2012年12月3日、毎日新聞が、今回のトンネル崩落の原因を、コンクリート劣化の可能性があると報じている。
元々コンクリートは、水が浸透する性質がある。山をくり抜いたトンネルの上には、水脈がいくつも走ってるだろうから、例え防水処理をしていたとしても、コンクリートが常に水分に曝されるリスクが存在すると考えるべきだと思う。水分は、コンクリート内部の鉄筋を腐らせるばかりか、コンクリート自身をも劣化させていく。
そんな状況で、鉄で出来たアンカーボルトが水分で腐食して膨らみ、コンクリートのクラックを助長させるなんてことは十分考えられる気がする。そうした状況の中、水分に曝された鉄筋が、錆びて折れるなんてことを想定できなかった道路会社もお粗末だね。
果たして、鉄筋コンクリートで出来た建造物が、100年の耐久性があるなんてことは未だかつてない。あの赤坂プリンスホテルだって、解体まで半世紀持たなかったではないか。そういう意味で、軽量鉄骨や鉄筋コンクリート製の住宅の耐用年数や強度などというものも疑って掛かる必要があるかも知れません。
結局、人間の浅知恵で考えた技術を過信してはいけないと私は思う。自然の摂理や自然に逆らわない方法を用いて社会や建物を構築しなければ、こういうことが起こるという戒めなんでしょうね。
亡くなられた皆さんには、深い哀悼の意を申し上げます。
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