さて、この布団の中綿みたいなのって何だと思いますか?
これらは、オーストラリアの羊から刈った羊毛の断熱材なんです。そう、皆さんの着ているセーターと同じ天然素材なんですね。
ちょっとグレーがかっているのは、リサイクル・ウール。
白いのは、ヴァージン・ウールです。
ホームメイドでは、通常、断熱材はセルロース(木や紙の繊維)を使いますが、幅が狭くてセルロースを吹き込めないような場所なんかに、この羊毛を使います。昔は、天井の防音や屋根裏の断熱にも羊毛を使っていましたが、最近はセルロースの吹き込み技術も高くなったので、そういった場所にはセルロースを使っています。
いずれにしても自然素材ですから、呼吸作用が働いて湿度や温度の調整(調温・調湿)を勝手にやってくれるスグレモノ。室内の有害化学物質だって、吸ってくれるんですよ。つまり、結露や室内汚染、シックハウスに対しても効果があるという訳です。
そこで重要なのが、インテリアの壁をドライウォールにすることです。そうすれば、室内の空気をゆるやかに入れ替えてくれるのです。ドライウォールの仕上げの為に石膏ボードの上に塗る水性塗料 パラペイントには、ミクロの穴が無数にあいているので、水分のような大きな分子は通しませんが、分子が小さい湿気などの空気は流通するんですね。だから、室内の結露が防げるのです。ベーパーバリアを施工したり、ビニールクロスを張ってしまうと、空気の流通を阻害しますので注意ですよ!
吸放湿作用もなく、人間の肺に入ると危険なグラスウール断熱材や無機質なロックウールはいくら安くても使いたくないですね。壁の中までこだわるのは、自己満足かも知れないですけどね。まあ、分かってくれる人だけが、ホームメイドのお客様です。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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