まるで教会の雰囲気が漂うハーフ・サークル・ウィンドウを見上げる吹き抜け空間。構造むき出しですが、美しいですね。その高さは、5.5m近くにもなります。タワー(塔)のようになったこうした構造には、バルーン工法と呼ばれる施工を行います。
通常、木造の2x4工法では、1階部分と2階部分とでは、構造区画を別々に考えていますから、柱材(スタッド)も1階と2階とで別々に施工します。つまり、1階と2階とでは、壁も別々の構造区画として捉えるということですね。(専門的でちょっと難しいですが・・・)
日本の在来木造工法の2階建ての場合、構造的にキーとなる柱を1階床から2階の天井まで1本もので施工する「通し柱」と呼ばれる長い柱が入ります。それと同じ考え方で、こうした特殊な空間には、2x4工法でも長い通し柱を使って壁も1枚のものとしていきます。これが、バルーン工法と呼ばれる施工なんですね。
地震等の揺れに強い構造の輸入住宅を造るに当たっては、どんな工法であっても自然の摂理や力の考え方は同じになるということです。勿論、それぞれの工法で構造特性が違いますから、細かな点で違いがあるのは当たり前ですが、自然の原則に常に則っているのです。
こうした施工は、内装を仕上げてしまうと見ることが難しいので、関心のある方は是非この機会に愛知県半田市のレンガの家 K邸までお越し下さい。お問い合わせ頂ければ、ご案内しますよ。
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