お知らせ : ページ 29

見た目は若干違います

千葉県のお客様のおうちでいくつも輸入窓のメンテナンスをしてきたとブログ記事に書かせて頂きましたが、こちらはダブルハングサッシです。

雨漏れで建具(障子)の下枠が腐ってしまって、交換を余儀なくされました。

建てた工務店さんが十分な知識をお持ちであればよかったのですが、家に取付けることは出来ても、その後のメンテナンスについては全くの素人といった状況だったようです。

ですから、新築以来窓のメンテナンスはなされていない状態でした。

こちらのサッシは、ハード(Hurd)製のアルミクラッド木製サッシ。丁度交換した窓の隣に既存の窓が並んでいましたので、交換後に写真を撮ってみました。

新しい建具のメーカーは、ハード社を買収したシエラパシフィック社のもので、旧ハードの工場で製作されています。ですから、古い窓枠をそのままに、新しい建具だけを正確な寸法でピッタリと作ってくれます。

ただ、ロック金物や取っ手部分のデザインなんかは、古いものとは少し違っていますから、並んだ窓であれば両方交換出来れば違和感なく思えるかも知れません。

それでも、20年以上前に取り付けられた窓が、今でもちゃんと新しい建具に交換出来るなんて、素晴らしいじゃないですか。
(新しい建具の木部は無塗装で入荷してきますから、古い窓に合わせて色を着色してパラペイントで防水塗装を行っています)

<関連記事>: 新規格の建具に交換です (2023年2月7日)

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交換、無事完了

15日から3日間、千葉のお客様のおうちへお邪魔して窓の建具交換を行ってきました。

ミッションはいくつもあったのですが、そのうちの1つがこのボウウィンドウの建具(障子)の交換。

ハード(Hurd)製のケースメントがボウウィンドウに5枚付いているのですが、そのうちの1枚のペアガラスが突然大きな音を立てて割れてしまったとのこと。室内側のガラスだけが割れたので、バードストライクや飛び石の被害でもないようです。

相談先がなく困っていらしたそうですが、インターネットで私の記事を読んで、何とか修理してくれるのではないかということで問い合わせ頂きました。

今年の2月にご相談を頂いて半年くらいで取付けに伺える予定でしたが、この窓の他にも問題が発生した為、その修理部材が到着するまで修理時期を遅らせていました。

メーカーに正確な詳細寸法を提供していましたから、間違えることはないとは思いますが、実際に取付けてみるまでは安心出来ません。

と言いながら、ご覧の通りきれいに取付けすることが出来ました。(尚、外装のアルミの色も劣化して変色していましたが、その色に近いものを手配して色合わせをしています)

今回の建具は、木部にコアガードと呼ばれる技術が使われていて、水に長い間浸け込んでいても木が腐ることはありません。

勿論、その木の表面にもティンバーケアで防水塗装を施してありますし、屋外側のガラスの周囲にも防水処理をしてありますから、雨漏れ等による劣化や腐食も心配ありません。

取付ける際にダブルロックの1つがしっかり閉まらないという問題がありましたが、それもちゃんと調整を行ってスムースに行えるようになりました。

単純に取付け・交換をするだけでなく、スムースに窓が開閉するかや鍵が掛けられるかなどもチェックしてこそ、プロの修理と言えるはずです。

<関連記事>: 細かな所まで丁寧に (2023年9月29日)

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ミルガード用輸入網戸の破損

熊本県のお客様から輸入サッシに付いている網戸を新しく作り直すか、修理して使えるようにして欲しいというご相談を頂きました。

こちらの網戸は、ミルガード(Milgard)の窓に付いているものらしいのですが、ご覧のように破損しています。

フレームがほぼ中央から折れていますので、もしかしたら網戸を外す際にフレームの真ん中に力を入れたのかも知れませんね。樹脂製のコーナー材も、もしかしたらその時に割れたのかも知れません。

よく見ると、網戸を外す際に引っ張る取っ手部品が付いていないように見えます。最初から付いていないのか、それとも劣化して千切れてしまったのか、どちらかは分かりませんが、あった方が便利ですよね。

このように破損した網戸が3枚あるそうで、何れも大きさは同じだそうです。この程度であれば、わざわざ新調するよりも部品等を取り替えるなどして修理する方がいいかも知れません。

ただ、コーナー材は全て劣化が進んでいるでしょうから、交換しておいた方がいいでしょう。直すに当たり、当然グラスファイバー製の輸入スクリーンや網押さえのゴム糸も交換して張り替えます。

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相当引っ張ったんでしょうね

千葉県のお客様からスライディング・パティオドア(掃出しサッシ)のハンドルが破損したので部材を調達出来ないかという相談を頂きました。

輸入サッシ・メーカーは不明ですが、ハンドルは汎用の古い製品が使われているようです。

全く同じかどうかは分かりませんが、ほぼ同じデザイン・仕様のものはアメリカで手に入れることが出来そうです。

破損の仕方からすると、こちらのハンドルは鉄の薄板を成型して作られているようです。長い間、何度も何度も右に左に引っ張ったりした為、ハンドルの根元から裂けてきたような感じです。

そこまでしないと開け閉めが出来ないとしたら、ドアのバランスは完全に崩れていると思いますし、ドア下の戸車も消耗している可能性もあります。

お客様はハンドルだけを交換すれば直ると思われているようですが、根本的な原因を直さなければ、また近い将来同じことが起こるでしょうし、ドアの開け閉めがしづらい状況は今後も変わらないと思います。

私たちのような専門家に相談して、ハンドル交換と共にドアの調整や戸車の交換などをご依頼頂くことが一番の解決方法ではないでしょうか。

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社内(車内)で省エネ

大工さんが仕事用のバンに積んでいるのを見て、ついに私も買ってしまいました。

こちらがその機材なんですが、いわゆるポータブルバッテリーです。

容量は少し大きめで716Wh。出力用のコンセントは4つ、その他にUSB-AとUSB-Cが各2つ。シガーソケットも使えます。700Wの電化製品まで使えるようですから、電子レンジでの湯沸かしや調理なんかも出来るみたいです。

最大の売りは、この上に載せただけでスマホのワイヤレス充電が可能という機能です。私は今以ってガラケーですからあまり関係がないですが、来年早々に3Gが停波される関係で強制的にスマホを使わなければなりませんから、そうなれば便利かも知れません。

これだとデスクトップのパソコンとモニターを1日8時間程度は使えるそうで、1日当たり150円くらいの節約となりますから、1ヶ月で4,500円、1年で54,000円経費が浮きます。

とは言え、普通にコンセントからこのバッテリーに充電して使っていては電力会社から単に電力を買っているだけですから、バッテリーを経由するだけ損をします。

そこで導入するのが、小型のソーラーパネル。商品説明では100Wの出力だそうですが、カタログ値ですし中国製です。まあ、天気も考えてせいぜい60Wくらいの電力でバッテリーを充電すると考えるべきです。

まだどんな感じで充電するのかやっていませんが、普通のコンセントからだと3.5時間で満充電になるらしいですので、1日も掛からないくらいでソーラー充電は可能かも知れません。

このバッテリーは定価で7万円以上するのですが、あまり使っていない状態のものをオークションで26,000円で購入しましたので、おもちゃとしてはいいですよね。

会社にいる時は社内で使い、修理等で出掛ける時は車内や現場で使います。勿論、災害時に電気が使えないなんて時も想定しています。電気代が高くなっている昨今、どのくらいの節約になるでしょうかねぇ?

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こちらも挑戦ですね

こちらは、愛知県のお客様のおうちに設置されたダブルのアウトスイング・フレンチドア(両外開きの観音ドア)。

刈り草の最中に石が跳ねて、ペアガラスの外側のガラスが割れてしまったとのことでした。(室内側のガラスは大丈夫なようですから、暮らす分には問題はなさそうです)

輸入サッシ・メーカーは、先般日本市場から撤退してしまったマーヴィン(Marvin)です。

ただでさえマーヴィンのサッシは、ガラスが割れると建具(障子)ごと交換しなければならず、ガラスのみの交換はメーカーも推奨していないばかりか、日本向けの新しい建具ドアを注文することすら出来ないといった状況です。

こういう状況ですから、本来であれば他の輸入サッシ・メーカーのものに窓枠ごと取り替えるというのが普通ですが、何とかペアガラスの交換が出来ないかというお客様からの要望で、一度トライしてみようと思います。

勿論、絶対やれますということは現段階では言えませんが、修理調査に伺う限りはある程度の勝算があっての挑戦です。まあ、とにかく私の持てる知識と経験、様々な道具を駆使して、修理可能かどうかを月末までに確認してきます。

ただ、修理出来るとなっても、予算が合わずお客様の方から断られる場合もありますから、その時はそこで終了となります。

でも、人がやったことがないことにトライするのは、テンション上がりますね。面倒なことをやりたがる単なる変人とも言いますが・・・(笑)

<関連記事>: ペアガラスの交換は可能です (2023年11月27日)

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見に来ただけ?

兵庫県のお客様からフランス製ロジェールのコンロを修理出来ないかとの相談を頂きました。

昔、東京ガスの子会社が輸入して販売をしていたのですが、消防法の改正で随分前に自動消火装置のない機器の販売が出来なくなりました。

フランス製らしく、デザインは優雅でシンプルそのもの。耐熱ガラスのフタも付いているのが、本当に格好いいですよね。

でも、販売停止から長い時間が経っていますから、交換部品のストックもなく修理も部品交換を伴わないものだけしか出来ません。

今回のお客様は、4つある口のうちの1つが自動点火しなくなり、チャッカマンで火を付けている状態だそうで、それが直らないかということでした。

他の口は、スイッチをひねるとカチカチと音がして着火するようですが、1つだけが音はすれども着火しないという状況です。

地元の大阪ガスの人間に、部品は既に入手不可だけれど直せないかと連絡して来てもらったそうですが、コンロに触りもしないで部品がないから直せないと言って、国産のコンロに買い替えて下さいと出張費の請求書を置いて帰ってしまったそうです。

それならわざわざ来なくても、電話のやりとりだけで終わっただろうにとお客様も憤ってしまったとのこと。

こういう状況からすると、リレー部品は問題なく、その先の配線か点火プラグの問題という気がします。また、状況を見てみないとはっきりしませんが、バーナーヘッドの詰まりや汚れなども確認しなければなりません。

現地で状況チェックを行って補修・清掃作業で直れば越したことはないのですが、部品の問題で修理不能と判断される可能性もあります。

私たちも絶対に直せるという保障が出来ない状況ですから、無理に出張修理をお勧めすることは出来ません。ただ、直る可能性がないとも言えないので、後はお客様にご判断をして頂く以外にはないですね。

まあ、最後はチャッカマンで火を付けて頂くことでも対処出来る訳ですから、ダメ元でやってみるか、そのまま使い続けるか、どちらでもいいとは思います。

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ミルガードの古いロック金物

北海道のお客様からシングルハングサッシ用のロック部品が壊れたので、入手出来ないかというご相談を頂きました。

こちらがその部品ですが、古いミルガード(Milgard)製の引き違いサッシ(スライダー)にも使われたアクション・ロックと呼ばれる部材です。

プラスチックと鋳物で出来ている割には、結構丈夫に作られているのですが、それでも新築から20年近く経つと劣化や不具合が出てきますよね。

今回は、上下の建具が重なり合う召し合わせと呼ばれる部分が少し開いてきて、このロック本体と受け金具との間に隙間が生じた為にロックの掛かりが悪くなって壊れたということでした。

こういう場合、破損した原因は複数ある場合もあり個々に状況は違うと思いますが、上下の建具同士が重なる召し合わせという部分が正しい位置でなく、上下及び(又は)前後にずれているのかも知れません。

そういう点では、まずは私共のような専門家に現況を見てもらって、不具合を調整して頂くことがお勧めです。でないと、交換しても問題が解決していない状況になりますから、また破損する恐れが出てきます。

このロック金物は、既にミルガードのサッシには取付けされておらず、それもこの部品はミルガード専用品であった為、入手がどんどん難しくなっているのが現状です。(因みに、このロック本体に対応する受け金具は、もう手に入りません)

こちらのお客様にも、入手可能な今のうちに予備を含めて調達することをお勧めします。

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修復前のマーヴィン製ケースメントサッシ建具

先日、窓開口の養生をしてきた名古屋市のおうちから外してきた建具(障子)です。

マーヴィン(Marvin)は、ケースメントサッシに限らず全てのサッシにおいて交換用の建具をオーダーすることが出来なくなっています。

ですから、雨漏りで木部が腐ったこの建具は、悪い部分を部分的にカットして、加工した木に入れ替える以外に直す方法はありません。

でも、こうなってしまうと普通の工務店さんは、窓枠ごと建物から外して国産サッシに交換しましょうなんてことをおっしゃるようです。

それじゃあ、せっかくの輸入住宅のデザインが台無しになりますし、木製サッシならではの調温・調湿作用や温かみも失われてしまいます。

工務店とってやりやすさを優先したい気持ちは分かりますが、私たちはそんな詰まらない仕事をしたいとは思いません。それは、自分たちの技術や知識のなさに目を背けているに過ぎません。

お金と時間は掛かりますが、ちゃんと元通りに修復した後、ガラス防水や防水塗装を行って取付け・調整までしっかりやらせて頂きます。

<関連記事>: 窓の開口部を塞ぎました (2023年10月22日)
<関連記事>: 木部を修復したサッシ建具 (2023年11月26日)

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結構汚れていますね

先程、名古屋市にある輸入住宅にお邪魔して、キッチンの水栓金具をメンテナンスしてきました。

水栓はデルタ(Delta)製のワンレバー・水栓で、施工されてからまだ5年と新しいのですが、建てた住宅メーカーからは水栓金具が廃番で直せないと言われたそうです。

通常輸入水栓は、製品自体が生産中止になったとしても交換用の関連部品は10~20年以上供給を続けるものなので、担当者の知識不足は否めません。

当然、私たち ホームメイドは、水栓金具に適合する止水バルブ(カートリッジバルブ)を探してそれを付けてきたのですが、水栓は正常に作動するようになりました。

施工したのは名古屋周辺では名が売れた有名住宅メーカーなんですが、技術水準はあまり高くないと思いますね。

で、今回交換してきた古いカートリッジバルブが、こちらです。見た目は然程悪くなっているように見えませんが、部品の表面には黒い汚れの粒がたくさん付着しています。

きれいな水が通っている水道管が来ているはずですが、末端の水栓内はこれだけ異物が混入している訳ですから、やはりこまめに掃除やメンテナンスをしてやることが大切です。

水漏れの原因は、強く操作することでバルブが欠けるなどの損傷であることもありますが、異物がバルブに噛んで割れる場合もあります。

今回の原因はどちらか特定することは難しいですが、そういうことを気を付けて頂ければ、15~20年くらいは大丈夫です。これからも、どうぞ大切にお使い下さいませ。

<関連記事>: 多分、カートリッジバルブの問題です (2023年10月13日)

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