昨日、政府は第2次安倍改造内閣の発足を発表した。経済再生を推し進め、2015年10月に消費税を8%から10%へ上げる為の布陣であるという見方をする人も多いだろう。
8%への増税後、景気の下振れは思ったよりも少なかったというが、自身のまわりは然程変わり映えしていない感じがする。とは言え、地元名古屋のグローバル企業 トヨタは、過去最高の利益水準にあるのだから、私の知らないところで景気はそこそこよくなっているのかも知れない。
さて、家づくりという観点からこのニュースはどう考えたらいいのだろうか。まず、本当に増税を実施するかだが、財政状況や世界からの注目等を考えるとほぼ確実に実行されると考えられる。
過去の状況から考えると、10%に上がることによって増税前に建築需要が喚起されるのも必至です。8%に上がった時と同じですね。でも、その時は需要過多になって建築資材や職人の不足、価格の高騰が起りました。
現在でも復興需要等で建築業界の人材難が取り沙汰されている現状からすると、増税前の状況は更に深刻かも知れません。そういった点でも増税ギリギリに建てるという計画は、あまりお勧め出来ませんね。
また、駆け込み需要というやつは、いい仕事をしたいビルダーにとっては百害あって一利なし。
早めに話をつけて、契約から4ヶ月で完成してお金にしてしまおうなんていう住宅会社と違い、良心的なビルダーなら希望に沿ったプランニングには2ヶ月程度掛かりますし、その後の詳細設計図作成や行政への建築申請にも1~2ヶ月必要です。
その後着工となる訳ですが、100年に亘る美しさや耐久性、愛着を得る為には手間・暇掛けた施工が欠かせません。レンガ積み外壁しかり、北米式の塗り壁であるドライウォールのインテリアしかり、いいものは時間が掛かるものなのです。
そういったことを行っていくと、着工から完成まで6ヶ月以上の期間を要します。つまり、プランニングから完成までのトータル期間は、10ヶ月以上となるのですから、今計画をスタートしても来年の7月以降でないと竣工しないのが現実です。
増税まではもう少し先とお考えだった方も多いでしょうが、それ程残された時間がないということを心しておいて下さいね。慌てることはありませんが、のんびりし過ぎることもチャンスを逃すこととなるかも知れません。
新築・リフォーム、修理を計画しようとお考えの方は、そろそろご相談下さいね。
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