セルロースを2階の天井に入れて、屋根裏との断熱を図るというのは結構大変な作業です。
それは、上を向きながら長時間吹き込み作業をしなければならないということの他に、セルロース自体の重さに耐えられるようにしっかり不織布を張る必要があるからです。
セルロースを入れる場合、壁の厚さは約90mmですが、天井の場合は200mm以上になりますから、その重さも尋常ではありません。空気を含んでいるとは言え、元々、紙を粉砕した木の繊維ですから、重いんです。
ただ、壁と同様に天井においてもセルロースを吹き込みしにくい場所がありますので、そういった場所には少々値段が高くても天然ウールの断熱材を入れるのです。
この写真は、天井にセルロースと羊毛の2種類の自然な断熱材を同時に施工した豊川市N邸の様子です。
天然ウールは、比較的軽いですしホチキスでも簡単に留まりますから、重さで下がることはありません。それに引き換え、セルロースの断熱材は不織布を押すように、こんもりと膨れているのが分かります。
輸入住宅の外周面が全てお布団のような断熱材で覆われているなんて、素敵だと思いませんか?いずれにしてもこれらの自然な断熱材が、皆さんの生活空間を快適にしてくれるのは間違いないですね。この上に石膏ボードを張ってドライウォールで仕上げれば、呼吸する壁は完成です。
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