日本の住宅メーカーは、何故ドアを塗装しないのか?

日本の住宅メーカーは、何故ドアを塗装しないのか?

ベレー帽を被って絵を描いているかのようにも見えますが、持っているのは小さなハケ。そして、塗っているところは輸入のドア。まあ、普通に見たらペンキ屋さんだって分かりますよね(笑)

でも、最近の住宅では、塗料を塗る仕事はどんどんなくなってきています。外壁は塗装済みのサイディング、内装はビニール・クロス。

玄関ドアも焼き付け塗装のアルミですし、室内ドアに至っては、中身が空っぽのハリボテのドアに木目を印刷した塩化ビニールのシートが張ってあるといった具合です。当然、内装材の殆ども全て塩ビ・シート張りなんですね。

ですから、ペンキ屋さんの仕事と言えば、屋根や外壁が傷んできた時に塗り替えするのが大きな割合を占めています。

でもねぇ、欧米じゃ、ペンキ屋さんはFinisherと言って、大工や設備屋・内装屋が仕事をした後に、雑になった部分を最後に手直ししてくれる仕上げの大役を担っているのです。それくらい建築の於ける位置付けが高いはずの職業が、日本ではどんどん仕事が少なくなっているというのは、何かおかしい気がします。

勿論、日本の工業製品が優れていて、欧米の住宅よりも何倍も長持ちするし、価値も高いというなら納得も出来ますが、欧米の住宅が100年以上の寿命があるのに対し、日本の家はウサギ小屋と称され、価値はどんどん下がり、寿命も30年に満たないくらいじゃないですか。

現場での手作業を少なくし、出来るだけ既製品を工場で作り、プラモデルのように付けてお仕舞いの住宅にどれ程の価値があるのでしょうか。手間は掛かりますが、心を込めて丁寧に仕上げてこそ、素敵なおうちになると思いませんか?

もしペンキが剥がれたり、汚れたりしても、塗り直せば元のように美しく甦るのが、ペンキ仕事のいいところです。アナログですが、私たち ホームメイドは、安全で美しいパラペイントを使って、ペンキ塗りの本場の輸入住宅をこれからも造っていきますよ。

こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。

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