カナダ大使館のランチ・レセプションに伺う2日前。プリンス・エドワード島(PEI)の輸入コンソリデーターをしている方が、名古屋に立ち寄るというのでお会いすることとなった。
この方は、一昨年参加したバイヤーズ・ミッションの企画で中心的な役割をした人で、非常に物腰も柔らかく信頼出来る人柄なんだが、貿易の仕事では少し経験が浅いかも知れない。
でも、こういう人の方が、地元のローカルな人脈に長けていたり、面白い素材を知っていたりするから侮れない。
夕方のミーティングだったから、伏見の名古屋ヒルトンでビール片手にお話を聞いたのだが、ここで登場したのがこのフローリング。メープルやパインといった床材もあったのだが、一番面白いと感じたのが、写真のベイツガ(ヘムロック)。
ダーク・ブラウンに着色されているからか、木目が一層際立って見えて、まるで米松(ダグラス・ファー)のようなの力強い表情を持っている。普通、ヘムロックという木は、木目が少し薄く、メープル程ではないにしろ、女性的な優しい木目となることが多い。
勿論、木はカットする場所や方向によってその表情を変えるので、全てが全てこんな感じではないだろうが、なかなか格好いい床材でしょ。
購入する量や塗装の有無にも依りますが、19mm厚で幅133mmの無垢のワイド・フローリングで、何と平米3,000円程度で日本に送れるというから、素晴らしい。こんな床材は、日本だったら平米15,000円は下らないだろう。
輸入住宅以外に日本の古民家のイメージにもピッタリだし、フランク・ロイド・ライトが建てた西洋建築のダーク・トーンの内装にも十分合いそうだと思いませんか? オークの木目のような荒々しさは必要ないが、床に力強さが欲しいという人もいるだろう。
色もいくつか指定出来るみたいだし、知り合いの建築仲間と共同購入するというのもいいかも知れない。
どうですか、カナダにはこんな質のいい美しい建築資材はまだまだたくさんあるんですよ。中国製の安い床材を使わず、カナダの最高のフローリングを使ってみたいと思いませんか。これこそ資産ですね。
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