変わっている場合もありますから、どんな部品が使われているかチェックも必要です。ドアノブ・メーカーを確認し、その上でデッドロックを分解して、周辺部品の形状やサイズを専門家に見てもらうことが大切です。

因みに、今回交換したキーシリンダーは、スマートキーと呼ばれるシステムが導入されていますから、古いキーをなくしても新しいキーをシリンダーに記録(登録)することで、古いキーを使えなくして新しいキーのみで鍵を開閉出来るようになります。

どこかでキーを落としてしまったり、取られてしまったりしても、これならお金も掛からず防犯上の心配も必要ありません。

あと、デッドボルトバーを隠す金色のガードプレートを装着していますが、これも防犯対策としては非常に有効ですから、是非付けて下さいね。

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新しい技を編み出しました

長野県のお客様からお預かりした両開きのダブルフレンチドアの修理を行っております。

輸入窓は、木製アルミクラッドサッシのマーヴィン(Marvin)製ですが、ペアガラスが割れてしまったり、内部が曇ってしまったりした場合は、建具(障子)そのものを新しいものに交換するのが基本でした。

でも、数年前にマーヴィンが、アフターサービスを含めて日本から撤退してしまった為、ガラス交換については課題になっていました。

今回のフレンチドアも造りがしっかりしている為、ドアの部材を壊さない限りペアガラスの交換は難しいかも知れないと考えていました。

それは、ガラスの周囲の白い押縁(ガラス押え)を外すだけでなく、その中に更に内蔵されている樹脂製の特殊なガラス固定材がうまく脱着出来ず壊れてしまうという問題があるからです。

ただ、よくよくその固定方法を調べてみると、一つのアイデアが思い付きました。特殊な輸入の工具や慎重な作業が必要で、その分時間も掛かるんですが、写真のようにガラスの周囲の部材をきれいに外すことが出来ました。

何せガラス押えも固定材もマーヴィン以外からは入手することが不可能で、もし破損させれば正規の方法でガラスを固定することが出来なくなります。

でも、ガラスの脱着方法や技術を今回確立しましたから、今後マーヴィンのガラスの不具合について相談を受けた場合は、建具を交換することなくきれいに直すことが出来ると思います。

周囲の部材をそのまま使えますから、当然サッシやガラスの防水構造などは全くそのまま維持出来ます。その点でも安心感がありますね。(勿論、追加の外部防水処理や木部防水塗装は弊社で別途行います)

ただ、やれるのが私一人ですから、大量且つすぐ修理することは物理的に不可能ですので、修理を順番待ちして頂くかも知れません。

<関連記事>: 今回も見事な養生です (2024年10月13日)

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通常と違うドライブイン・ラッチ

クイックセット(Kwikset)のドアノブ(ドアレバー)に取り付けるドアラッチは、2種類のものが存在します。

一般的なのは、鍵爪の部分にフェースプレートと呼ばれる金属板が装着されたもので、フェースプレートをビスで固定することでドアに取り付けることが可能です。

写真は、クラシックな輸入ドアに取り付けるドライブイン・ラッチと呼ばれるものですが、フェースプレートが装着されている場所にシルバーの丸い部品が付けられています。

(改良型の新しいものは古いものと形状が異なりますが、互換性がありますから、そのまま交換することが出来ます)

ドライブイン・ラッチは、わざわざビスで固定する必要はなく、ドアに明けられた穴にそのまま差し込めば、丸い頭の部分が穴に引っ掛かってドアに固定されるという便利なラッチです。

90年代前半の輸入住宅では、このドライブイン・ラッチが多く使われていましたが、最近ではフェースプレート付きが殆どであまり見掛けなくなりました。ですから、こうしたドライブイン・ラッチは、国内では貴重なものになっています。

そんなドライブイン・ラッチですが、これにも2種類のものが存在します。キーを使って鍵の開け閉めをするドアノブ(ドアレバー)用のものと、それ以外のものですが、キーを使うのは勝手口のドアか玄関ドアの一部でしかないですから、キー付きのドアノブ用は稀かも知れません。

(因みに、室内ドア用のものは、全てキーを使わないタイプ用のラッチです)

キーを使って鍵の開け閉めをするドアノブ用のものには、鍵爪の上にコブのような突起が付いています。

このコブも鍵爪同様出たり引っ込んだりしますが、この部分が少しでも受け金物(ストライク)に当たって引っ込んだ状態になると、鍵爪の方が動かなくなるという仕組みになっています。

ですから、ドアを閉めて鍵を掛けると、コブが少し引っ込んだ状態になりますから、ドライバーなどでドアの隙間から鍵爪を何とか引っ込ませてドアを開けようとしても、前述のコブの仕組みで鍵爪を引っ込ませることが出来ない為、外からでは鍵が開けられないということになります。

なかなか面白い防犯対策ですので、外部ドアにキー付きのドアノブをお使いのお客様は是非こちらのドアラッチをお使い下さい。それにしても、マニアックなお話ですね(笑)

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網戸が動かない

愛知県のお客様から輸入サッシの建具交換のご相談を頂いた際に、スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の網戸についてもご相談を頂きました。

輸入窓は、木製PVCクラッドサッシのアンダーセン(Andersen)製パーマシールド。

写真は、そのサッシに付いていた網戸を横倒しにして、その下側部分の様子です。白い樹脂製の戸車が覗いているのが分かりますが、これが劣化して欠けてきています。

また、戸車が引っ込み過ぎているようでしたので、写真上方の穴にある調整用のツマミを回そうとしたのですが、それも劣化していて回せない状態でした。

調整ツマミ付きの戸車を交換するには、網戸の網も一緒に交換しないといけない状況のようですから、メーカーに確認して戸車部品の代金と網戸全体の代金の両方を出して頂いて、比較検討をしてみたいと思います。

現状網戸は完全ではないですが、何とか動かせる状態にまでは持っていけましたから、修理・交換が完了するまではお使い頂けると思います。

20年以上経ったおうちですから、そろそろいろんな部分でメンテナンスが必要となってくる頃ではないでしょうか?

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