このタイプのバランサーは、初めて見るなぁ

このタイプのバランサーは、初めて見るなぁ

シングル・ハング又はダブル・ハングの上げ下げ窓は、いろいろな輸入サッシ・メーカーのものが国内で販売・施工されている。どのくらいそういったものがあるかは不明だが、おおよその部品は共通のものであり、構造も然程変わりはないという認識だった。

今回、寒さ厳しい北海道から、輸入の樹脂(PVC)サッシのバランサーが切れてしまい、窓の開閉に支障をきたしているという問い合わせを頂いた。

CWD(Caradon、キャラドン、カラドン)社というカナダの輸入サッシ・メーカーのものらしいのだが、2001年のリフォーム時に施工した業者さんは既に倒産し、図面もなければ仕様書もない。会社名以外何も分からない中で藁をもすがるような思いで連絡をしてきて下さったのでしょう。

また、CWD社自体もPly-Gem社というメーカーに統合され、メンテナンス部品等の供給が今後どうなるか分からない。幸いPly-Gem社とはつながりを持っているが、私共はアメリカ・サイドの会社と取引をしていて、カナダ側の会社とは同じ会社同士でもあまり接点がないという。

合併や統合を繰り返すと、肥大化してこうしたことが起るんです。

それにしても、写真のバランサーは今まで見たことがないタイプですし、アメリカの部品屋さんのカタログにも掲載がありません。取り敢えず、アメリカの親会社経由ではなく、直接カナダにあるメーカーに状況を確認してみますが、輸入住宅って奥が深いですねぇ。

こんな私でも、知らないものがまだまだあります。ましてや、住んでいらっしゃる人は、チンプンカンプンでしょうねぇ。同様の問題でお困りの方は、お問い合わせ下さい。

窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。

<追伸>
下記記事にある通り、7月25日に名古屋市守山区にある輸入住宅のお客様から、サーティンティード社の窓バランサーのメンテナンスの相談を頂きました。部品の形状からすると同じデザインのコイル・バランサーのようです。これで、バランサーの特定が出来ました。

<関連記事>: Certainteed 社製シングルハング窓のメンテナンス (2014年7月26日)
<関連記事>: コイル・バランサーの断裂 (2016年10月17日)
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