サイディングの目地の割れは、永遠の課題です

サイディングの目地の割れは、永遠の課題です

日本でよく使われるコンクリート製の外壁サイディング。防火地域の多い日本の都市部では、こうした材料を使うのが一般的です。

フラットな1枚のパネル状のものやタイル調にデザインされたもの、そして、この写真のように横方向にラインの入ったものなど、デザインは様々。

横方向にラインの入ったものを横張りサイディングと呼びますが、これは横長の板を重ね張りしたラップ・サイディング(鎧張り)をイメージしたものだったり、ダッジラップと言って横ラインのデザインが丸みを帯びた感じになっているものを真似たりしたものだったりします。

まあ、コンクリートを固めたものですから、どんな形でも出来るという訳ですね。また、これらには、塗装済みのものや無塗装のものもあります。いずれにしても、主材はコンクリートですから、水が浸透しないように塗装を施さないと劣化してきますから、10年毎の塗り直しは必修です。

私たち ホームメイドでは、パラペイントのような美しい色を塗りたいので、無塗装品に現場で塗装することが多いですね。

ただ、横張りサイディングは、お互いを重ね合わせる「相じゃくり」がありません。いわゆる「トン付け」・「イモ目地」なんですね。ですから、防水対策としてサイディングのジョイント部分の下地に水切り材(鈑金)を縦方向へ入れて、その上からコーキングを塗って処理します。

ただ、このコーキング材は時間が経つと、どんどん縮んできてしまうんです。業界用語では、「やせる」というんですが、そうなると目地部分の口が開いてきてしまうんです。これは、材料の性質ですし、最も厳しい状況に曝される場所ですから、どうしようもないのです。

コーキングされた継ぎ目の下には水切り材が入っているので、防水上何ら問題は生じないのですが、どうしても見た目は悪くなります。言わば、横張りサイディングの宿命ですね。

価格的にはこのタイプが一番お値打ちなので、選ばれる人も多いと思いますが、製品の性質上の問題ですから、そういう欠点を十分理解した上で外壁材を選んで下さいね。気になる人は、適宜自分でコーキングを入れて塗装をすれば直りますが、まめな人でないと出来ません。また、手の届かない場所は素人では難しいですね。そういう場合は、10年後に塗り替えする際まで待って、コーキングの打ち直しなどしてもらうのがいいかも知れません。

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