皆さんの家のまわりでも、コテ塗りされたおしゃれな塗り壁をしていらっしゃる輸入住宅が増えてきたと思います。
でも、よーく見て下さい。窓の周りや、壁パネルのジョイントライン(目地、つなぎ目)にクラックが入っているお宅を見かけませんか?
日本で広く使われているジョリパットという塗り壁材は、シリカサンドという素材でできているので、弾力性や追随性に乏しいのが現状です。
北米の塗り壁材の多くは、カルシウムサンドとアクリル・ポリマーの混合物ですから、塗り厚の70%程度分伸縮するという高い弾力性を誇ります。
通常の塗り壁材は、6~7年が耐用年数であるのに対し、こうして、曲げた状態で30年経っても経年変化がなかったという報告もある程です。(期待耐用年数は、20年以上)よく日本で施工されるサイディングに塗装した外壁では、10~15年で塗り替えをしなければいけませんので、その耐久性は相当なものですね。
また、スタッコフレックスは防水性があるにもかかわらず、通気性があるということから、下地の構造体に含まれる水分を外に放出するという機能もあるのも特徴です。ですから、外壁の内側に雨水が入り込んだり、内部で結露を起こしたりしても、水分が徐々に抜けて行ってくれるんですね。
このように、コンクリートサイディングの上からでも施工できますから、外壁のリフォームや塗り直しにも威力を発揮しますし、新築時の塗り壁材として使って頂ければ、長期間に亘ってメンテナンスが不要になります。
コテなどを使って表情を出せば、ジョリパットでなくとも南フランスやスペインのような南欧の風情を醸し出すことも可能ですし、下地の形状を選ばないという特性から、丸くなったり、アーチ状になったりした場所でも、簡単に施工することが出来ます。
また、スタッコフレックスは、非常に高い断熱性能をも発揮するとも言われています。
スタッコフレックスの厚み1.42mmで0.01584W/mkという熱伝導率に対して、外断熱としてよく使われる断熱材の発泡ポリエチレンの厚み25mmで0.05W/mkですから、厚さの薄いスタッコフレックスで3倍以上の断熱性能があるというのは、驚異的です。
外壁のクラックでお困りの皆さんや新築で塗り壁の外観を希望されている方は、是非、こうした塗り壁材を使ってみては如何でしょうか?
こうした私たちの考えや建築に共感され、施工を希望される方は、ご相談下さい。
スタッコフレックスの使用例:
イメージは、懐かしいおばあちゃんの家 ~M邸~
<関連記事>: 塗り壁選びは、慎重に! (2008年8月31日)
<関連記事>: サイディングの目地(ジョイント・ライン)には、意味がある (2014年6月22日)
<関連記事>: スタッコ・フレックスの外壁でも割れる (2014年8月29日)
<関連記事>: 折っても割れない外装材 (2015年5月27日)
<関連記事>: 取り敢えず、応急処置はされてます (2016年9月10日)
<関連記事>: 雨漏れしたら、念入りに! (2016年9月30日)
<関連記事>: 最後は、スタッコフレックスで仕上げました (2016年10月1日)
<関連記事>: 外壁の割れには、これも使える (2018年4月27日)
<関連記事>: 塗り直すと、これだけきれいになるんです (2018年12月11日)
※ この「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。