新築する際に地盤の改良(補強)工事が行われるのが、日常茶飯事となってきた昨今。
余程固い地盤の上に直接基礎を載せない限り、こうした工事が省略されることは殆どないと言ってもいい。それ程今の日本は、地震に対して敏感になっているし、消費者を含めた建築業界がリスクを極力回避しようと考えているのだ。
でも、前から申し上げているのだが、地盤補強に対する10年保証は地震が起こった時の地盤の変化をその対象としている訳ではないのである。あくまで何もない状態で、地盤が勝手に不同沈下を起して上屋の住宅が傾いてしまったり、地盤の変化によって構造上の問題が発生してしまう場合のみ適用されるということを覚えておいて欲しい。
だから、下記のニュースのように地震の影響で、地域の地盤全体が上下してしまうような問題では、保証は全く受けられない。そう、人間のやることは、自然に対しては無力であり、それを保証するというのは無茶なことなのです。
そういうことをちゃんと念頭に入れて、家づくりや耐震補強のリフォームを進めていって下さいね。まずは、人命が助かることが家づくりの基本です。
こうした私たちの情報発信や建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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地盤沈下:千葉県で大幅増加 大震災の地殻変動の影響か (2014年9月23日 毎日新聞)
千葉県は、2013年の1年間に地盤沈下した県土面積は約2040平方キロだったとの調査結果をまとめた。調査対象の約3205平方キロの約6割に相当し、前年(約1108平方キロ)から大幅に増加した。県は「前年は東日本大震災の地殻変動の影響があったと考えられるが、今回の結果にその影響は明らかでなく、推移を注視していく」としている。
調査は県全体(約5157平方キロ)のうち、一部を除く47市町村の1142地点で実施。その年の元日の標高と前年元日の標高を比較して沈下や隆起の状況をまとめている。地下水などの採取による地盤変動を把握する目的で1960年から毎年実施している。
県水質保全課によると、13年の沈下面積は09年(2653平方キロ)や10年(2821平方キロ)に近い値。
最も沈下が大きかったのは、長生村・本郷の2.41センチ。2~4番目はいずれも睦沢町の観測地点で、1.95〜1.86センチ。5番目がいすみ市・市野々(1.81センチ)などだった。上位50地点のうち、九十九里地域が約8割を占めた。一方、最大隆起地点は、横芝光町・木戸の1.84センチだった。
また、最近5年間(09~13年)の累計をみると、10センチ以上沈下した面積は96.1平方キロで、その前5年間(04~08年)の6.3平方キロから大きく増加しているが、同課は「震災の影響によるもの」と分析している。
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