東日本大震災から2年。ここ数日、TVでも多くの震災特集が流れています。あの日から何か日本は変わったような気がします。
震災当日、建設業の許可要件である事業年度終了届を提出する為、名古屋城の丸の内にある庁舎にいた。終了届は、会社の決算内容を報告する為のものなので、毎年決算後のこの時期に提出している。だから、あの日をいつも思い出す。
ビルの5階だったから、相当長くゆっくりと揺れました。お役所の担当の人もこういった経験が初めてだったのか、心ここに非ずといった状態で書類のチェックをやっていたという感じを受けました。私自身は、近場で結構大きめの地震が起きたんだなぁと思っていましたが、まさかあんな遠い三陸沖が震源だったなんて思ってもみませんでした。
未だに更地の状態だったり、ガレキが散乱したりしている被災地を見ると、自然を侮った人間の無力さを思い知らされます。
そんな折、今年は5年毎に更新手続きを行わなければいけない建設業許可の書類を持っていつもの役所に伺いました。事業終了届は毎年、更新手続きは5年毎。結構、建設業を続けることは大変ですし、面倒も多いんです。
こういうことを繰り返しやらなければならないので、多くの工務店は、煩雑な手続きを行政書士に代行をお願いしてやってもらうんだけど、作成から提出まで全部自分でやっている。お金の節約と経営状況のおさらいには、もってこいという訳だ。
でも、あの日と同じ3月11日に更新手続きに行くのって、何か感慨深いものがありますねぇ。
日頃から私たち建築屋は、地震に強い家づくりと称してどのような構造にしたらいいのかを常に考え、お客様にも提案をしている訳だが、そういうことの重要性と自然に対して我々は無力だということとを矛盾しながらも両方訴えていかなければいけないと私は思う。
どうぞ皆さんもそういうことを心しながら、素晴らしい家づくりをしていって下さいね。
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