大きな吹き抜けのキッチン・ダイニングに足場が組まれた豊川市のレンガ積み輸入住宅 N邸。年末までに断熱工事が完了して、取り残されたように天然羊毛の断熱材と長いホースが置いてある。
ホースは、粉砕したセルロースを吹き込む為に使われるのだが、吹き込み機を1階に置いてそこからホースで各場所に送り込む。だから、ホースの長さも50mを超えるくらいでないと全てに届く状況にはならないのだ。
そして、天然ウールの断熱材が少しグレーがかっているのが分かるだろうか。それは、羊毛の生地にする際に使い物にならなかった端材を集めた再生ウールと呼ばれる素材だから、よーく見ると赤や黄色に染色された毛も混じっている。
バージン・ウールを使う時もあるが、ホームメイドでは出来るだけ環境に優しい再生ウールを活用するようにしている。
こうした羊毛の断熱材は、オーストラリアからの輸入建材。流行が変わる度に毎年廃棄される日本の洋服をこうした断熱材に利用すれば、もっと素晴らしいと思うのは私だけだろうか?
私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。