岐阜県のお客様の処からお預かりした輸入ケースメントサッシの建具(障子)補修作業を行っております。
輸入窓は、ローウェン(Loewen)のアルミクラッド木製サッシ。
雨漏りで木製の建具枠が腐った場合、ローウェン・サッシの標準的な対処方法は建具ごとの交換なんですが、メーカーが日本からサービスを撤退させた今、残された道は枠材の交換しかありません。
今まで建具枠の木を加工して付け替えしていたのですが、ペアガラスが入ったままだと木枠をきれいに納めるのが難しいということで、ガラスを外して木枠だけの状態にする作業を行いました。でも、この作業は思った以上に時間と労力が必要ということが分かりました。
建具の木枠とペアガラスとの間にたくさんのゴム系接着剤がベッタリ塗られていて、それを外すのが大変でした。また、その際、ガラスを傷付けてヒビが入ってしまっては元も子もありませんから、慎重な作業が要求されます。
また、木製のガラス押え(押縁)も簡単には外せないような造りになっていますから、こちらの取外しにも道具と経験が必要です。
そうした中、枠材で隠れていたガラスの表面に薄っすら欠けがあることもしばしばで、そこを鋭利な道具で触ってしまうと簡単にクラックが入ってしまい、ペアガラスの交換が必要になることもあります。
木枠の修理でペアガラスまで外すなんて物好きは、私たちくらいしかいないかも知れませんが、ここまでやることで建具の修復は完璧になりますので是非多くの修理業者さんにも同様にやって頂きたいと思います。
建具交換が難しい輸入サッシが設置されているおうちのお客様は、私共のような丁寧な仕事をする人にご依頼下さいね。
<関連記事>: 中はスカスカの状態です (2025年4月3日)
輸入住宅の新築やメンテナンス、コンサルやコーディネートをして欲しい、家全般のチェックやアドバイスを受けたいので、現地調査を希望するという方はお問い合わせ下さい。全国どこでもご相談を受け付けます。
窓やドアの修理・メンテナンスの概要は、リペア&メンテナンスのページをご覧下さい。尚、相談や問い合わせの前には、日々更新する記事をいくつかご覧の上適否をご判断願います。また、これらの記事が、多くの皆さんのお役に立てれば幸いです。
※ 「お知らせ」ページは、「カテゴリー」や「タグ」のキーワードをクリックすることによって、興味のある関連記事を検索頂けます。どうぞご活用下さい。古い日付の記事は、内容や価格が更新されている場合があります。尚、写真及び記事の著作権は、当社に帰属します。無断での転載・引用はご遠慮下さい。ご使用になりたい場合は、事前にその旨ご相談下さい。