昨日は、階段の踏み板等をご覧に入れましたが、今日は階段手摺に使われる栗棒(手摺用の柱)をお見せします。勿論、こちらも赤毛のアンの故郷 カナダのプリンス・エドワード島の階段屋さんに、無垢のパイン材を削り出しして作ってもらいました。
太い方は、親柱(ニューエル)と言って手摺のスタート位置や曲りの位置に取り付けられます。細いものは、子柱(バラスター)と呼ばれ、手摺全体を支える為に用いられます。
通常、階段の手摺というものは強度が要求されますので、堅い広葉樹のオークやメープルといった木で作られますが、今回は柔らかな針葉樹であるパイン(松)で作ることに意義があります。
ですから、こうした柱材は、広葉樹のものより若干太めにして強度を上げるという工夫がなされているんですね。
このパイン材のナチュラル感は、子供さんが小さな明るいご家庭のイメージには持って来いの気がします。また、このナチュラルさを表現するのに、クリアの自然オイル塗装をすることもありますが、今回はチェスナットというブラウン系のオイルを塗ることにしています。
そうすることで、軽快さのあるパインという素材に、落ち着きというエッセンスが足されるのです。また、このスピンドル・デザインの装飾には、ブラウン・カラーがよく似合うはずです。それは、伝統という言葉でも表現出来るかも知れません。
そして、スピンドルが刻まれた位置にもご注目下さい。親柱と子柱で揃っているでしょ。階段手摺を取り付けると、連続してリズミカルに見えるように作ってあるんです。
まあ、これを文字で表現しても、皆さんにはよく分からないですよね。そのうち、また写真を撮りますから、ご期待下さい。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
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