お知らせ : ページ 16

珍しい形のロック金物

長野県のお客様からダブルハングサッシのロック金物を調達したいというご相談を頂きました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのようですが、金物に刻印された文字が判別しにくく、「Craft・・・?」という名前が入っているようです。

埋め込み型の金物で、すっきりしたデザインになっていますが、この形状のものは今まで見たことはありませんでした。

でも、部品メーカーをいくつか当たってみた処、ようやく1つだけ該当しそうなものを見付けました。色は、ブロンズ色と黄色味がかった銅色。ただ、このクレセントロックを受ける側の受け金物は販売されていないようです

お客様の要望は、ロック本体側のみということでしたから、特に問題はなさそうですが、受け金物が欲しいという場合は何か別の方策を考える必要があります。

何れにしても、お客様から注文手配のご承諾が得られましたら、アメリカから調達したいと思います。それにしても、輸入住宅のサッシ部品だけでもほんといろいろありますね。

輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。

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こういうトラブルも対処します

愛知県のお客様から、輸入の玄関ドアのガラス交換についてご相談を頂きました。

輸入ドアのメーカーはよく分からないようですが、デザインからすると昔よく取り付けられていたメソナイト(Masonite)社のような気がします。

ドアの表面にはファイバーグラスのパネルが張ってあり、ガラスは強化のペアガラスになっています。

その為、ガラスはバットのような鈍器で叩いても全く割れませんが、一旦割れるとご覧のように蜘蛛の巣状に細かくヒビが入ってしまいます。

お客様は、ペアガラスの外側の割れたガラスだけを交換して欲しいというご要望でしたが、ペアガラスはスペーサーでピッタリと接着されて気密を保つように作られていますから、割れたガラスだけを剥がして交換するということは出来ません。

ですから、ペアガラスそのものをドアから外して交換することとなるのですが、接着剤や防水材がベッタリと周囲に付いていますから、これが結構大変なんです。

まずは、ガラスの周囲のガラス押え(押縁)を外して、ペアガラスが全て露出した処で、厚みを含めたガラスのサイズを計測しないと新しいペアガラスが製作出来ません。

ですから、実際の交換の際も作業が大変ですが、その前の寸法調査をする時も手間や時間が掛かります。交換する際にも雨が入らないように雨仕舞をしっかりしないといけませんので、如何に適切な防水・気密処理をするかが大切です。

ただ、古い輸入ドアの場合、重さでドアが下がってきているという不具合もあるかも知れませんので、その場合はヒンジを交換してドアの建て起こしも調整するなど追加の仕事も必要かも知れません。

そういう面倒な仕事は、私共にしか回ってこないでしょうが、敢えてそういうことを率先してやるのが、私たち ホームメイドです。

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タイプとしては同じです

東京都のお客様から、輸入掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵についてご相談を頂きました。

輸入サッシは、カナダのPH Tech社の技術を導入してIMS カナダ社がOEMで製造していたボレアル(Boreal)ウィンドウとのこと。

輸入住宅ブームの時は、高断熱な輸入サッシを国内で製造していた先駆的な窓メーカーがいくつか存在していましたが、最近は少なくなりました。今は国内での製造はされていませんが、ボレアル ウィンドウもそういったサッシの一つでした。

お送り頂いた写真を見ると、破損したロックケースはヴァイスロイ(Viceroy)に取り付けられていたものと同じタイプのもののようです。ただ、カナダのヴァイスロイも既に会社は存在していません。

今回のロックケースもヴァイスロイのものも、鍵本体とフェースプレートが一体となったロックケースとなっています。

また、このデザインのフェースプレートは北米でも製造されていませんから、入手可能な新しい鍵本体を既存のフェースプレートに装着して、交換用のロックケースとして組み立てる必要があります。

フェースプレートは鋳物で出来ていますから、鉄のような柔軟性はありませんので、固定している爪を外す際は爪が折れてしまうリスクがあります。

そういうことを踏まえてどう修理をしていくかを、施工者の想像力と知識や経験で考えるしか方法はありません。

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続く時は続きます

兵庫県のお客様から、またもやヴァイスロイ(Viceroy)製スライディング・パティオドア(掃出しサッシ)の鍵についてご相談を頂きました。

ついこの間の4月末に福岡県で交換修理をしてきたばかりの鍵問題ですが、今回もロックレバーが欠損する形で鍵が掛けられなくなっているようです。

こちらについても、やはり情報が少なく、ロックケース(バックセット)や内外のハンドルの交換も必要かどうかははっきりしない状況です。(お客様(サッシ屋さん)が元請けさんから頂いたのがこれらの写真だけということで、それ以上の情報がないらしいです)

ということで、万一の交換に備えて、ロックレバーの他にハンドルセットやロックケースといった部材も手配して、必要あれば私共が修理にお邪魔するということでお話を進める以外にありません。

勿論、お客様側でこれらの交換作業を行えるというのであれば、部材のみの供給をさせて頂きますが、部材の加工や組み立てを伴う交換になりますから、もし出来なかったということになると、その作業中に起きた問題も追加で直さなければならなくなるかも知れません。

そうなると、手間(費用)や時間も余分に掛かるでしょうから、急がば回れで私共 ホームメイドに最初からお任せ頂くことの方が反って費用も時間も省けるような気もします。

愛知県から兵庫県まで片道3時間くらいでしょうから、また1日他の仕事が出来なくなってしまいますね。

因みに、この件の原因もドアの建て起こしが悪いことでしょうから、ドアや鍵の位置調整が必修です。(ドア調整は、特殊な輸入工具が必要です)

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福岡へ出張修理

以前福岡県のお客様から、ヴァイスロイ(Viceroy)製の掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の鍵の修理をご依頼頂いておりましたが、ゴールデンウイークの4月末に出張修理へ行ってきました。

ロックレバーがブラブラの状態で、レバーを上げても下げても鍵がうんとも寸とも動かない状況でした。

お客様の方では全く触れないという状況でしたので、掃出しサッシのハンドルセットやロックレバー、ドアに内蔵するロックケース(バックセット)といった部品を全て揃えて現場に伺いました。

写真は、その時外してきた壊れたロックレバー。(正常なものは、弊社の古い在庫品)ロックケースの穴に差し込んで鍵を操作する為の金属バー周辺が、欠損しているのがお分かりでしょうか。

ロックレバーが破損したという状況からすると、可動ドア自体の建て起こし(左右・上下の位置)がずれてしまって、レバーを無理に動かさないと鍵が掛けられなかったような気がします。

(そういう場合、鍵爪を引っ掛けるロック受けの金物の位置をずらしても鍵は掛からないと思いますので、ドア自体の建て起こし調整が必修です)。

部品が壊れたので、部品だけ供給してもらえれば自分で付け替えるというお客様がよくいらっしゃいますが、建て起こしを調整する技術や専用の道具がない為、ロックがしづらい状態で使っているかも知れません。

また、ヴァイスロイの掃出しサッシの鍵は、単に取り付ければ終わりという代物ではありません。鍵本体は、ロックケースとフェースプレートとが一体で出来ています。

ただ、現在手に入るのは、ロックケースだけとなっていますので、フェースプレートは既存の一体型のものから取り外して、それを新しいロックケースに組み直すということが必要です。

でも、フェースプレートは鋳物で出来ており、ロックケースとフェースプレートを切り離す際にフェースプレートの固定部分が破損する危険があります。

そうなると、古いフェースプレートを新しいロックケースに固定することが難しくなりますから、分解・組立を如何にうまくやるかという点で、知恵も必要になってきます。

ヴァイスロイは会社自体が既にありませんから、部品自体を大切に扱わないとそれを直すには相当な手間や費用が掛かります。

今回もいろいろイレギュラーな問題が発生しましたが、お客様の協力もあって何とか修理を完了することが出来ました。遠く愛知県から福岡まで出向いて行って、もし修理が出来ないなんてことになったら、ほんと大変なことになりますからね。

<関連記事>: これを直すにはテクニックが必要 (2024年2月22日)

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大変なのは、形状把握と取外し

宮城県のお客様から、またもやテラスドア上に設置されたエリプティカルウィンドウ(欄間窓)のガラス交換についてご相談を頂きました。

輸入サッシは、木製アルミクラッドのハード(Hurd)社製。

3連になったテラスドア(中央ドアのみ開閉)の上に明かり取りとして取り付けられている、カマボコ型のハメ殺し窓のペアガラスが曇って内部結露を起こしています。原因は、やはり屋外側のガラス周囲からの雨の浸入だと思います。

屋外側のアルミ枠については、取付けビスや押縁(ガラス押え)といったものが見当たらないので、屋外側からガラスを外すことが出来ないタイプだと思います。

そうなると、室内側の木枠を外して、ペアガラス全体を露出させることとなるのですが、頂いた写真ではビスが付いていないようですから、何等かの隠し釘のようなものが入っている可能性があります。

何れにしても、室内側の木枠をきれいに外すのは、時間も労力も相当必要かと思われます。

あと、問題なのは窓ガラスの形状でしょう。当然最初のアプローチとしては、メーカーに依頼して交換用のペアガラスを作ってもらうことですが、もし製造を中止していて供給してもらえないなんてことがあれば、実際の窓からガラスを一旦外して実寸法を採寸せざるを得ません。

そうなると、愛知県から宮城県まで採寸調査の為に車で往復した上に、それを基にガラスが出来上がった後修理の為に再度往復するということが必要です。

そういった点では、費用と手間と時間が掛かる仕事になるかも知れません。まあ、そういう難しい仕事だから、わざわざ私共 ホームメイドにご相談頂いていることは間違いないと思います。

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無事に修理を完了しました

本日、みよし市の輸入住宅にお伺いして、形状がおかしかった洗面水栓のハンドルアダプタを交換してきました。

輸入水栓は、モエン(Moen)製のモンティセロ(Monticello)。

ハンドルアダプタは、開閉するハンドルレバーと止水パッキン材のカートリッジバルブとをつなげる役目を果たす部品ですが、これの形状が変でメーカーに正しい交換部品を再度送ってもらうようにお願いしておりました。

取り替え自体は然程時間が掛かりませんので、すぐに作業に取り掛かりものの15分程度で修理は完了。写真のように、お湯・水共に問題なく吐水し、レバーを回せばちゃんと止水することも出来ました。

施工後20年近い洗面水栓ですが、デザインも古さを感じさせませんし、こうして今でも交換部品を手に入れられるということは本当に素晴らしいことだと思います。

また、20年くらい経ったらメンテナンスのタイミングになるでしょうが、その時も交換部品が調達出来ると更に素敵ですよね。

<関連記事>: 同じシリーズでもこんなに違います (2024年4月6日)

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春になったら、網戸の張替え

先日、輸入サッシ用の網戸の網(スクリーン)がアメリカから届きました。

輸入サッシの網戸は、アンダーセン(Andersen)のものは金属の網が張られていますが、それ以外のメーカーのものはグラスファイバー製。

ホームセンターでも売られている国産のプラスチックの網だと5年くらいで破れてきますが、グラスファイバーのものは15年経っても大丈夫。

その分価格は高いですが、それでも張替えをする手間(頻度)が3分の1ともなれば、反ってコストは掛からないかも知れません。

また、グラスファイバーの網は、タバコの火を押し付けても破れませんから、ベランダでのタバコや蚊取り線香についてもリスクはほぼありません。

私たちは、お客様にもこれを販売していますが、お客様から網戸の張替えをご依頼頂くこともありますので、一定程度ストックを持っています。

写真のロールは、1巻で30mの長さ、90cmの幅があります。ですから、このロールが1本あれば、ほぼおうち1軒分の窓の網戸を張り替えすることが可能です。

ただ、おうちによっては、幅が2.4mもある掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)を設置している場合もあるので、そういう場合は1.2m幅のスクリーンロールを用意したり、必要分に切った網をお分けすることもしています。

(普通のサッシでは、それ程幅の広い網を使うことがないので、1.2m幅のものを1巻お送りしても、余分が多く出るだけでもったいないかも知れません)

そろそろ初夏の陽気になってきましたので、輸入サッシの破れた網戸を張り直ししてみては如何でしょうか。トライされる方には、網や網押さえのゴム等を必要分お分けしますよ。

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隠れたシロアリが見付かります

写真は、私の家の裏に植えてあるツツジが花を咲かせた様子です。

ゴールデンウイーク前から至る処で、サツキやツツジが満開になっていますね。

毎年、この時期にはシロアリが羽アリとして巣立っていくという記事を書かせて頂いておりますが、今年も同様に書かせて頂こうと思います。

サツキやツツジがシロアリの繁殖と関係している訳ではないのですが、花が咲くこの時期に重なって羽アリが出てくる為、いつも思い出すのです。

多くのシロアリは土の中にコロニーと呼ばれる巣を作って、そこから蟻道を徐々に延ばしていって活動範囲を広げていきます。

ただ、そのコロニーにもキャパシティーのようなものがあるようで、繁殖範囲を広げる為には一部のシロアリが羽アリとして別の場所にコロニーを建設する為に巣立っていかなければなりません。

ただ、その羽アリの数は半端ないくらいすごい量が出てきます。勿論、その殆どはすぐに死んでしまうのですが、僅かな羽アリだけが生き残ってコロニーを形成するのが、この時期です。

ですから、家のどこかから羽アリが大量発生すれば、住んでいる皆さんにはすぐに大変なことが起きていると分かります。これは、シロアリが自分たちの住み家を教えてくれているようなものですから、そこを叩けばコロニーごとやっつけることが可能です。

ただ、庭や近くの空き地にいるシロアリは、腐った木を土に返してくれている生態系循環の機能を果たしているに過ぎませんから、それまで駆除することは人間にとってもよくないことです。

家の中やその周囲で羽アリを大量に見付けた場合は、専門家に相談して局所的に対処することをして下さいね。

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型紙を取るなんて、このままでは不可能?

先日、福井県の輸入住宅で掃出しサッシ(スライディング・パティオドア)の強化ペアガラスを交換してきたという記事を書かせて頂きましたが、その際にお客様から別のガラスの不具合も相談されました。

そのサッシは、ガラスを交換した掃出しサッシの上に付いているカマボコを少し押し潰したような形の楕円形のハメ殺し窓。

こうしたサッシを、エリプティカル ウィンドウ(Elliptical Window)と呼ぶのですが、高級志向の輸入住宅では結構多く施工されています。

その窓のペアガラスの周囲に回してあるゴム状の気密スペーサーが、今回見える部分のガラスにまで飛び出してきていました。

掃出しサッシの上に付いている楕円の窓は、全部で5ヶ所あるのですが、そのうちの4ヶ所で同様のトラブルが発生しています。

国内ではローウェン(Loewen)の直接の代理店は存在せず、ローウェン本体に直接問い合わせするか、実際のガラスに型紙を当てて実寸法を絵として転写するか、その2つの方法しかありません。

でも、写真のように、サッシの枠に奥行があることから、ここに型紙を当てて正確にサイズや形状を測ることは至難の業だと思います。

であれば、一旦木製の押縁を外してから、ペアガラスそのものも窓から外して、床等に寝かせた状態でガラスの採寸を行うという方法が最も現実的な気もします。

取り敢えず、メーカーに寸法図の提供を問い合わせている処ですが、既に生産中止の製品の為、詳細図が存在しない可能性もあります。

その場合は、再度現場にお邪魔して、ガラスの詳細を採寸することとなりますが、現地調査の経費もご了承頂けるかどうかが問題です。

掃出しサッシのガラス交換に伺う前に、そういう不具合を連絡頂けていれば、採寸の道具や材料も一緒に持っていけたでしょうが、そうして頂けなかったことが残念です。何れにしても、もう少し状況がしっかりした処で、どう対処するかを検討したいと思います。

<関連記事>: 相当苦労しました (2024年4月21日)

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