照明は、暗さが大切

照明は、暗さが大切

照明器具を選ぶ時、お客様がいつも気にされるのは、ワット数。カタログを見る時には、明るさが何畳用かということを確認しながら選んでいきます。

でも、そんな数字に騙されてはいけません。その数字は、部屋全体を煌々と明るい状態にするには、どのくらいの明るさの照明が必要かということであって、心や体を癒してくれる落ち着いた明るさを意味するものではありません。

実は、北米の照明器具メーカーのカタログには、そんな目安となる明るさや部屋の広さといった記述は全くないのです。じゃあ、どうやって照明器具を選ぶのでしょう?欧米の人たちは、明るさなんてどうでもいいの?

いや、そうではありません。まずは、自分たちが今暮らしている家の状況を把握します。そこで、どのくらいの部屋なら、どれ程の明るさが必要かをおおよそ判断します。その上で新しい家の照明器具を考えていく訳ですが、決して最初から十分な明るさになるように選ぶことはありません。

彼らは、足りない明るさの素晴らしさを知っているのです。そう、足りないくらいが丁度いいのです。

でも、新聞や本が読みたいなんて時もあるでしょう。そんな時は、フロア・スタンドやテーブル・ランプを脇に置いて、手元のみを明るくします。足りなければ、後から足せばいいという考えです。これって、今の日本人には全くない考えですね。

海外の有名な絵画を思い出してみて下さい。光が当たった部分と影の部分があって初めて立体感や遠近感、色合いや色彩といったものがはっきりしてきます。そう、癒しや美とは、光と影から生まれるものなのです。

そういうことを熟知したクリエーターに照明計画を依頼すれば、必ずやくつろげる美しいインテリアとなるはずです。

また、部屋の雰囲気は、照明だけでは決まりません。壁や天井、ドアや飾り枠の素材やデザイン、色といった複数の要素を如何に組み合わせ出来るかも大切です。

私たちの実力は、この写真のデザインからもお分かり頂けますでしょうか。(愛知県春日井市 H邸 MBR)

こうしたデザインの建築を希望される方は、ご相談下さい。

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