子供は、勉強を個室ではやりません

子供は、勉強を個室ではやりません

普通、新築で子供部屋を計画する際、何を部屋に入れるか考えますね。ベッド、机、本棚又は整理用の家具(棚)といったものを部屋に置くとすると、4.5畳ではちょっと狭い。

幅1.8m程度の造り付けの収納だって必要でしょうから、それを除いた床面積であれば、まあまあの広さかも知れません。(欲を言えば、キリがありませんが・・・)

ただ、限られた空間であるおうちをもっと有効に、そしてもっと広く使う方法はないでしょうか。私は、勉強机を各子供部屋の一角に持ってくるのではなく、それらを1つにまとめてしまい、勉強部屋(スタディ・ルーム)にしてしまうプランを考えます。

それも出来るだけ家族が集まる場所の近く。でも、そういう場所はノートや教科書、ランドセルやリコーダーなど、雑多なもので一杯になるので、来客時の見栄えが問題になることもあるでしょう。

そこで、愛知県豊川市の輸入住宅 N邸では、ダイニング・キッチンのスペースにオープンな感じでスタディ・ルームを隣接させました。それが、この写真です。

ちょっとアンティークな雰囲気のある丸いペンダント・ライトが2つ下がっている手前のスペースが、スタディ・ルーム。これなら、お母さんがキッチンで家事をしていても、会話をしながら勉強が出来ますよね。それも完全な個室形式をとっていませんから、閉塞感も全くないですね。

そうそう、このスタディ・ルームは、南東の角の一番いいところというのも、明るく活気のある子供たちにはピッタリです。

また、来客の際に使うリビング・ルームは、写真右の造り付け本棚の裏側に来るようにプランニングしました。そうすることで、家族にとってスタディ・ルームはオープンなのに、来客にはスタディ・ルームは全く見えないという仕掛けを実現しました。

勿論、勉強机が各子供部屋から消えますから、少々狭くても結構広い空間として個室を使うことも可能になるのですから、皆が使うパブリックなスペースをより広く取ることが出来るのです。

こうすると、家族の絆も強くなりますし、勉強も落ち着いて出来ますから、きっと成績もよくなると思いますよ。一石二鳥でなく、三鳥にも四鳥にもなるのが、このプランの面白いところです。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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