私共の輸入住宅では、壁のコーナーを丸く加工して優しい雰囲気のインテリアにするという工夫をしています。これをブルノーズ・コーナーと私たちは呼んでいます。
これは、昨日書いた記事でもお知らせした通りですが、角が四角くなっていないということは、床と壁との境に取り付ける幅木の納まりが悪くなります。
幅木とは、壁の一番下のところに回す高さ10cm程度の板材ですが、板ですからその形状は直線です。丸いコーナーに直線の板を取り付ければ、必ずそこには隙間が生じてしまうでしょ。
まあ、そういう場合、その隙間をそのままにしたり、パテやコーキングで埋めたりすることも可能ですが、写真のようにブル・アダプタという役物を使って、私たちは解決します。
ブル・アダプタは、上の部分が丸くなっていて、下の部分は四角い形状をした部材です。ですから、ブル・アダプタの上にくるブルノーズ・コーナー材とうまく接続出来ますし、ブル・アダプタの下の部分にくる幅木をうまく納めることが可能となります。
写真は、そのブル・アダプタを北米製の天然石膏のパテで取り付けた直後の状況です。ラフにパテが塗られた状態ですが、パテが完全に乾ききったら、専用のヤスリ(サンダー)で磨いてきれいに仕上げますよ。
こういう細かな気遣いが、完成度の高い素敵な輸入住宅を造り上げます。
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