輸入住宅で和室は出来るんだろうかという質問をされる方がいらっしゃいますが、和室の設えを知っていればその作法通りに造ることは然程難しくありません。逆に、在来工法の家でも和室のデザインを知らなければ、ヘンテコな和室になってしまいます。
写真のおうちは、私が13年前に担当させて頂いた2x4工法の輸入住宅ですが、法事の為に和室を二間続きにして、幅1間(約1.8m)以上の仏間が欲しいという要望でした。
ここは、大きな仏壇があって家族といつも顔を合わせられるようにと、仏壇の扉が開いた状態で計画された為、敢えて仏間扉はありません。
それにしても豪華な仏壇でしょ。これが入れたいが為の和室と言っても過言ではありません。
その奥の和室には、書院の入った床の間と清棚と呼ばれる飾りの床脇が設えてあります。要は、こちら側が客間ですね。
2つの和室を分ける襖の上には、細かな組子の入った筬欄間(おさらんま)を配して、涼しげな雰囲気を醸し出しています。こうした材料や柱は、ヒノキや杉、ヒバなど全て国産の無垢材を使います。それは、和室には和室らしい木の匂いと白さが必要だからです。
畳のヘリは、本格的な和室の場合黒ベリにするのが基本ですが、ここでは少し若向きにグレー・ピンクのものを使いました。ちょっとだけ、お洒落でしょ。
如何でしたでしょうか。これが、輸入住宅の和室とは思えないですよね。さて、皆さんが和室を造るとしたら、どんな感じで造りますか?これも、建築のセンスと知識がものを言いますね。こうしたデザインの建築をご希望の方は、ご相談下さい。
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