この巻尺、レンガ積み専用です

この巻尺、レンガ積み専用です

今日、カナダ人のレンガ職人が会社に遊びにやってきた。勿論、遊びと言っても仕事の話をしに来たんだけど・・・。ホームメイドの仕事の仕方やこれまで造ったレンガの家の施工など、いろいろお互いの理解を深める為にミーティングをしました。

その後、実際に私たちが施工したレンガ積みの家を見に、一緒に出掛けました。その時、彼が見せてくれたのがこの巻尺。でも、メーカーが異なるレンガには、それレンガ専用の巻尺を使わなければいけないのです。

だから、彼が使っている巻尺と私たちが持っているレンガ積み用巻尺とでは、目盛りの取り方に若干の違いがある。勿論、日本で売られている一般の巻尺とは全く異なっています。

レンガの大きさに対して、目地をどのくらい取って積んでいくと窓の天端にきっちり合うかが、これを使うと簡単に分かるのです。まあ、素人が見ても全然分からないんですけどね(笑)

普通の人は、家なんて大きなものは大雑把な寸法で造っているという印象かも知れませんが、実はミリ単位で調整しながら造っていくものなのです。家づくりには、大胆さと緻密さの両方がなければいけません。

細かなことばかり考えていると家全体の統一感や完成度を見失うことがあります。逆に、全体像だけを頭に描いていると、納まりがきれいにいかないなんてこともあるのです。そういうことを一緒に考えてくれる建築屋との出会いやコミュニケーションの長い時間が、本当は一番重要なんですが、建築屋もお客もコスト第一という人が殆どなんでしょうねぇ。家が、すぐに出来上がってしまいます。

相変わらず30年で壊される家を造っていく風土は、こうしたところに垣間見えるのかも知れません。

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