洗面やジェットバス(ワールプール)、キッチンに取り付ける北米の美しい水栓金具は、輸入住宅を夢見る人には憧れであるかも知れません。メーカーもいろいろ、種類も豊富、仕上げの色まで自分の好みで選ぶことが出来ますから、そりゃ目移りしちゃいますよね。
私たちが家づくりをしているここ名古屋(東海地方)の皆さんも画一的な国産品よりも北米メーカーの輸入水栓を選ばれる方が殆どです。
さて、皆さんは、輸入水栓のデザインには、大きく分けて2つのバリエーションがあることはご存知でしょうか。
それは、「4インチ」のタイプと「8インチ」のタイプ。(尚、1インチ=25.4mmで計算して下さいね)「4インチ」のタイプは、本体のマウント・ベースに蛇口(吐水口)と水・お湯のレバー(ハンドル)の全てが一体となって載っているデザインのものを言います。
このタイプの利点は、カウンターに明ける配管用の穴の位置が4インチという一定の幅で決まっていれば、どの「4インチ」タイプの水栓金具でも簡単に交換することが可能だという点です。(北米での洗面穴の標準寸法ということですね)
また、形状が一体型ですから、水垢が付いた時の掃除が比較的簡単なことと、価格が「8インチ」のタイプよりも少しお値打ちだということがあります。
次に、「8インチ」のタイプですが、蛇口(吐水口)を中心にして、幅8~16インチの範囲内であれば、水・お湯のレバー(ハンドル)の位置をどこにでも決めることが可能というのがメリットとなります。
つまり、自分の好きな場所にレバー(ハンドル)を持ってこられるという訳です。これを「widespread」と呼びます。
部品がそれぞれ別々となりますから、掃除する範囲は広がりますが、「4インチ」タイプのように狭い場所にギュッと詰まった感じはありません。ですから、少しゆったりした豪華な感じを受ける方もいらっしゃるでしょう。
機能的にはどちらも同じですから、あとは好みや予算でお考え頂ければ結構です。
それから、輸入水栓の注意点ですが、止水弁として各レバーの根元にはセラミック・バルブ(止水パッキン)が付いています。このバルブは非常に長持ちしますし、あまり力を入れなくてもちゃんとお湯(水)が止まります。
でも、慣れていない人は、国産のゴムパッキンのようにギュッと締めてしまうんです。そうすると、レバーの位置がずれてしまったり、セラミック・バルブ自体が損傷する場合がありますから、注意が必要です。
特に、子供は力の入れ具合が分かりませんから、使用に際しては大人からちゃんとレクチャーしてあげましょう。
新築をご計画の方や家のメンテナンスでお困りの方は、お問い合わせ下さい。
<関連記事>: 微妙に違うセラミック・パッキン (2015年5月23日)
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