ローコストとは、同じ品質でも他より安いというのが本来の意味だと思います。単に安いというのは、ものが悪くて価格もそれに応じているということです。
さて、最近のローコスト住宅メーカーは、どちらでしょうか。
確かに、広告・宣伝では装備が充実しているとか、スマート・ハウスや長期優良住宅に対応しているとか、太陽光発電付きとか一見いいもののように見えますから、高品質・低価格だと思っている方も多いことでしょう。
でも、それはただの見せかけでしかないのです。
100年以上という長期間住めるいい住宅が、長期優良住宅の定義であるはずですので、そこに使われるフローリングは10年で表面が剥がれてしまうようなものであってはならないと思います。
では、ローコスト住宅の床材は、合板のように剥がれない無垢材を使っていますでしょうか。
外壁を塗り直しが一切要らないレンガ積み外壁にしたり、手間の掛かる高品質なドライウォールのインテリアにしたり、屋根に天然スレートを使ったりするメーカーがあるでしょうか。
ホームメイドと同じ品質で造るローコスト住宅を、私たちは見たことがありません。私たちの家づくりは、単に手間や時間、技術が必要というだけですから、同じ品質でローコストに造る住宅メーカーがあってもおかしくありません。
それとも、彼らは本物を施工したローコスト住宅を標準化出来ないということでしょうか。そこには、利益を上げる為には、無駄な時間や費用を使いたくないという心理が見え隠れします。だって、私たちの会社より規模も大きくて、優秀な社員も豊富ですから、大手メーカーなら簡単にやれるはずでしょ。
消耗品である設備の豪華さは、家本来が持つ品質とは何ら関係がありません。ただ購買力の問題だけです。
ロレックスの腕時計のように、子供たちに残したいと思わせるようなものが、真の高品質です。だから、その価値を認めて中古のオークションでも高値が付くのです。
20年後のローコスト住宅が、不動産の中古市場で高値で売買されると思いますか?今の不動産市場を見て、それが妄想だと理解出来る人は賢明です。
私たちは、将来ゴミとして扱われるような日本の家づくりを変えたいと努力を続けます。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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