カナダのレンガ職人が、レンガ積みの外壁を施工している中、輸入住宅の内部ではいよいよ断熱工事が始まりました。
建方工事が終わったらすぐに始まりそうな工事ですが、実はその前に電気の配線工事をやっておかなければいけません。また、愛知県半田市 K邸では、全館空調システムを採用していますので、屋根裏に機械を設置して、そこから各部屋への太い吸排気ダクトを回さなければいけません。
これもただ回すだけならいいのですが、人の目から隠す為に壁や梁を余分に設けるという大工工事が必要となります。だから、こんなに時間が掛かるんですねぇ。
そして、柱(スタッド)の間にセルロース断熱材を吹き込む為に美しく張られた布をご覧下さい。この布も少し特殊で、目が少しだけ粗いものを使用します。綿や粉のようになったセルロースを、空気と一緒にこの中に吹き込むのですが、目が細かくて空気が抜けないものを使用すると吹き込んだ口から断熱材が逆流して飛び出してきます。
こういうところにも化学物質の接着剤を使わないセルロースの吹き込み工法に気を遣っているんですね。(接着剤を混ぜて壁に吹き付ければ、布を張る必要もないですから・・・)
ピシッと布が張ってありますから、セルロースの断熱材が均等に入り、断熱欠損もないんです。(勿論、吹き込み作業をいい加減にしたら、意味ないですが・・・)
いや~、ほんと手間暇掛かってますねぇ。どうしてこんな手間を掛けてセルロースの断熱材を使うのか?それは、他の記事を見て下さいね。
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
<関連記事>: 壁体内結露の発生原理 (2012年11月26日)
<関連記事>: 木の細胞繊維であるセルロース断熱材 (2006年12月25日)
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