日経ホームビルダーの記事で、国交省のサンプル調査においてアルミ樹脂複合サッシの防火性能が不足していることが判明し、販売停止が求められているというものがあった。
20分間の耐火性能が必要なのに、その半分の時間しかもたなかったという。1000度を軽く超えるような火災時の炎に晒されれば、樹脂の部分ばかりかアルミだって燃えるのは当たり前。当然、網入りの防火ガラスだって溶けてしまう。
少しでも燃え広がらないようにしようという気持ちは分かるが、今は火災だけでなく、地球の温暖化や建物の長寿命化という問題などへの対応も求められている。
中空になった樹脂の窓フレームは、アルミよりも格段に断熱・省エネ性能を発揮するし、網なしのガラスや防火雨戸のない窓は、建物のデザインを損なわない。隣との窓の位置をずらすとか、建物同士が接近している場合は、窓でなく換気口や天窓を設けるとかいった工夫は考えられないのだろうか。
アメリカやカナダにだって建物が隣接した大都会はあるが、樹脂サッシや網なしガラスは普通に使われている。(100年程前に大火災のあったカナダのトロントは、建物の外壁をレンガ等の防火材で造るように建築を義務付けられたが、窓には日本のような防火規定を設けていない)
もう少し世界の状況をチェックして、その上で日本の建築基準法を考えてもいいんじゃないかな?
でないと、また日本はガラパゴスだなんて言われちゃうよね。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
日経ホームビルダー 記事 :認定違反問題、アルミ樹脂複合サッシは信用できるか? (2010/11/24)
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