日本の殆どの家は、サイディングという外壁材を貼っている。大きなパネルのものや横方向にラインが入ったものなど様々。
でも、普通の国産サイディングはおおよそ10年で塗り替えを必要とする。カナダのように25年も保証するなんてものはあり得ないのが現状です。だから、10年に1度は、屋根を含めて100~200万円くらいの塗装工事費用を覚悟しなければいけません。
ただ、こうなったら、塗装だけして我慢するか、貼り替えるか、どちらかしかありません。家というものは、新築してから常に自分自身の重さと家財道具の重さに耐えなければいけない宿命をもっています。
だから、どんな家も若干の縦方向の縮みがあるのです。
この外壁は、タイル調のパネルサイディングと呼ばれるもので、いくつものタイルに見えるものが一枚のコンクリート板になっているんだけど、張る時に遊びを作らずに、パネルをそのまま上に載せたようだ。
家が縮もうとしているのに、サイディングはコンクリートなので縮めない。だから、パネルとパネルのジョイント部分に無理が働いて、このようにサイディングが前に押し出されてしまったのだ。
逃げ場を失うと、最悪サイディングに多量のクラックが入ることもある。経年劣化によるコーキングの色の変化くらいは、塗装すれば何とか元に戻る。でも、押し出されたサイディングは、元には戻らない。
そんな中、最近防火規制の関係で、サイディング自体の厚さを大幅に厚くしないといけなくなった。というより、厚いものしか生産されなくなった。これって、家に更なる負担を余儀なくさせるってこと?
ジョイントの遊びのことを考えない業者さんが張った外壁は、これから相当問題になるだろうね。(こんなこと、見積には書いてないから施工に信頼が置けるってことが大切なんだけど・・・)
外壁ばかりいじっても、窓ガラスはそこまで火事に耐えられないのにねぇ。
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