最近、ごく一般的にペアガラス・サッシが使われるようになってきました。ホームメイドを設立した2000年の頃は、国産サッシではまだまだシングル・ガラスが主流で、ペアガラスなんて輸入サッシしか標準で採用していたものはありませんでした。
時代は、着実に省エネに動いているんですねぇ。
さて、話は変わりますが、昨日お昼を食べにサイゼリアに行ってきました。手軽に美味しいイタリアンが食べられるようになったのもこのお店のお蔭かも知れません。
食べ終わってふと窓の方を見ると、窓が白く曇っているではありませんか。でも、何か変です。確かに少し名古屋も寒くなってきましたが、一番暖かいはずの2時頃に真っ白になるくらいガラスに水滴が付くなんて・・・。
それも隣の窓を含めてその他の窓は、全てクリアに見えているではないですか。そう、この曇った窓だけペアガラスの中の空気層に湿気が入って、内部で結露をしていたんです。
気密を保つように作られたペアガラスに何らかの小さな隙間が出来ると、湿気を含んだ空気が入り込んで外になかなか出ていかない状態となってしまいます。
ガラスの気密性が逆に悪い状況を生み出してしまったという訳です。そして、恐らくLOW-Eという断熱被膜コーティングを施してあったものが水分で劣化を起こしてしまい、こうして白化したのではないかと思います。
サイゼリアのサッシは、確かサーティンティード(Certainteed)という輸入樹脂サッシを施工していたと思いますが、これを扱っていた輸入資材業者は供給やサービスを既に止めてしまいました。サーティンティードだけでなく、インシュレートやジェルド・ウェン、ミルガードなども日本から撤退しています。
こうなると、どこの誰に相談していいのか分かりませんよね。勿論、設計士や住宅メーカーなどは、輸入の素人ですからお手上げだと思います。私のように輸入資材を知っている人間との出会いがなければ、このお店が解体されるまでこのまま放置されるんでしょうね。
こういうトラブルは、輸入サッシに限らず、国産サッシでも起る話です。ものには劣化が付きものですから・・・。
ガラスの交換等、将来発生するメンテナンスをちゃんとやってくれる建築屋さんで家づくりをお願いしないとダメですよ。と言っても、最初からメンテナンスをやりませんという住宅メーカーはいないでしょうが・・・(笑)
そうしたことをちゃんとやっているかを知りたいなら、ホームページやブログでそうした情報提供をしているかどうか、確認することをお勧めします。でも、おおよその設計士や住宅メーカーは、何もやっていないと思います。そういう会社は、口だけですね。
それだけ、日本の住宅産業は遅れています。お困りの方は、お問い合わせ下さい。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。
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