以前、滋賀県の分譲物件の新しいバランサーを輸入したというお話を書きましたが、昨日それを交換しに現場まで伺いました。やっぱり、滋賀は遠いですねぇ。名神の事故渋滞もあり、結局1日掛かりでの作業となってしまいました。
いつもはアメリカから輸入したバランサーをお客さん宛にお送りして、ご自身で交換頂くというパターンだったのですが、交換まで面倒をみて欲しいということでしたので、部品と道具、ナビを持っていきました。
予め交換箇所とバランサーのサイズを伺っていたので、部品自体は全く問題ありませんでした。ただ、交換する際にバランサーを固定する部品の「クリップ」が築6年で既に劣化が進んでおり、これが折れて欠損した状態での交換作業は結構大変でした。
小さくて細いパーツなのにプラスチック製でしたから、今後改善が必要と感じましたが、窓メーカーのInsulate社が既に国内から撤退している状況では、どうしようもありません。まあ、次にバランサーを交換する時は、クリップも一緒に交換ですね。ただ、うちに部品の手配や交換をお願いして頂けるかどうかは、この物件を購入される方次第です。
写真にある通り、バランサーは窓枠の両サイドの内側に取り付けます。これがあることで可動する建具(サッシュ)がバランスよく軽く持ち上がり、スムースに開閉出来るのです。輸入のシングルハング・サッシやダブルハング・サッシで、うまく窓の開け閉めが出来なくなったら、原因はこのバランサーという部品の不具合であると言っていいでしょう。
10年毎にこれさえ交換していれば、輸入住宅のサッシはずっと気持ちよく使い続けられます。こうしたバランサーの交換についてお願いしたいというご依頼がありましたら、出来るだけご相談に応じます。
そうそう、ダブルハングの輸入サッシの場合、コイル・バランスと呼ばれるゼンマイ・タイプのバネが使われていますが、通常の交換では窓枠を傷付けないと交換は出来ません。でも、私たち ホームメイドなら、サッシの窓枠を傷付けることなく、バランサー・コイルを交換する技術を持っています。(稀にシングルハングの窓に、このバランサーが使われている場合もあります)
ヴァイスロイ(Viceroy)社製などの輸入樹脂サッシで、同様の問題を抱えていらっしゃった方は、多分ビックリされると思いますよ。これは、ホームメイドだけの企業秘密ですが・・・(笑)
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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