2000年頃に施工された輸入サッシ、サーティンティード社の樹脂サッシですが、シングル・ハングと言って上下ある建具(サッシュ)のうち下側の方だけが可動するタイプが、こちら写真の窓です。
チルト・サッシと呼ばれるこのサッシは、こうやって手前側に倒して窓を掃除したり、メンテナンスしたりすることが出来ます。
今回は、以前お勤めだった輸入住宅メーカーが倒産して、その方(会社)のお客さんの窓のメンテナンスをしてもらえないかというご依頼で伺いました。
以前にも書きましたが、サーティンティードは既に日本の窓市場から撤退しており、国内でアフターサービスをする代理店もありません。
そんな状況ですから、どこかメンテナンスをやれるところはないだろうかということでNETを検索して探し当てたそうです。
破損した箇所はCoil Spring Balancerと呼ばれるもので、ゼンマイ式の板バネの力を利用して窓の開閉を軽くする部品でした。
また、建具の周囲に入れてあるウェザーストリップという防水・気密材も劣化が進んでいました。
バランサー部品については、おおよそ特定が出来ました。以前CWD(キャラドン)社の窓バランサーについて相談を受けているという記事を書きましたが、恐らく同じ部品メーカーのバランサーだと思います。交換の仕方も大して難しくはないようですが、バランサーを窓枠から外して新しいものを枠に入れることが結構大変かも知れません。
そうそう、その他に1階の上げ下げ窓1ヵ所でペアガラスの内部結露があることも分かりました。既に結露による錆も発生しているようですから、数年のうちにはこちらのガラスも交換しなければなりません。
まあ、10年以上使い続けてこられたんですから、感謝の気持ちを込めておうちのメンテナンスをしてあげてもいい頃ですね。
これから部品の細かな仕様を確認して、それからアメリカの部品メーカーに調達をお願いすることになりますので、交換までもう少々お時間は掛かりますが、ちゃんと元通りになりますよ。
輸入サッシのメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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