洗面に使う輸入の水栓金具は、デザインも素敵で輸入住宅では必修アイテムと言える。
でも、お客様から排水のポップアップのフタが最近動かなくなったとか、排水管から水が漏れるとかいったトラブルが発生したという連絡をもらうこともしばしばある。
水漏れと思って調べてみると、室内の暖かく湿った空気が冷たい水道管に触れて、結露を起していることが一番多い。こういう場合、洗面キャビネット内にあまりものを置かないようにして、定期的にドアを開けて風通しをよくしたり、給水管や排水管まわりを雑巾で拭いたりするといった手入れをして欲しい。
ただ、稀なケースではあるが、何年も使っていると排水管の部品に使われている金属やプラスチックが腐食して、そういった不具合を引き起こしている場合もある。
写真では、排水ドレン(ドレイン)内でフタ(フランジャー又はストッパーと呼ぶ)とピボット・ロッドが連動しなければならないのだが、ピボット・ロッドの先が腐食して欠落している。
そして、ドレン・ボディと一体になっているはずのテール・ピースも腐食によって脱落している。こうなったら、水漏れしてしまうのは当然だ。
日本では、髪の毛も溶かしてしまうクリーナーをPRする洗剤メーカーも存在するが、そんな強い洗剤を流したら排水管の金属はたまったもんじゃない。写真のようにならないうちに、もっと優しい石鹸や洗剤を使うように心掛けて欲しいものだ。
勿論、こうした排水ドレンの部品は交換可能ではあるが、多くの輸入住宅ビルダーでは余分な部品を在庫していないし、部品だけ購入することが困難なところもある。
ホームメイドではこうした部品をいくつかは持っているが、全国から一度に問い合わせを頂いてもすぐに対応することが出来ないのが現実だ。
どうか皆さん、いいものは大切に使って下さいね。但し、困ったら早めにお問い合わせ下さいませ。
<関連記事>: ここんとこ、メンテナンスの問い合わせが多いなぁ~ (2014年5月16日)
<関連記事>: 洗面水栓のポップアップ金物 (2021年3月13日)
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。