以前私共も、ブロックを積んで地面に降りる階段状の台を勝手口として作っていました。でも、普通は建物を造ってから、後で勝手口台を作るものなので、時間が経つと建物と台との間に若干の隙間が空いてしまうのです。
空間と言っても1~2mm程度の隙間ですから、大して気になるものではないのですが、小さなシロアリさんからしてみれば、暗い隙間を縫って上へ上へと昇ってくるだけなら、この隙間で十分なんです。勿論、そんな隙間ですから、雨水も入り込んで湿気っていますし、シロアリさんが暮らす環境としてはもってこいなんですね。そう、基礎と一体式で造らないのが問題なんです。
それに、勝手口台の高さだと立ち上がりの基礎と木の土台と接する部分も隠れてしまうので、知らないうちに建物の木造部分にも入り込んでいってしまうなんてことはよくあることです。そうなったら、床下にもぐって土台や構造が食べられていないか目視しないといけませんから、普通の人では気付きません。
だから、随分食べられてから大量の羽アリさんが飛び出してきて、やっとそれに気付くということになります。
そこで、今回愛知県豊川市のレンガ積み輸入住宅 N邸で採用したのが、この強化プラスチック製の勝手口階段。見ての通り、レンガの外壁から10cmくらい離して置いています。
ですから、建物との隙間を誰でも目視することが出来ますし風も通りますから、シロアリさんが蟻道を作って基礎を昇ってくるリスクは相当低くなります。また、軽いですから定期的にどかしてみたり、位置を変えたりしてみたりして予防することも簡単に出来ますよ。
それから、この台の踊り場スペースは、フタになっていてその中にお庭の掃除道具やスリッパなども入れておける収納付きというスグレモノ。
こんなところまで気を遣えるところが、ホームメイドの真骨頂です。私たちの家づくりにご興味のある方は、ご相談下さい。
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