夏場の外壁(構造)面結露を防止できる特殊な片面透湿防水紙、ウェザーメイト・プラス。写真に写っている薄いブルーのシートがそれなんだが、こうした防水紙は国産には存在しない。
だから、私たちはわざわざ北米から輸入しているんだなぁ。
このシートを張った上で窓を取り付けるのだが、その時も雨水が窓の隙間から侵入しないように一定の決まりごとに従って施工する。窓の四方の施工でもその気遣いがよく分かる。
窓上は、敢えて防水シートを巻き上げてあるのが分かりますか。これは、窓に付いている釘留め用のフィンの上に防水紙を後から被せる為に巻き上げているのです。
その他の三方は、フィンの下に防水紙を入れていますね。こういう施工をすると、防水紙の下になる構造部分に雨水が侵入するリスクが低くなるのです。
また、北米では常識ですが、窓上のフィンには釘を打ちません。ここを留めてしまうと、構造がその重さで縮んできた時に窓上から歪みが生じてしまうのです。こうなると、窓の開け閉めも難しくなってきます。
そして、ここ豊川市N邸で初めて採用した国内最高性能のダブルLOW-E2断熱トリプルガラスの輸入樹脂サッシ。
外壁面から大幅にサッシのガラス面が飛び出しているのが分かりますか。(サッシ枠全体が壁より出ています)普通のサッシなら、外壁面とほぼ同じ位置にガラス面が来るはずだから、3重ガラスの厚みがどれ程あるか想像に難くないですね。また、重いガラスを支える窓のフレームを同様に厚くしないと、枠強度も出ないですよね。
数値や理屈だけでなく、実用でどれくらいの断熱・保温性能を発揮してくれるか楽しみです。当然、防犯性も高くなります。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
<関連記事>: トリプルガラスの輸入樹脂(PVC)サッシ(2013年10月5日)
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