輸入ダブルハング・サッシのバランサー

輸入ダブルハング・サッシのバランサー

10年程前に建てた平針のM邸。このおうちは、私が以前工務店に務めていた時に担当していた建物ですが、カナダのサッシに不具合があったというので見に行きました。

ダブル・ハングと呼ばれる上げ下げ窓の窓枠の中には、開閉を楽にする為の吊り上げバネ(Balancer)が仕込まれている。この部品は、メーカーや年代、窓形式や大きさによって種類やデザインが異なるのだが、どの輸入サッシ・メーカーの上げ下げ窓にも入っています。

だから、国産のサッシと比べて開閉が楽だし、微妙な開き具合も自由に調整出来るのが魅力とも言える。(バネの力を利用して、建具の重さを軽減しているのだ)

でも、人間の作ったものですから、やはり一生大丈夫という訳ではない。このように、コイル・スプリングが劣化して切れてしまうことだってある。その寿命は、約10年。

そうなったら、輸入品であるが故に普通のビルダーでは容易に部品を調達して、交換することは難しい。北米では極めて一般的なバランサーだが、国産で同じ構造を採用しているメーカーは、殆どないと言って過言ではない。

また、どのように部品が組み込まれているのかも、現場の監督や職人では分からないと思います。知識と経験、メーカーとの信頼関係がしっかりしていないと、本物の輸入住宅は造れないですね。

勿論、私たち、ホームメイドは、この不具合もちゃんと直しましたよ。お困りの方は、お問い合わせ下さい。

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