輸入住宅好きの方であれば、日本でも知っている人は多いペラの輸入サッシ。ペラが有名なのは、何と言ってもアルミクラッドの木製サッシでありながら、日本の防火基準をクリアした数少ないサッシであるということですね。
だから、準防火地域でも難なく使えるという訳です。Pella Windowsの成功を受けてか、Marvin等の輸入サッシでも防火認定を取得するようになりましたが、先鞭を付けた点でペラの功績は大きいでしょう。
そんなペラのサッシですが、この輸入住宅では窓ガラスに付いた結露でその周囲の木部がこのように劣化を起してしまいました。外部の雨水の侵入が原因で木製サッシが劣化することは多いのですが、室内側の結露で劣化してしまうというのはあまり例がありません。
昨日、スラブ・コンクリートで床下地を施工した場合の問題点について記事に書きましたが、この家はまさにスラブ床の上にフローリングを張った室内だったのです。
私が伺った際は、それ程湿気を感じませんでしたが、冬場になると2階の床まで結露してしまうらしいのです。それは、2階の床の直下が玄関ポーチの天井になっていて冷たい外部の熱が2階に床に伝わって、温められた室内の湿気が床の部分で水分に変わってしまうからなんですねぇ。玄関ポーチの天井内には全く断熱材が入っていませんでしたので、セルロースのような湿気をコントロールする断熱材を入れてやれば、その効果は大きいはずです。
吸放湿性のある木のような自然素材を多用する輸入住宅であっても、どんどん湿気が供給される状況にあっては全くその素晴らしい性能が発揮出来ません。まずは、この湿気による結露を抑える対策を練って、その上でティンバー・ケアを塗るなどして、劣化した木製窓のメンテナンスをしてあげる必要がありますね。
そうすれば、家族の皆さんもシックハウスにならず健康に暮らして頂けますし、この窓も長く使って頂けるはずですよ。
結露や劣化でお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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