ちょっと汚い話で、お食事中の方には申し訳ないですが、カナダ中部にあるサスカチュワン大学で生物化学を研究しているスコット・ナッパー准教授という人が、“鼻くそを食べる”ことで免疫機能がどうなるかという研究を始めるという記事がNETに出ていた。
世の中には、変なことを真面目に考える人っているんですねぇ。
「人間は汚れた環境の中で進化をしてきた」と話すナッパー准教授。抗菌素材がやたら好まれる現代では、アレルギーなど免疫機能不全を起こす人の数も増加しており、清潔さを求める風潮が「実際には人間の利点になっていない」とも見ている。
そんな現状を憂う彼が、生物化学の研究者として気になったのが“鼻くそを食べる”行為。若干の病原体を消費するという意味で体内の免疫機能改善に繋がるのではと、“自然の予防接種”的な行動として免疫機能への影響の可能性を考え始めたとのこと。
でも、この考え方には、一理あると私も思います。
衛生面が強調されて無菌社会が是とされた日本の戦後社会。潔癖症の人まで出てきた訳ですが、そんな時代と共にアレルギーやぜんそく、花粉症、化学物質過敏症といった以前の時代には存在すらしていなかった病気が蔓延するようになりました。
きれい過ぎる社会は、反って危険な気もします。室内の住宅設備でも抗菌仕様が当たり前になって、有益な細菌まで死滅させてしまう為、耐性の出来た有害細菌が繁殖してしまうなどということも起こっています。
だからと言って、汚い環境にしようということではありませんが、雑多な菌が同時に存在し得る自然な環境を実現していくことは、住まいの安全においても必要な気がします。
病気にならないことに越したことはありませんが、病気になることで、それを乗り越える強い体を手に入れることが出来るのです。何も害がない状況に長い間おかれていたら、突然害のあるものが目の前に現れた時に全く抵抗出来ないですからね。
全てを悪く捉えずに、ポジティブに考えることが大切ですね。さて、今後の鼻くその研究は、どうなるのでしょうねぇ(笑)
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
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