日経ホームビルダー9月号で、「フローリングにカビ、設備の説明聞いてない?」という記事が掲載されていた。
何でも築1年半のお客さんからクレームの連絡があって、床に布団を敷いていたら、フローリングが黒くカビて
しまったということらしい。
そこで住宅会社の人間が状況を見て、お客さんが24時間換気のスイッチを勝手に切ったことが原因と説明したという。そんな説明は事前に聞いていなかったと言うお客さん、逆に説明したという住宅会社。
でもねぇ、どっちも変な理屈をこねているって分からないのかなぁ。
布団を敷きっ放しにする「ものぐさ」を反省しないお客さんも常識や生活習慣がなっていないし、住宅会社も家全体の換気を前提にした24時間換気のシステムを局所換気も行うかのような間違った言い訳に使うなんて、全然建築を分かっちゃいないよね。
ましてや、24時間換気装置が義務化される以前だったら、このクレームは成立していたのかと、この住宅会社に言いたくなるよね。
ただ、確かに説明する必要はあるかも知れないが、建築の全てのことを事細かに話すなんて不可能です。
常識的にどうしてこの設備が必要となっているか、何故最初電源が入っていたのか、本来なかった設備が義務化された理由は何なのか、設備を使わなくてもよくなる工夫はないのか、をお互い勉強しなきゃダメなんじゃないでしょうか。
ややこしいものが必要な社会を、もっと自然な家づくりが出来る社会に戻さなければいけないですし、生活上の常識が通用するような教育をしていかないと、これからの日本は大変なことになる気がします。
それにしても、床は、防カビ処理された普通の合板フローリングだと思いますから、それでもカビるなんて相当ですね。もしかしたら、結露問題が起こりやすいRC(鉄筋コンクリート)造なんでしょうかねぇ。それとも、床暖などで施工される、床下がすぐ地面のスラブ床(床下がないコンクリート敷き)なんでしょうか?
因みに、うちは2x4木造構造で無垢のフローリングしか使いませんし、シロアリ対策としても床下のない基礎は施工しません。
私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
<関連記事>: 床下環境のない家は、要チェック! (2011年6月30日)
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。