お知らせ : ページ 23

ねじった棒で吊り上げます

岐阜県のお客様から修理のご相談を頂いた、上げ下げ窓(シングルハングサッシ)の両サイドに付いているスパイラルバランサーです。

輸入サッシは、樹脂で出来たCWD(Canadian Windows & Doors)社製。

ご覧のように、螺旋状の棒が出てきている部分に付いていた赤いキャップが、割れて外れています。

恐らくキャップ部分が破損しているだけでなく、ねじれた棒に接続されたバネ部品(バランサー内に内蔵)にも問題が起きている為、棒の部分がバランサーの中に戻っていかなくなっているのだろうと思います。

つまり、建具を持ち上げる役目を果たすべきスパイラルバランサーが、元に戻らなくなってしまい、窓の開閉が出来なくなっているのです。

当然、このバランサーを交換しさえすれば、窓は新築時のようにスムースに開閉するようになりますが、バランサーを装着する為には特殊な専用工具が必要となります。

また、このバランサーの先には、建具とバランサーとを繋げるためのピボットシューと呼ばれるプラスチックのパーツも必要ですが、これを交換する為にはコイルバランサーを交換する際に用いるフレーム・エキスパンダーという道具がないと作業が出来ません。

私たち ホームメイドは、こうした交換作業に対応出来るように、北米から特殊工具類を輸入して持っていますが、国内のサッシ屋さんやリフォーム屋さんが持っていることはありません。

恐らく多くの業者さんにとっては、一生に一度使うかどうかの工具をいちいち高いお金を出して購入するなんてことはしないですからね。

<関連記事>: スパイラル・バランサーの破損 (2024年5月24日)

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LOW-E断熱ガラスは、青いです

以前、半円窓(ハーフサークルウィンドウ)のガラスの周囲に接着してあるゴム状の気密スペーサーが飛び出してきたという記事を書かせて頂きましたが、昨日そのペアガラスを交換してきました。

輸入サッシ自体は、メーカー名が分からないものなんですが、ガラスの実寸法を計測した際に構造や納まりを確認しておりましたので、作業上の問題は特にありませんでした。強いて言えば、私自身が高所恐怖症で高い場所が苦手というくらいでしょうか(笑)

外側からペアガラスの押縁を外して、その後室内側に回ってガラスとサッシ枠とを接着している防水テープを撤去したら、不具合ガラスが外れました。その後、お客様にも少しご協力を頂き、写真のように新しいペアガラスに交換することが出来ました。

新しいガラスはツヤがあってピカピカですし、LOW-Eの処理がされていますから色が少し青みがかって、ちょっとしたステンドグラスみたいな感じです。暑い中での2階での作業でしたから、なかなか大変ではありましたが、美しく納めることが出来て何よりでした。

あと、半円窓に明いている排水用の穴やその周囲もきれいに掃除をしましたので、万一雨が窓枠内に入り込んでもすぐに外に抜けるようにしてあります。

勿論、ガラスの周囲や押縁のつなぎ目などにも防水処理を施していますから、10年以上窓枠内に雨が入ることはないと思います。

<関連記事>: 周囲のゴムが飛び出してきています (2024年4月18日)

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結構隙間があります

先日、木枠が補修されて建具屋さんから戻ってきた輸入サッシの建具(障子)を防水処理しました。

通常は、主にペアガラスの周囲だけを防水処理するのですが、マーヴィン(Marvin)のダブルハングは樹脂製の押縁の取付けがいい加減で、つなぎ目部分などに隙間が明いています。

押縁だけでなく、アルミカバーのつなぎ目にも隙間が見受けられて、至る処から雨水の浸入がありそうな感じです。そこで、外装部分を全面的にマスキングして、防水材料を押縁の差し込み部分や建具のコーナー部分などにも入れることにしました。

今回の修理は、雨漏れによって建具の木部が腐ったというものでしたから、また同じトラブルを起こす訳にはいきません。念入りに外部の防水処理を施して、雨が入る余地を作らないというのが今回のミッションです。

それにしても、マーヴィンの古いダブルハングは雨仕舞があまりよくないですね。

多分、古い製品だけに言えることだとは思いますが、輸入住宅ブームの際に建てた多くのおうちに、この古いタイプが施工されているはずですから、どうぞ皆さんも気を付けて頂きたいと思います。

特に、もうすぐ梅雨に入りますから、窓の防水は至急のチェック課題です。

<関連記事>: これから防水塗装です (2024年6月7日)
<関連記事>: 直したのが分からないでしょ (2024年6月23日)

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一見悪くなさそうですが・・・

先日、ダブルハングの建具交換を行った岐阜県の輸入住宅。

作業を行った時に、他にもいろいろ見て欲しいということで、同時に修理調査も実施しました。

写真の輸入サッシは、木製アルミクラッドのペラウィンドウ(Pella)製ボウウィンドウ。

ボウウィンドウは4連になっているのですが、そのうちの一番右端にあるケースメントサッシの建具が腐ってきていました。いつものように、雨水がガラスとアルミカバーとの間から浸入して、建具の下枠の木を中から腐らせてしまったという感じです。

中から腐って下へと抜けていますから、建具の下以外は特に損傷をしていない感じに見えますが、下から見ると枠には大きな穴が明いた状態です。

建具の下にはウィンドウヒンジのアームがビスで固定されていますが、ビスも木枠から外れてウィンドウヒンジが垂れ下がっています。

こうなると、ケースメントサッシの建具を新しいものに交換するか、木の下枠を加工して付け替えるかしないと直らないのですが、まずはメーカーに依頼して新しい建具を製作してもらえるかどうかを確かめたいと思います。

取り敢えず、ペラはまだ日本からは撤退していない状況ですが、交換部材はメーカーから直接購入出来ず、アメリカにある代理店を通して手に入れる必要がある為、その分時間も費用も掛かってしまいます。

それでも、マーヴィンなど既に国内でサービスをしていない窓メーカーよりは、まだ対応してもらえるだけ有難いと思います。

10年に一度、ペアガラスの周囲やアルミカバーのつなぎ目などを防水処理すれば、こういうトラブルは避けられますから、今からでもメンテナンスをして頂くようにお願いします。

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きれいに納まりました

岐阜県の輸入住宅に伺って、ダブルハングサッシの下窓(ボトムサッシュ)を交換してきました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのペラウィンドウ(Pella)社製。

先日、ブログ記事で室内側の木部防水塗装と屋外側のガラス及び外装防水を取付け前に実施した旨書かせて頂きましたが、今回それを取り付けてきました。

ペアガラスの屋外側ガラスが突然割れたということですから、自然現象の熱割れが原因かと思いますが、こればかりは防ぎようがありません。

写真は、下窓建具(障子)の交換が完了した後の状態ですが、飾りの木製格子や開閉ハンドル、ロック金物といったものは、既存の下窓に付いていたものを流用しています。

ご覧の通り、何事もなかったかのように違和感なく納まっています。アメリカのメーカーに依頼して、当時の窓の建具と全く同じで作ってもらいましたので、そうなるのは当たり前ですが・・・。

輸入サッシの殆どは、ペアガラスが割れたり、木枠が腐ったりしても手間は掛かりますが何とか復旧することが出来ますので、私共のような専門家にご相談頂ければ、このように修復することが可能です。

<関連記事>: 明日交換に伺います (2024年6月8日)

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明日交換に伺います

岐阜県のお客様から窓のペアガラスが割れたので交換して欲しいというご依頼を頂いておりましたが、その交換用建具(障子)が入荷して参りました。

輸入窓は、木製アルミクラッドのペラウィンドウ(Pella)社製ダブルハングサッシ。上・下ある建具のうち、下窓建具のみの交換です。

輸入のアルミクラッド木製サッシの殆どは、ガラスのみの交換が出来ず、ガラスが割れた際はガラスが入っている建具ごと交換するやり方です。

ペラは20年くらい前に製造された窓でも、交換用の建具を作ってくれます。(尚、今回の製品では交換用の建具を製作してもらえましたが、廃番になったシリーズのものは供給不可の場合もあります)

今回調達した建具も、昔のものと同じ形状・サイズで製作されていますから、既存の上窓との相性も問題ないはずです。

とは言え、新しい建具と古い建具とでは若干の調整が必要になるかも知れません。そういう場合に備えて、いくつか道具や材料を準備して施工に伺うつもりです。

写真の建具は、既にガラスやアルミカバーのつなぎ目などに防水処理を施して、室内側の木枠にもティンバーケアで防水塗装を2度塗りしています。

交換後に現場で塗装や防水処理をするよりも、会社の倉庫で時間を掛けてじっくり作業していますから、細かな部分まで行き届いた施工が可能です。

<関連記事>: ガラスが割れたダブルハング (2024年2月11日)
<関連記事>: きれいに納まりました (2024年6月11日)

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これから防水塗装です

木部が腐った為に以前名古屋市のお客様からお預かりした輸入サッシの建具が、建具屋さんから戻ってきました。

このサッシは、マーヴィン(Marvin)製のダブルハングの上窓(アッパーサッシュ)ですが、建具の下枠全部と両側枠の下部に酷い腐食がありました。

その為、四方枠のうち上側の枠を残して、三方の木枠を全て新しくしました。

まだ未塗装の状態ですから、三方の木枠が白木であるのが分かりますね。

ダブルハングの建具は、サッシ枠のレールをスライドしたり、上下の建具がうまく閉じるように召し合わせ部分に隙間が出ないように細工を施さなければなりません。

その為、木枠の形状がケースメントサッシよりも複雑で、木を加工するのも大変になりますし、建具ですから小さな節などがない綺麗な木材が必要です。

今までであれば、メーカーに依頼して新しい交換用の建具を製作してもらえばよかったのですが、マーヴィンが日本から撤退した現状では、私共の方で古い建具を修復する以外直す方法がありません。

これから、既存の窓枠に近い色で木部を防水塗装して、それから屋外側もガラスやアルミカバーの周囲を防水処理する作業を行います。(尚、木部防水塗料は、パラペイントの外部用ティンバーケアを使用します)

これだけちゃんと修復出来る業者さんは国内でも少ないと思いますが、手間・暇が掛かりますからコストは新しい建具を作るよりも高くなります。

ただ、今後は雨漏れで木が腐ったり、ペアガラスが曇ったりするリスクは最小限になるはずですから、将来のメンテナンス費用は抑えられます。

<関連記事>: これから木枠を修復します (2024年5月19日)
<関連記事>: 結構隙間があります (2024年6月13日)

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引き違いサッシの戸車部品

鹿児島のお客様から輸入サッシの戸車部品を調達出来ないかというご相談を頂きました。

戸車と聞くと、大きな掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)のドア下に取り付けられた金属製のものを想像する方も多いと思いますが、腰窓の引き違いサッシにも小さな戸車が付いているものがあります。

輸入サッシは、アルパイン(Alpine)社製のスライダーと呼ばれるもので、片方の建具が固定された片引きのタイプと両方が開閉する両引きタイプが存在します。

お客様のサッシがどちらのタイプなのかは分かりませんが、私共が以前ブログ記事に掲載させて頂いた写真を見て問い合わせを頂きました。

今回調達した部品の写真はこちらですが、ナイロン製の車輪が2つ並んで付いています。本体自体もナイロンで出来ていますから、非常に軽く錆びて動きが悪くなるということもありません。

ただ、ローラー部分にゴミや髪の毛が付着したりすると、車輪の回転が悪くなりますから、定期的に掃除をして頂くのが大切です。

ナイロンは、紫外線に当たらなければ然程劣化をすることがありませんので、建具の下に隠れた状態であれば長くお使い頂けますが、それでも摩耗等が生じますので、15年くらいで交換して頂くのが適切かと思います。

こうした戸車部品は種類や大きさも様々ですから、調達のご依頼を頂く際は部品の形状・デザインが分かる写真と詳細寸法図をご案内頂けると適切な部品の調達が出来ますので、予めご相談時にご準備下さい。

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発見が遅いベランダの雨漏れ

先日、弊社の近くのお客様からバルコニーの防水工事をご依頼頂きました。

通常、ベランダの防水というと、床面のFRP(強化プラスチック)防水のことを指すのが殆どですが、雨漏れの原因は床だけではありません。

写真のように、手摺の笠木カバーやハンドレールの立ち上り・つなぎ目といった場所が見逃されるケースが多くあります。

これらの場所には、プラスチックやゴム製のカバーが付けられているのですが、予めちゃんとした防水処理が施されていなかったり、カバー自体の経年劣化があったりして、隙間が生じていることが殆どです。

こうなると、雨漏れによる構造体の腐食や劣化が建物内部で起こってきますから、それが目に見えるようになった頃には中が手が付けられない状態になっているかも知れません。

こういう場合、悪くなったものを交換すればいいのではと思われがちですが、実際にはサイズの違う手摺材の部品類しかなかったりして交換出来ません。

これも国産資材にありがちなモデルチェンジによる修理部品の生産終了が問題だと思うのですが、私たちではどうしようもありません。

私たちは、こうした部材をこれ以上傷めないように、部材を接着・固定したり、隙間を防水材で埋めたりしてから、最終的にはウレタン塗装などで防水塗装を施します。

勿論、塗装前には付着した汚れや水垢などを丁寧に拭き取って、塗装の下地に浮きが生じないようにすることも大切です。

この洗浄作業が不十分だと、接着剤や塗装が密着せず、そのうち剥がれてきてしまうというトラブルが発生しますので、信頼出来る業者選びは最も重要な要素です。

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15年で部品はない

2009年に私共が新築した輸入住宅ですが、エコキュートの給湯機から水漏れするという相談を頂きました。

どういう状況かをチェックする為に現場へ行ってみると、室外機の中の排水管から常に水が出ている状態でした。

排水管の中に溜った余分な水が出ているのか、それとも給水管の方から漏れているのか、奥の配管まで見ることが出来ない状況でしたので、少し様子をみて頂くようにお願いしました。

その数日後、ポタポタ排水管から出るといった状況ではなく、蛇口を少し回したくらいの水が室外機の底板から下に落ちるというくらいになってきました。

ここまでいくと、室外機の内部配管に不具合があるということがほぼ確定しましたので、メーカーであるパナソニックのサービス会社へ連絡をしました。

そうした処、サービス会社からは、製品が古くて交換部品の在庫もなく、見に行くことは出来ても修理することは不可能との案内を受けました。

施工から15年になるかならないかというくらいですので、家電製品と考えればそろそろ寿命かなとも思いますが、住宅設備と考えればもう少し長くメンテナンスが出来るようなモノづくりをしてもらいたいというのが本音です。

製品の改良は大事なことですが、素材の見直しだけにして、交換時にはユニット部品の交換で修理が出来るようにするなんてことは出来そうに思えるんですが・・・。

とにかく、日本のモノづくりは、どんどんモデルチェンジして、不具合が起こったものは修理せずに買い替えていくという方向でしか作られていません。

既にスクラップ&ビルドの社会では持続不可能な経済状況ですから、日本の住宅設備も直しながら長く使っていくという方向に舵を切る時期に来ているのではないでしょうか。

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