日本のブロック塀でもよく縦(垂直)に鉄筋を入れているのを見掛けますが、写真のようなハシゴ状の耐震金物を入れているのは見かけないですよね。
この横筋を私たちはラダー・タイと呼んでいます。それは、丁度ハシゴのような形状をしているからなんですが、北米ではワイヤー・トラスとも呼ばれます。
勿論、このカナダの積みレンガ用に設計された金物なんですが、レンガの幅にピッタリきていますよね。
このラダーをレンガとレンガの間の目地に挟み込んで、レンガの壁を横(水平)方向に一体化させます。
この写真には写っていませんが、ブロック塀同様縦筋も入れますから、水平垂直二次元的にレンガ積み外壁をパネル化してしまうのです。
更に、以前記事にも書いたブリック・タイと呼ばれる金物を入れて、レンガ積み外壁と構造本体とを緩やかにつなぎますから、建物本体とも相持ちする形となります。
一旦施工されてしまえば、こうした金物は見えなくなってしまいますが、こうした基礎的な見えない施工が私たち ホームメイドの家づくりを支えています。
見栄えが同じなら安い方がいいという価値観はありません。私たちの考えを満足させられない素材や施工なら、いくら安くても使いません。
ただ、こうした手間・暇の違いやポリシー(理念)は、説明しないと皆さんには分からないですね。
でも、いつの頃から日本人は、フェイクで十分なんて文化になったのでしょうね。スライス・ブリック(レンガ・タイル)なんて、100年以上のメンテナンス・フリーはあり得ないですし、性能も全然違うんですけどね・・・?
やっぱり、長く使うものは、いいもので造りたいですよね。こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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